甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

小屋までにベルグラ状凍結あり、アイゼンなどの爪が甘いと危険。小屋上で滑落事故あり要注意

小屋から上を見て(2023.02.22 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
小屋から上を見て(2023.02.22 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

02/22(水) 06:30 晴れ -8.7℃

山と周辺の状況

■緊急のお知らせ
昨日(2/21)甲斐駒ヶ岳黒戸尾根七丈小屋テント場の少し上部で滑落事故が発生しました。
冬の黒戸尾根は厳しい世界です。
いま一度、ご自身の力量をしっかり見極めた上で登山を計画し、現場では安全マージンを多めに取った行動判断を心がけてください。
事故があった夏道箇所をロープにて閉鎖しました。当分の間はこの間を通らないようにお願いします。

詳しくは、以下を参照下さい
https://www.instagram.com/p/Co6sB8QPXB-/

■天候と自然
2/22 晴れ 気温は-8.7℃(6:30)
晴れ渡る朝を迎えました。北アルプスも綺麗に見えています。


2/21 晴れ
気温は-13.6℃(6:00)

昨夜、降雪があり小屋付近で15cmほどの積雪となりました。
シャーベット状の雪の上にサラサラの雪が乗っている状態です。
小屋より上のトレースはリセットされています。
登られる方は万全の準備でお越しください。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 積雪があります
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)

昨日(2/22)、滑落事故があり緊急のお知らせを発信しています。ご確認をお願いします。
・積雪によりルートが消失する場合があります
この場合、ご自身でルートファインディングをしながらラッセルをして登る能力が求められます。このような経験がない、あるいは少ない方には、ルートが消失しているコンディションでの登山は大変厳しいものであるとお考えください。
・夏道とルートが変わります
七丈小屋から上部はすでに冬ルートとなっています。夏道通しには登れません。地形からルートを読み取る能力が求められます。この微妙な地形判断は、地図アプリが示してくれるものではありません。現地でご自身で判断することになります。
・危険箇所が多数あります
七丈小屋から上部は、雪崩が起こりやすい樹林帯内の斜面、雪庇が張り出している箇所、過去に何度も死亡事故が発生しているルンゼ状の急斜面、岩が露出している急斜面等、ルート全体を通して危険箇所が多数あります。これらの場所でのミスは致命的で、失敗は許されません。
・事故の多くは登頂後に起こっています
滑落事故の多くは下山中に発生しています。登頂できても決して気を抜かず、下山するまで慎重に行動してください。

2/22 七丈小屋までの登山道はベルグラ状に凍りついてとても滑りやすくなっています。
チェーンスパイクやアイゼンの刃が丸くなっていると滑り止め効果も薄くなりますので慎重にお進みください。

登山装備

3000m級山岳の冬季登山装備が基本
前爪有りのアイゼン、ピッケル必須。万全の防寒対策で
降雪しているためトレースはリセットされそう。ラッセルになると思います。ワカンも必要なことがあります

テント泊を予定されている方はスコップを必ずお持ちください。

注意点

最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。
装備を万全に余裕をもった計画でお越しいただくようお願い致します。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

■マウンテンタクシー
2022年の運行は終了いたしました

■2022年(令和4年)南アルプス林道バス 
2022年の運行は終了いたしました

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・現在冬期営業期間です
2022年11月28日(月)~2023年5月28日(日)の宿泊は冬期営業
利用の詳細はこちらを参照ください
https://www.kaikoma.info/winter

■水道は来年の6月頃まで使用できません
冬季は小屋内で備蓄した水を大切に使用していく形になります。
備蓄した水量に限りがあるため、小屋泊、テント泊以外のお客様は各自で水をご用意していただくことにご協力をお願いいたします。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■七丈小屋泊「冬の甲斐駒ヶ岳ツアー」この冬、まだ見ぬ世界へ!
詳細はファーストアッセント HPよりご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/
※ツアーのお問い合わせ、お申し込みは七丈小屋ではお受けしておりませんのでご注意ください。

昨年の今頃の様子は?

本日はよく晴れていますが、日中から夕方にかけてのにわか雨や雷雨に注意。朝の気温は13℃程度です2023.08.31

昨日の小雨で水気を含み滑りやすいので注意。朝の気温は13℃程度。今週末は台風の影響がありそう2023.09.07

山頂方面の山肌がわずかに色付。早朝快晴→日が昇るとガス→昼過ぎ雨のサイクル。雨具&防寒用意を2023.09.13

昨夜から降雨で恵みの雨になりそうですが、引き続き節水に協力下さい2023.09.21

山頂方面のダケカンバが黄色へ。日没早まり小屋には16時迄に到着を。節水に協力下さい2023.09.28

今日は強い冷え込みと強風で登山に向かないコンディション 山頂を目指すには万全の装備で2023.10.06

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 何日かぶりのすっきりとした青空
  • 山頂標識が更新されました!!山梨県側は甲斐駒ヶ岳、長野県側は東駒ヶ岳と併記される形となりました
  • 山頂標識が更新されました!!山梨県側は甲斐駒ヶ岳、長野県側は東駒ヶ岳と併記される形となりました
  • 今朝はガスが湧き朝日が届かずどんより。ガスの切れ間から秋の空のようなうろこ雲が見えています。
  • タカネビランジでしょうか
  • 小屋周辺はガスったり晴れたりを繰り返していますが山頂からは良い景色が広がっているものと思われます。週末は台風注意
  • 平出和也さんと中島健郎さん。4月半ばトレーニングで赤石沢奥壁を登りに来てくださいました。この世に絶対はなく皆様もくれぐれもお気をつけて夏山楽しんでください。
  • 小屋の入口にヤマホタルブクロが咲き始めました。
  • 第2小屋前にはヤマハハコが咲き始めました。
  • 第一小屋ヘリポートにてタカネビランジが咲き始めました。数日の間に満開となりそうです。
  • 早朝は涼しくとても快適ですが日中は小屋の標高でも暑く感じます。熱中症対策万全にお越しください。
  • 早朝は青空が広がりますが、次第にガスが出て雷雨を伴うことがあります。小屋公式インスタでは次第にガスっていく山の様子が見られます

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

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