行程・コース
天候
うす曇り、風なし
登山口へのアクセス
その他:
行き_奥多摩駅08:32~09:01東日原バス停
帰り_東日原バス停17:22から乗り継いで20:05新宿駅
この登山記録の行程
(丸ガッコ内は地理院地図の表記、coは標高、地点名称は吉備人出版の「登山詳細図 奥多摩西編」から)
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09:01~東日原バス停スタート
09:12~通行止めロープ地点、休憩~09:30
10:07~稲村岩尾根に上がる
10:14~稲村岩
11:07~カイキ尾根下降地点=co1330m付近の倒木、休憩~11:24
12:05~カイキ尾根からはずれて小尾根を大滝へ向かう
13:41~co850で鷹ノ巣谷への下降をあきらめる、休憩~13:46
14:53~カイキ尾根に戻る
15:39~倒木地点の稲村岩尾根に戻る、休憩~15:53
16:25~日原分岐~16:30
17:13~東日原バス停
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
例によって「吉備人出版・奥多摩詳細図に名前だけ入っている尾根を歩いてみよう」。
鷹ノ巣谷大滝を見下ろしながらまっすぐ降ろうとするハイカーの傲慢を、山の神様は快く思わなかったのだろう。最後の100m、岩や石は抜け飛んでゆき、往復200mに2時間20分かけた。夢中になって降っているうちに平衡感覚を失い、セーフだと思って足をかけたのに下に滑る。ハッとして周囲を見渡せば傾斜は50度をこえていた。
下降で手をかけたヘルメット大の・登り返しではマクラ大の岩が抜けて右太腿を直撃する。しかしパンツに穴が開き痛い思いをしただけ、ヒザや爪先に落ちなくてほんとうにラッキーだった。
大滝に降りられず・自分の限界を知り、思うにまかせないオフトレイルハイキングだったが、学ぶことも多かった。
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○ 稲村岩尾根、稲村岩
沢の左岸に付けられた登山道が落ちているので沢筋を行けとの記録を読み、登りはほぼ沢の中~右岸寄りを歩く。帰り道は小さなケルンを見つけ導かれて降る。稲村岩の真下の通過をふくめ、落石の多そうな地形と地質のようだから十分注意した。分岐から稲村岩に至る露岩の100mちょっとはノーサイン、自らルートを判断できるハイカー向けだろう。尾根の登山道はやや荒れ気味だったが、はっきりしていた。
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○カイキ尾根
(備忘録)
下降途中まで東京都水道局の標石を見かけ、それを追えばまた別のハイキングになったはずだ。詳細図に太字で入っている「大滝」が気になり小尾根を降りたのが、予想はしていたものの難易度をひどく上げた。ザレて不安定な急斜面は難しい、というより悪すぎて危険だった。いちど落ち葉のルンゼに降りシリセードしたが、手足に尻の摩擦でも滑り出すと止まらない斜度、いちいち足場を踏み固める必要があった。落石のコールを4回。大滝の巻き道でも見つかれば降りられるのではないかと淡い期待を抱いていたが、撤収地点から周囲を探ってもなんの踏み跡も見つけられなかった。
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(了)
フォトギャラリー:40枚
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1.
寝過ごして気づけば豊田駅。バックして乗った08:32東日原行きはハイカーが多い。この時間のほうが混むんだな。
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2.
珍しくバスを降りそのままスタートしたものの、結局ウエアを脱いだり朝ごはんを食べたり、ここで休憩。
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3.
巳ノ戸尾根分岐。
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4.
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5.
左岸(写真右)沿いの登山道は崩落しているから右岸寄りに行け、との記録を頼りに沢を歩く。
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6.
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7.
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8.
ここがいちばん規模の大きな崩落地だろうか。
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9.
この道標を過ぎれば問題なし。稲村岩尾根に向かう九十九折の登りになる。
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10.
稲村岩。きょうも無事に通してくださいな。
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11.
周囲を見下ろせないのは意外だった。
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12.
日原への分岐に戻る。登り降りした露岩を振り返って。
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13.
尾根の傾斜がゆるむと大きな倒木。カイキ尾根の降り口はピッタリここ。見かけただけで標石がみっつ、人工的な平場もあり、林業の作業場があったのでは、などと想像してみる。
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14.
鷹ノ巣山方向。
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15.
振り返って。
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16.
カイキ尾根降りはじめ。
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17.
点々と続く標石には東京都水道局のマーク。基本は横向きになり降りる斜面、ときどき山側の手をつく。振り返って。
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18.
サインは明らかに林業の仕事用。
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19.
小さな岩座を巻く。ここで道型を感じた以外は踏み跡らしいものはなし。
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20.
標石とプラ柱。
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21.
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22.
埋もれたワイヤーロープ。
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23.
誤って下降しかけたカイキ尾根の主尾根。大滝のはるか下方に降ってしまう。登りなおし、GPSで位置と方向をとる。
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24.
ずっと手を使ったままでなかなか写真を撮れないco900m。
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25.
降った崖を振り返る。
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26.
2倍ズームで撮影の大滝。あと30mなんだがなあ。
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27.
前の写真から2~3m降りたところでギブアップ。小尾根の選択を誤ったか、そもそもどれを進んでも最後は降りられない崖なのか。
「大滝は二段になっており、中間部にテラスとも広場ともいえる水の溜まる平場がある」とのこと。おそらく、写真がそれ。
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28.
崖に生えた木の根元にまたがり、ふてくされて一服。ふと横を見ると、立ち木に古ぼけた支点が残っていた。2m離れたその木に、いまでは移動するのさえ躊躇われる。地形が変わったのだろう。
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29.
離れる前に大滝のアップと、
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30.
上流方向。
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31.
下流方向。
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32.
登り返しも動けない場面にたびたび遭遇する。写真を撮っている余裕なし。なんとか「家に帰れるかも」と思えた地点にて、そのときの傾斜。
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33.
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34.
![](/new_images/cl_record/239332/40_m.jpg?3346)
35.
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36.
登り返しもだいぶたってからパンツに穴が開いているのに気づく。スリ傷程度の出血・アザはなし。2回とも大腿の外側に当たり落ちていったからか。運が良かったなあ。
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37.
ただいま。
今日は上手く歩けなかったよ。
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38.
凹んで落ち葉が積もる登山道。登りでは踏み込んでも地面から反発を得られずエネルギーロスになるので、なるべくはずしながら歩いた。降りはクッションになってくれるから登山道を九十九に降る。
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39.
17時22分のバスまで7分。お疲れさま。
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40.
酒だあ?
今日のあんたは水でじゅうぶんだ、水で。
装備・携行品
【その他】
ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡレザー。起毛タイツにモンベルのロングパンツ。モンベルのメリノウール厚手(エクスペディション)、バラクルバ、綿入りアウター、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・ヘッドランプ・チェーンスパイク(使用せず)・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・雨具・ロールペーパー・替え手袋・ユニクロのライトダウンなど。キャメルバックのハイドレーションに水1.2L(下山後残量0.4)・コッペパンふたつ・トレイルミックス・非常食。スタート時重量6.5kg。 下山後の着替え一式とサンダルは奥多摩駅のコインロッカー。 |