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(カイキ尾根~大滝展望尾根)カラ沢ノ頭~水根山(榧ノ木尾根)ワンデイハイク

稲村岩尾根、稲村岩、カイキ尾根、鷹ノ巣谷、大滝展望尾根、ネズミサス尾根、カラ沢ノ頭、水根山、榧ノ木尾根、倉戸口( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

その他: 行き_新宿駅05:16から乗り継いで07:54東日原バス停
帰り_倉戸口バス停16:18から乗り継いで18:23新宿駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記、coは標高、地点名称は吉備人出版の「登山詳細図」から)
.
08:03~東日原バス停スタート
08:38~九十九折の登りにかかる道標地点~08:42
09:00~稲村岩
09:24~林業の踏み跡をたどりショートカットにはいる
09:49~カイキ尾根に乗る、休憩~10:05
11:05~鷹ノ巣谷に降りる~11:22
12:03~大滝展望尾根末端の崖を脱出する
12:52~ネズミサス尾根に乗る
13:40~カラ沢ノ頭、休憩~13:51
14:12~水根山
15:08~倉戸山
15:50~倉戸口バス停フィニッシュ

コース

総距離
約13.7km
累積標高差
上り約2,014m
下り約2,044m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

!この記録を追わないでください!
重大な事故につながる可能性がきわめて高いです。「誰かが歩いたんだから行けるだろう」は止めてください。カイキ尾根・対岸のネズミサス支尾根を計画するならご自身のプランニングで白紙からお願いします。
「大滝展望尾根」はネズミサスの支尾根、おそらく無名です。苦労して歩いた難かしい・立派な尾根に名前がないのが残念で、本記録ではそのように呼称します。尾根の名称をご存知でしたらご教示ください。
.
〇 プランニング
前週は鷹ノ巣谷大滝を間近に眺めようと横着し、まっすぐ降りヒドい目に遭った。
/前週20220130の記録/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=239332
今回は多少作戦を練った。地形図を眺めているとカイキ尾根はco1000mで細かく支尾根に分かれて鷹ノ巣谷へ下ってゆく。そのなかで東北に伸びる支尾根が谷までいちばん距離がある。谷の下流に向かうのだから着地点の標高が低く、一概に「距離がある=傾斜が緩い」とはならないが、望みを託す価値はあるだろう。対岸のネズミサス支尾根がぐるっと西にまわりこんで谷に降りてくる出合いにも近い。尾根の下降も対岸の登り返しも記録のない尾根なので、あとは現場での判断になる。プランの概略をこのように決め腹をくくった。
.
なお、例によって「花のひかり」のkomadoさんが2006年にカイキ尾根を降っているが、水ノ戸沢に降り鷹ノ巣山中尾根を登り返している(写真50)。当記録者の径路とはまるで異なる。
https://komado.tea-nifty.com/blog/2006/12/post_1ca1.html
.
〇 カイキ尾根を降る
詳細は写真のキャプションに記した。co1050mで水道局の標石とプラ柱を見たのが最後、あとは林業の痕跡を含む人工物を見ない。途中で崖に近い急斜面の下降が一か所、鷹ノ巣谷に着地する直前の、浸食された地形をロープなしで降るのは工夫が必要だった。
/鷹ノ巣谷への着地直後、周囲の風景/
https://youtu.be/xI5m8jSttEk
.
〇 大滝展望尾根を登る
50mほど下流に移動する間にも、林業の跡はなく平場もなし。狭く急な谷は移動可能なスペースが限られ、何回か徒渡を繰り返した。
尾根末端から標高にして25m上がる、ほとんど崖に近い急斜面の登りはとても難儀する。記録者の経験のなかではワースト・オブ・ザ・ワーストだった。なんとか這い上がりホッとしたあとも油断ならない傾斜の細尾根があらわれたりする。そのときの難度が、例えていえばツバノの下部程度だった。ネズミサス尾根に上がるまで林業の跡を含む人工物を見ない。
.
● エピローグ~榧ノ木尾根の下降
カラ沢ノ頭で腰を下ろし、コッペパンとテルモスの甘くした紅茶で昼ご飯をとりながら下山コースをあれこれ考える。榧ノ木尾根を選んだのは、強烈に難しい尾根とごく易しい一般登山道のギャップが面白いかも、と思いついたからからだった。
踏み跡は明瞭だし尾根の幅が出て道迷いの恐れが生ずればロープでガイドしてくれる。なにも考えずに脚を動かせるのは素晴らしいが、なんだか恐ろしくもある。サンレモ音楽祭の勝者はゲイの想いを歌ったあの二人に決まったのかな、などと物思いにふけりながら、かわいらしい集落に降った。
.
/2022サンレモ音楽祭の短い記事を書きました/
https://note.com/kato_keyci/n/n87f63cd7dca4
.
(了)

