山の検索結果

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山名:海

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東北 (山形県)

鳥海山 鳥海山・新山

標高 2,236m

 山形県と秋田県境にそびえる成層火山で、東北を代表とする高山である。秀麗な山容から出羽富士、秋田富士の名で親しまれている。  山は中央火口丘の新山(最高峰)を中心に、行者岳、伏拝岳、七高山の比較的新しい東鳥海火山と、火口湖だった鳥ノ海(鳥海湖)、中央火口丘の鍋森を中心とする、笙ヶ岳、月山森、扇子森の西鳥海火山、および山腹に付随する寄生火山からなる複式火山である。  有史以来度重なる噴火活動が人々の畏怖の的となり、山そのものが火を吹く荒ぶる神としてあがめられ、山岳宗教が発達した。山頂には、大物忌神を祭る「大物忌(おおものいみ)神社」がある。ところが、修験道の発達とともに山上の奉仕権と嶺境の争いへと進み、江戸幕府裁定で決着を見るという、人間臭い一面を今に残す山である。  日本海から山頂部まで、わずか約15kmの独立峰で、冬の季節風をまともに受けるため、山の方位によっては積雪や風に大きな違いが見られる。そのためチョウカイフスマ、チョウカイアザミ、チョウカイチングルマなどの鳥海山特有の植物をはぐくみ、植生を規制してきた。  1673年から数回、幕府の命によって、採薬登山が行われている。また、イギリスの登山家、ジョン・ミルンが1879年に登山し、わが国で初めて氷河問題の口火を切った山でもある。純粋な意味での登山は、朝日連峰、飯豊連峰に遅れをとり、大正末から昭和初期に始まった。  そして、昭和22年(1947)には、県立自然公園の指定を受け、国民体育大会開催(1952年)、国定公園指定(1963年)、さらには山岳観光道路「鳥海ブルーライン」開通などにより、山岳観光地として全国的に脚光を浴びるようになった。なかでも、スキー登山の地として人気が高く、ゴールデンウィークなどは全国から集まる愛好家で賑わっている。  かつて熊が爪跡を残し、ヤマヒルが巣くったという百宅口のブナも乱伐が進み、痛々しい変容ぶりである。昭和49年(1974年)には、153年ぶりに火山活動も見られた。しかし、宗教登山からスポーツ登山へと変わっても、日の出の力強い陽光を浴びた鳥海山が日本海上に写し出される「影鳥海」や冬の外輪山の内側の岩肌を飾る「岩氷」などは、単なる美しさを通り越して、今でも充分に神々しい。  鳥海山は、山岳信仰の息吹を残しつつ、東北の山特有の落ち着いた雰囲気と温もりのある山である。  登山道は、かつての登拝路を中心に山形・秋田両県から数多く整備されており、山頂まで約5時間。

往復 日帰り 7時間30分
矢島口から鳥海山へ(矢島口) 日帰り

コース定数:30

往復 日帰り 7時間49分
百宅口から鳥海山へ 日帰り

コース定数:34

往復 日帰り 8時間10分
鉾立から鳥海山・新山へ(象潟口) 日帰り

コース定数:34

関東 (栃木県 群馬県)

皇海山 

標高 2,144m

 栃木県西部と群馬県の境に位置し、日光火山群に属する成層火山である。  山名の由来は、木暮理太郎の「皇海山紀行」には、笄(こうがい)山と呼ばれていた山が皇開山と宛て字され、それが皇海山となり、スカイと誤読されたと書かれている。  深田久弥の『日本百名山』では原始的自然美を保っている山域として紹介されている。松木沢の源頭にすっくと屹立するその姿は気品に満ちている。現在も訪れる人は少なく、静寂そのものだ。ときおりシカの鳴き声が山肌にこだまする。  皇海山は庚申山の奥ノ院とされ、庚申山からの峰越えはかつて修験者の修行場だった。岩稜ややせ尾根の続く難コースだが、鋸山からの展望はすばらしく、360度の大展望が楽しめる。  皇海山頂からの眺めはそれほど期待できないが、苔むした岩、緑の木々、美しい花々や静けさなど補って余りあるものがある。  庚申山荘に1泊して庚申山を経由し山頂に至り、六林班峠経由で戻るコースが一般的。山荘から往復9時間。銀山平からだと往復13時間を要する。

周回 一泊二日 14時間40分
奇岩怪石と庚申講修験者の山。庚申山から皇海山へ 1泊2日

コース定数:59

上信越 (新潟県)

八海山 

標高 1,778m

 昔から魚沼三山と呼ばれてきた山群が、国定公園指定後は越後三山と改称され、地理的にも歴史の上でも、由緒ある魚沼の冠称が忘れられつつあるのは惜しい。八海山はその三山の一座で、上越線五日町、浦佐駅周辺から仰望する巨体と、頂稜の岩峰群が人々の視線をひきつける。  登山道は北から大倉、大崎、城内口があり、9合目の千本桧小屋に集結する各コースの合目ごとに、不動尊や猿田彦をはじめ霊神塔の石碑が数多く見られるのは、信仰登山が盛んであった証で、今も白衣姿の信者の登拝を目にする。「八海」の山名については「頂上に連峰八層あり、その形次第に高く階梯を登るが如く、故に昔は八階山と書きし由」とか、「山中に八湖あり、故に八海という、一説に八峡という山中の深谷あり、因って名付く」などの古文書がある。  現在は大崎口にロープウェイが架設され、標高1200mの通称4合半まで労せずして登られるが、三山縦走の山旅でなければ、信仰の旧跡に昔をしのびながら、約5時間の行程を自らの脚で歩くことを勧めたい。  頂上部は大日岳、釈迦岳、摩利支天岳などと名付けられた八ツ峰からなり、鉄鎖や鉄バシゴを伝う八剣巡りが、修験の聖地となっている。

