「浅間山開き」が5月8日開催。安全祈願神事や山開きセレモニーを予定

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日本百名山のひとつに数えられる浅間山では、5月8日(水)に山開きが行なわれる。山の一年の安寧と、山麓住民、観光・登山の安全を祈願する神事、セレモニーが挙行される。

浅間山開き

浅間山は有史以前から火山活動を続け、今なお噴火を繰り返す活火山。年間延べ3万人以上が登山に訪れている。山開きでは、浅間山火山館コース登山口にあたる天狗温泉浅間山荘前の駐車場を無料開放。祈念登山のほか、御供の配布や豚汁のふるまい、ガイドと歩くカモシカツアーなどが実施される。当日は、小諸駅から無料送迎バス(1往復)を運行する。

概要は下記のとおり。詳細はこもろ観光局のウェブサイトへ。

「浅間山開き」開催概要

開催日時:2024年5月8日(水)安全祈願神事7時30分~、山開きセレモニー8時~
※雨天決行、荒天中止
開催場所:浅間山火山館コース登山口(天狗温泉浅間山荘前) ※駐車場無料開放
山開きセレモニー内容:大浅間火煙太鼓による演舞、山開き記念・御供の配布(数量限定)、豚汁のふるまい、焼き鳥の販売、登山ガイドの案内による祈念登山
※無料送迎バスあり([行き]小諸駅 7時20分発→浅間山登山口7時50分着、[帰り]浅間山登山口15時発→小諸駅15時30着)

■カモシカ見るまで帰れまてんツアー
山開きセレモニー終了後、カモシカ発見率100%のカモシカサーチアイをもつガイドの佐藤逸郎さんとカモシカに出合うツアーを開催(自由参加)
参加費:無料。昼食などは各自持参
集合:当日、現地集合(天狗温泉浅間山荘前)

問合せ先

こもろ観光局
https://www.komoro-tour.jp/
MAIL:info@komoro-tour.jp
TEL:0267-22-1234(担当:森田)

この記事に登場する山

群馬県 長野県 / 苗場山・白根山・浅間山

浅間山 標高 2,568m

 浅間山は三重式の成層火山である。第一外輪山は黒斑山、牙(ぎつぱ)山、剣ヶ峰。第二外輪山は前掛山、東前掛山であり、寄生火山としては小浅間山、石尊山、車坂山がある。  最初に黒斑山が活動し、陥没して大きな火口(湯ノ平)ができた。長い休止期の後、この火口の中に第二外輪山の前掛山が噴火した。この噴火口は直径800mもあり、その中に中央火口丘ができ、天明3年(1783)の史上最大の噴火以来、急速に成長し、現在の釜山となった。  火口は周囲が1.3km、長径は約450m、深さ150mといわれるが、常に変動がある。  「信濃の浅間山」として、古来よりあまりにも有名だが、群馬でも、赤城、榛名、妙義の上毛三山と並び、多くの県民に親しまれている。  ところが、噴火活動があると、災害のほとんどは群馬側でかぶることになってしまう。降灰も偏西風の関係で、長野県の一部をかすめるが、大部分は群馬県の碓氷(うすい)、甘楽(かんら)、多野(たの)の上空へ流れるのが普通である。  煙を吐く浅間山は中部山岳地帯のどこからでも指呼できる。それだけに、山頂の大展望はすばらしいの一語に尽きる。  浅間山にも巨人伝説がある。浅間山の鬼と富士山の大太郎が、山の造り比べをした。ヨーイドンで始めたが、浅間の方が大分調子よく進んだので安心して、もうひとモッコ載っければいいというところで、居眠りをしてしまった。目が覚めて見ると、富士山はもうでき上がっていて、自分のひとモッコだけ残って負けてしまった。今も小浅間として残っており、これを載せれば、富士山よりも高くなるはずだったという。似た話が榛名富士にもある。  この山の標高は明治44年(1911)の測量で2542mとされて以来、測量のたびに高くなっている。関東一の日光白根山(2578m)を、いつ越えるかと興味が持たれている。  登山コースは、軽井沢口は峰ノ茶屋から3時間30分、小諸口は浅間山荘から3時間30分だが、火山活動によって入山が規制される期間が長い。 <火山情報>  浅間山は活火山であり、2009年2月にも噴火活動によって、周辺の山域にも噴火情報が出され、入山規制が行われることがある。登山を計画する場合は、最新の火山情報を確認すること。 <追加情報> 浅間山は2019年8月7日に山頂火口で小規模の噴火が発生。噴火警戒レベルは3に引き上げられ、火口から概ね4km以内は入山規制となっている。

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