続きを読む

フォトギャラリー:51枚

1.
東日原バス停をスタートする。青空は稲村岩までだった。

2.
崩落した沢筋を離れ、尾根にむかって九十九折の登りを振り返る。

3.
稲村岩にむかう。

4.
毎度お願いばかりで恐縮ですが、今日も無事に通してくださいな。

5.
co1060m、林業の看板があるなら踏み跡もあるだろうと前週のハイキングでマークしておいた地点。登山道をはずれ山腹の踏み跡を追う。

6.
道中。おだやかな地形もあれば、

7.
植林エリアに特有の、足の運びに注意すべき斜面もある。

8.
30分弱でカイキ尾根に回りこんだ。あの立派な倒木に挨拶できないのは残念だが、標高差300mの登り降りを省けるのは大きい。

9.
尾根を少し降って休憩する。

10.
休憩地点からは日原集落方向を見渡せた。

11.
基本が横向きになっての下降、

12.
加えて山側の手をつく場面も多い。
前回、大滝に直接向かったときとは異なる支尾根をたどっている。
時間をかけた崖に近い斜面を振り返る。

13.
鷹ノ巣谷に流れ込む水量のある支沢を左方に眺めながら。

14.
振り返って。木に助けられる。

15.
ふっと一般登山道のような地形に出会う山中の不思議。

16.
鷹ノ巣谷まで60m、左に下流を・右に上流を眺めるところまで来た。

17.
尾根の上流方向をズーム。傾斜があり降りられそうもない。

18.
下流方向は相対的に傾斜が緩く、取り付く予定の対岸のネズミサス支尾根に近い。下流に降りる一択。

19.
最後、沢筋に下降可能な地形が少なかったが、このルンゼ状に都合よく立派な木の根が巻き付いており、頼りに降った。振り返って。
しかし写真で眺めると人工的な地形に見えなくもない。

20.
降りたところは岩に薄氷が張っている。

21.
下流に移動する。
まず右岸に渡り、すぐ行き詰るので左岸に戻る。薄氷を避け真ん中下の石に足をかけたが予想どおり滑り、つま先を濡らす。ゴアテックスフィルムの入ったシューズで助かった。

22.
大滝展望尾根の末端に着く。
いや~この傾斜は。。。こんなはずぢゃなかった、と弱気になっている。

23.
同地点で下流方向は論外。まわりこめば違う景色があるかもしれないが。

24.
上流方向。大滝展望尾根の取り付きはどこをどう上ってもこの傾斜があるようだ、とさらに気弱になっている。

25.
尾根末端観察を継続中。一見ステップがあるように見え、あの木の根までたどり着けばなんとかならないだろうか。
しかし岩が外傾しているのであきらめる。

26.
ここもステップがあり、3mほど登ってみるが後が続かず元に戻る。

27.

28.
なんとかルートを見つけ10m上がる。

29.
這いつくばり、木の根を探し、木に抱きついてやっと崖を脱出する。一服しているとgeographicaの自動音声が「高度7〇〇mです」。日原とおなじぢゃないか。

30.
同地点にて前方進路。

31.

32.
同地点にて鷹ノ巣谷大滝を眺める。

33.
ズーム。

34.
尾根が痩せ・ふたたび急斜面になる。難所をこえ気分が弛緩しているので十分注意しながら登る。

35.
下の見えない急斜面を振り返る。co870m。

36.
同地点、ほっとする前方進路の眺め。

37.
振り返って。

38.
フツーの尾根風味になってからの道中。

39.
おなじく。

40.
ネズミサス尾根に乗る。写真中央に赤テープのある場所に出た。振り返って。

41.
同地点、大滝展望尾根方向を振り返る。

42.
や。のんびりしたいところだけど、まだ先が長いんだよ。また今度ゆっくりしに来るよ。

43.
カラ沢ノ頭に着く。

44.

45.
水根山。

46.
榧ノ木尾根を降る。道迷いを防ぐためにロープを張ってもらっている。

47.
倉戸山。

48.
なにも考えずに歩けるって凄いことだな。。。

49.
きょうもありがとうございました。

50.
「花のひかり」komadoさんの推定される経路、2006年。

すべての写真を見る

装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡレザー。起毛タイツにモンベルのロングパンツ。モンベルのメリノウール厚手(エクスペディション)、バラクルバ、綿入りアウター、ペツルのヘルメット、モンベルの綿入りグローブ、下山時はテムレス。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・ヘッドランプ・チェーンスパイク(使用せず)・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・雨具・ロールペーパー・替え手袋・ユニクロのライトダウン・パラコード20mなど。キャメルバックのハイドレーションに水1.2L(下山後残量0.6)・テルモスに甘くした紅茶0.7L・コッペパンふたつ・ロッテ特濃ガトーショコラふたつ・トレイルミックス(手をつけず)・非常食。スタート時重量7.5kg。
下山後の着替え一式とサンダルは奥多摩駅のコインロッカー。

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登った山

倉戸山

倉戸山

1,169m

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