北アルプスの焼岳で火山性地震増加。今後注意を

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6月9日気象庁発表の情報によると、5月末から6月8日にかけて、北アルプス焼岳の山頂付近にて火山性地震が増加。6月10日時点では噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)のままだが、今後状況によっては噴火警戒レベルが引き上げになる可能性がある。

現時点、長野県松本市では登山を控えるよう呼びかけている。今後の最新情報に注意してほしい。

関連リンク

■気象庁ホームページ「焼岳の活動状況」
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html

■長野県松本市ホームページ
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/7/79252.html

■ヤマタイムで焼岳の地図を確認する
https://www.yamakei-online.com/yk_map/?latlon=36.22836152162162,137.59176138619736&zoom=15

この記事に登場する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

焼岳 標高 2,455m

 北アルプスの玄関口、上高地にずっしりと腰をすえる焼岳は、乗鞍火山帯で唯一の活火山として知られている。  何よりも場所がいい。釜トンネルを抜けてさあいよいよ山だ、と沸き立つ視野に初めに飛び込んでくるのが荒々しい焼岳の下堀沢。大正池に影を落とす姿も、数少なくなった枯れ木と調和しているし、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の要所で必ず姿を見せる。山頂からわずかに白い蒸気を見せる鐘状火山(トロイデ)である。  噴火の歴史は古く、歴史に残っている初めは天正13年(1585)、近いところでは大正4年(1915)6月6日の大爆発で、1日で梓川を大正池に変えてしまった。最近は昭和37年(1962)で、今度は泥流で大正池を埋め、浅い幅広の川のように変えてしまった。それ以来、長い間登山禁止だったが、最近全面的に解除されたため多くの登山者の姿が見られるようになった。頂上には溶岩円頂丘には珍しい噴火口があり、池になっている。  北側の肩は中尾峠で、ここを乗越せば蒲田川の中尾集落に通じる歴史の古い峠道だ。また、新中尾峠には焼岳小屋がある。山頂へは上高地から所要4時間。中尾口から所要4時間30分。

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