谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

暖かい日が増え、雪崩が頻繁に発生しています。トラバースの際は斜面上部の雪庇にも注意

(みんなの登山記録 ヒビヤス さんの投稿から)(2022.03.13 ヒビヤス さん)
(みんなの登山記録 ヒビヤス さんの投稿から)(2022.03.13 ヒビヤス さん)
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天気・気温

03/15(火) センター前 6:00現在、雨。気温+3℃。
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち雨
28℃
21℃
明後日
曇時々晴
29℃
19℃
日本気象協会提供 2024年9月2日 10:00発表
前橋市の天気予報
明日
雨時々曇
27℃
22℃
明後日
曇一時雨
31℃
21℃
日本気象協会提供 2024年9月2日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今朝の谷川岳は雨となっています。暖かい日が増えはじめ、雪もなかなかのペースで解けています。同時に雪崩の発生が頻繁になり、最近は一ノ倉沢向かいのゼニイレ沢で大きな雪崩が発生していました。今年は積雪量が多く、雪崩の規模も例年に比べ大きくなっています。雪庇も大きく育ち、まだ落ちきっていない箇所も多いため、トラバースの際は斜面上部の雪庇に注意が必要です。

[「雪崩事故防止のための危険地区の登山禁止期間」について]
今年の危険地区登山禁止期間が正式に決定しました。期間は3月22日(火)~4月28日(木)の38日間となります。期間内での危険地区の登山届を出されている場合、届出は無効となりますのでご了承ください。なお、スキーやスノーボードを用いたバックカントリーでの立ち入りも禁止となりますのでご注意ください。

登山道の状況

・天神尾根は初心者でも登れると紹介されている事が多いですがそれは夏山の登山道を指しています。今の季節はピッケルやアイゼンを持たない登山者は非常に危険です。特に週末などに見かける事があり引き返すよう指導したり注意喚起しています。
・天神尾根にも雪に隠れたクラックや踏み抜きやすい箇所があり注意が必要です。初心者に多いですが軽アイゼンやチェーンスパイクでは天神尾根でも滑落の危険あり。前爪のあるアイゼンが必要です。(肩の小屋手前は急斜面です!)
・東尾根の雪の状態が悪くなっています。今年は雪が多くこれから大きい雪崩も頻発する可能性があります。西黒尾根のルート上に大きめのクラックがあり視界不良時などは注意が必要です。

登山装備

陽気は春めいてきたものの、天候や斜面の向き、地形、日照時間などさまざまな条件で雪面状況は目まぐるしく変化します。予報にはない晴天からの吹雪など、機嫌の変わりやすさも谷川岳ならではです。山麓が暖かいと軽装になりがちですが爪の長いアイゼンやピッケルなどしっかりした冬山装備で入山してください。

注意点

・谷川岳インフォメーションセンター前の駐車場は積雪期は日中の施設利用者専用です(現在、インフォメーションセンターはまん延防止延長のため、3月21日まで閉館しています)。 土合駅は登山用での駐車は禁止。白毛門登山口の広場も雪で使えないため冬期はロープウェイ駐車場のみ駐車可となっています。
・道路脇の待避所や雪捨て場、指導センター先のゲートの前などに早朝に駐車をして登山に行ってしまう人がいますが日中、除雪車が作業する場合があり、除雪の塊で出られなくなる場合があります。その場合、路上駐車と同様の扱いになりますので警察へご連絡ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・谷川岳遭難防止条例により3月1日から11月30日まで危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面)に立ち入る場合、登山届または登山計画書の提出が義務付けられています。バックカントリーの方も登山カードや計画書は提出してください。マチガ沢は群馬県条例で定められた危険区域になります。無届での滑降は条例違反となります。
・一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。

お知らせ

登山指導センターの休憩舎は24時間利用可能ですが、現在センター前の湧水は止まり、トイレは凍結のため使用できない状態です。しばらくの間、谷川岳ロープウェイのトイレをお使いください。

■小屋の情報
・肩ノ小屋は冬期無人避難小屋としては使用可能です。トイレは使えません。小屋を利用する場合はルールを守って使用してください。平標小屋や蓬ヒュッテも同様です。
・熊穴沢避難小屋は雪に埋まって使用できません。

昨年の今頃の様子は?

お盆を過ぎても非常に暑い日が続いています。天気が不安定なので早めの行動が安心です2023.08.22

日没が早くなってきました。日帰りでもヘッドランプと防寒具は必須です2023.08.29

依然として日中は気温の高い日が続いています。山頂付近では草紅葉が始まったようです2023.09.05

山頂付近の草紅葉が進んでいます。日帰りでも防寒装備の携行を2023.09.12

例年と比較して気温の高い日が続いていますが、稜線や休憩中は汗冷えして寒さを感じる日も増えてきました2023.09.19

夕方18時には真っ暗になります。樹林帯はさらに暗くなるので早めの行動を心がけてください2023.09.26

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • 谷川連峰を一望/みんなの登山記録 さきぞうさんの投稿から
  • みんなの登山記録 クシタローさんの投稿から
  • みんなの登山記録 ジュンパクさんの投稿から
  • みんなの登山記録 space036さんの投稿から
  • 肩ノ小屋前のハクサンイチゲ/みんなの登山記録 与一さんの投稿から
  • 左から茂倉岳-一ノ倉岳-谷川岳、後方に燧ケ岳-至仏山/みんなの登山記録 サンシマさんの投稿から
  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から