周回 日帰り 10時間50分
屏風道から八海山に登り、新開道へ 日帰り

コース定数:38

縦走 一泊二日 14時間11分
大崎口から八海山に登り、大倉口へ下る 1泊2日

コース定数:50

東北 (福島県 栃木県)

荒海山 

標高 1,580m

 福島県南会津郡田島町(南会津町)と栃木県塩谷郡藤原町(現在は日光市)との境界に位置する。帝釈山脈の東部にあり、福島側では荒海山と呼び、栃木側では太郎岳と呼ぶため、両方の名を取って荒海太郎岳とも呼んでいる。  山容は、周囲の山からも目立つ双耳峰であるが、ふもとからはめったに姿を望むことはできない。山の中腹はブナなどの林に覆われ、展望はないが、静かな山歩きが楽しめる。山頂付近はハイマツやシャクナゲなどの小灌木だから展望はよい。  なお、荒海川からの沢登りは初級向で、手軽に沢登りを楽しむことができる。  登山コースは福島県側に一本のみで、会津滝ノ原(会津鉄道・会津高原駅)から袋口登山口を経て4時間30分を要する。  登山口の滝ノ原には温泉も湧いているので利用できる。

往復 日帰り 5時間30分
奥深く静かな尾根を歩き展望の荒海山へ 日帰り

コース定数:25

北海道 (北海道)

海別岳 

標高 1,419m

 網走から知床半島に向かうとき、斜里岳に続いて見えるのが海別岳である。アイヌ語でウナペツは「灰川」を意味し、噴火の際に全山が灰に埋まったとされ、裾野を長く引いた成層火山である。  戦時中、この山の東斜面の稜線から根室側に少し下った所で、硫黄採掘が行われ、車道がオホーツク海側の峰浜から通じていたが、現在では糖真布川の橋も落ち廃道になっている。夏は糖真布川をつめ、小さな尾根や沢をいくつか越し、ブッシュ帯をくぐり抜けるように登る。頂上から南西側は広い尾根が延び、ハイマツや高山植物が見事で、キバナシャクナゲが印象的。東側は急な崖で落ち込み、オホーツク海側からの眺めとは一変する。  積雪期は峰浜方面から樹林帯をかなり上までスキーで登れ、流氷を眼下に豪快な滑降が楽しめる。

東北 (秋田県)

東鳥海山 

標高 777m

 秋田県湯沢市の南東にある東鳥海山は、権現山とも呼ばれる信仰の山で、山頂には東鳥海山神社が祭られている。延暦20年(801)に坂上田村麻呂が、奥州征伐の際、戦勝祈願のために創建したと伝えられる古い社である。  山容が西方の鳥海山に似ていることや、山頂に「鳥ノ海」と呼ばれる窪地があることなどから、東鳥海山と呼ばれるようになった。  JR湯沢駅から秋ノ宮方面行のバスで約20分の「新木野」下車。徒歩20分ほどの里宮の遥拝殿から果樹園の中や車道を通る。車道終点から山腹の九十九折りを約2時間で山頂に達する。ほかにも関口地区から約3時間のコースがあるが、頂上まで自動車道があり、車なら20分ほどで頂上に到着する。  山頂からは、雄勝郡はもとより、平鹿・仙北の平野も見渡せ、まさに絶景である。

往復 日帰り 3時間40分
伝説に包まれ、神秘性に富んだ古里の霊山

コース定数:15

東北 (山形県)

温海岳 

標高 736m

朝日山地周辺の山です。

東北 (山形県)

温海嶽 

標高 736m

山形県の名湯、温海温泉の東に位置する山。古くから信仰の山として登拝され、この歴史を語る石碑や祠、修行僧が修行した洞穴なども残る。山頂には熊野神社本殿が鎮座する。 山頂からの展望は素晴らしく、東に月山や朝日連峰、飯豊連峰、鳥海山が望め、西側は大海原が広がり、天気が良ければ粟島や佐渡ヶ島が見渡せる。 麓の温海温泉は約10軒の旅館が佇む、落ち着いた風格ある温泉街で、公衆浴場もあるので、登山後は立ち寄りたい。

九州・沖縄 (沖縄県)

桴海於茂登岳 

標高 477m

桴海於茂登岳は沖縄県石垣島で2番目に高い山。原生林に覆われていて、登山道が開かれたのは最近で、標示板もなく木々や岩にマークされたテープやペンキが残る程度なので、経験者との同伴をお勧めしたい。 山頂はシダが生い茂っており狭く、登頂するには一苦労する。また、山頂周辺には旧日本軍の塹壕やトンネル壕が残る。

周回 日帰り 2時間40分
原生林に旧日本軍の陣地跡がいまだに残る山

コース定数:11

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