八海山: 田園風景に現われる険しい岩峰

▲大日岳から八ツ峰を振り返る。険しい岩尾根の向こうには、水田が広がる魚沼盆地が見える

 八海山は、越後駒ヶ岳・中ノ岳と合わせて越後三山と称される。国内有数の米の産地である魚沼盆地に位置し、灌漑用水の供給源でもあり、古くから信仰されてきた霊山だ。山頂の岩峰群は八ツ峰と呼ばれ、修験道の修行場でもあった。八ツ峰を通り大日岳まで行くことを、「八ツ峰巡り」または「八剣廻り」という。

 登山道は複数あるが、最もラクなロープウェイ利用のコースを紹介する。ロープウェイを降りてしばらくはブナ林の比較的なだらかな登りが続く。途中、ベンチもある女人堂で休憩しよう。江戸時代はこの先は女人禁制だったという。薬師岳を過ぎると、千本檜小屋とその先の八ツ峰が見える。八ツ峰は、クサリ、ハシゴの登り下りが連続するスリリングなコース。足元をしっかり確認しながら進もう。大日岳からは、越後駒ヶ岳方面や、遠く日本海まで見渡せる。

 下山は迂回路で千本檜小屋まで戻る。迂回路も道幅の狭いトラバースなので、注意して進もう。

立ち寄りスポット
魚沼の里
日本酒「八海山」を雪の中で貯蔵する「八海山雪室」をはじめ、魚沼の食材を使った飲食店、売店が並ぶ複合施設。雪室は見学ツアーも開催している。ロープウェー山麓駅から車で10分ほど。http://www.uonuma-no-sato.jp
八海山ロープウェー INFORMATION
運行期間 4/22~11/12
料金 往復=大人1800円・小学生900円、片道=大人1000円・小学生500円
10/1からは往復=大人2100円・小学生1050円、片道=大人1250円・小学生650円
山麓駅 標高376m
山頂駅 標高1147m
高度差 高度差 771m 全長 2217m
所要時間 約5~7分
定員  定員81人
アクセス 往復=JR上越線六日町駅→南越後観光バス30分(420円)→八海山スキー場
南越後観光バス/TEL 025-773-2573
マイカー 関越道六日町ICから約20分。無料駐車場あり。
問い合わせ 八海山ロープウェー
TEL 025-775-3311
コースタイム

適期:5月下旬~10月中旬
歩行計7時間30分=山頂駅(1時間30分)女人堂・六合目(1時間)薬師岳・八合目(1時間20分)大日岳・十合目(1時間40分)薬師岳・八合目(40分)女人堂・六合目(25分)山頂駅

アドバイス

クサリやハシゴに不安があれば、八ツ峰には行かず薬師岳で引き返そう。大日岳からは中ノ岳方面まで登山道が続くが、そちらのルートも上級者向け。標高はあまり高くないので真夏は暑い。紅葉の時期もおすすめだ。

運行カレンダー
  8:00~16:20(下り最終17:00)
  8:20~16:00(下り最終16:20)
※色なしは定休日