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尾瀬ヶ原の花の季節が始まる~木道上はほとんど積雪無(アイゼン不要)~

尾瀬ヶ原( 関東)

パーティ: 1人 (モーちゃん さん )

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行程・コース

天候

曇り後薄日。微風。気温山ノ鼻最低5,2℃最高19,5℃。

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビには「尾瀬戸倉温泉」と入力。温泉街を抜け戸倉温泉バス停の先を右折して戸倉第一駐車場を利用。満車の場合は交通誘導員が「左折して、戸倉第二駐車場と尾瀬戸倉スキー場駐車場」を指示案内。1日1,000円。マイカー規制のため乗合タクシー・バス(マスク着用)に乗り換え鳩待峠へ。5/21~8/15までは始発5時(小型バス)~17時20分。共通乗車券を購入。片道大人1,000円。駐車場にトイレ有。復路は戸倉スキー場と戸倉第二駐車場とバス停を経由し戸倉第一駐車場へ。※新宿発鳩待峠直行登山バス有。

この登山記録の行程

自宅1:34 ⇒赤城高原朝食⇒3:40沼田IC⇒道の駅かたしな(トイレ)⇒4:31戸倉第一駐車場5:00→シャトルバス→5:23鳩待峠駐車場・・・5:26鳩待峠(トイレ)5:40・・・6:52山ノ鼻(トイレ)・研究見本園散策7:09・・・7:52牛首分岐7:55・・8:12ビューポイント8:16・・・8:37竜宮(トイレ)8:44・・・9:24見晴散策(昼食・トイレ)10:18・・・10:38三条ノ滝分岐10:40・・・11:00東電小屋(トイレ)11:02・・・11:23ヨッピ吊り橋11:24・・・11:58牛首分岐12:00・・・12:22山ノ鼻散策(トイレ)13:00・・・14:00鳩待峠14:03・・・14:05駐車場14:15→シャトルバス→14:44戸倉第一駐車場15:04⇒16:00沼田IC⇒18:00自宅。※関越道事故渋滞。

コース

総距離
約19.3km
累積標高差
上り約256m
下り約255m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 今回も、前回5月24日(火)と同じコースを歩いてみました。12日間が過ぎ去って、尾瀬ヶ原はどのように変化したのか、確かめたかったからです。
 鳩待峠を5時40分に出発しました。曇天で時折パラパラと雨粒が落ちて来ました。今日は、雨具を持参できなかったので、本降りになれば、引き上げるつもりでした。石畳の階段を歩幅を小さくして、ゆっくりと下りて行きました。膝痛を抱えていますので、油断は禁物なのです。前回は、雪融け水が流れていて、縁の丸太と敷石が大変滑りました。今日は、ほぼ乾いていました。
 木道が現れると、乾燥していて、全く滑らないので、ほっとしました。前回は、表面が凍結していて、スケートリンクみたいに滑りました。積雪のため、木道が出ていない箇所が約1/3(山ノ鼻ビジターセンターの情報)あったのですが、5月25日大雨とその後の高めの気温のため、ほとんど融雪し、木道が出ていました。木道2本のうち一箇所だけ山側1本が積雪が残っていました(交互通行)。
 エンレイソウ・アズマシャクナゲが咲き出していました。テンマ沢は、ミズバショウが成長し、群生地になっていました。新緑が大変多くなり、自然の生命力を感じ取ることができました。
 6時52分山ノ鼻に到着。たくさんのツバメが飛び交い、泥濘の土を嘴に銜えて、巣作りをしていました。気温が前回は2℃でしたか、今回は9℃になっていました。研究見本園へ入ると、前回は、芽が出たばかりの初々しいミズバショウの群生地でしたが、今日は見頃を迎えていました。尾瀬ヶ原へ入ると、残雪が完全に消え失せていました。カッコウとカエルの鳴き声が響いていました。前方には、黒い聳え立つような燧ヶ岳、振り返ると、なだらかな山体の至仏山が流れられました。池塘が狭くなっていて、山体全てを映すことはできなくなり、前回のようなきれいな逆さ燧や逆さ至仏となりませんでした。
 8時12分ビューポイントに到着。ミズバショウと下ノ大堀川の流れを入れて、至仏山を映しました。木道と木道の間には、ミズバショウだけでなく、リュウキンカも多く、見ることができました。六兵衛堀の先では、ザゼンソウを見つけることができました。ショウジョウバカマも大変多かったです。
 9時24分見晴到着。各山小屋の花壇を見に行きました。弥四郎小屋では、ミネザクラが満開を迎えていました。檜枝岐小屋では、シラネアオイの花が7輪ほど咲き出していました。ニリンソウも満開でした。原ノ小屋では、サンカヨウの花が咲き出していました。まだ小さい花びらですが、透明さがきれいでした。弥四郎小屋前の広場を借用して、昼食を摂りました。
 ヘリコプターが飛来し、低空でホバーリングを始め、乗員が木道に下りて、急病人と同行者をリフトアップして、病院へ搬送していきました。命は大丈夫だったのでしょうか。他人ごとではないので、目頭が熱くなりました。
 妻が、4月6日奥武蔵の低山の下りで滑って転倒し、左足踝関節付近を3か所も骨折しました。埼玉県山岳救助隊をはじめ地元警察署・消防署の皆様に救助していただいたばかりなのです。手術(金属板1枚とボルト計10本で骨を固定)後の経過が順調です。お陰様でギブスが外れ、痛みは残っていますが、かろうじてですが、室内を歩けるようになりました。治療は済みましたが、完治には、少なくてもこれから3か月かかるそうです。高齢者ですので、年内の登山再開は諦め、完全に治すようにリハビリに励んでいます。妻は、丁度今、外を15分間だけ歩いて、無事に帰宅しました。自分は大丈夫は禁物です。安全第一を心掛けましょう。 
 後半は、見晴を出発し三条ノ滝分岐を左折して、東電尾瀬橋を渡り、東電小屋・ヨッピ吊り橋・牛首分岐を経て山ノ鼻へ戻ります。見晴から三条ノ滝分岐までは、ミズバショウ・リュウキンカだけでなく、タテヤマリンドウが大変多く咲いていました。東電尾瀬橋から先の湿原では、ミズバショウが群生していて、木道の南側でザゼンソウを発見しました。
 東電小屋には11時到着。付近では、ミネザクラが見頃を迎えていました。ヨッピ川沿いの拠水林は、新緑を迎えていて、生命力を感じました。11時58分牛首分岐に到着。ベンチで休憩したかったのですが、満席となっていました。山ノ鼻方面から次々と登山者だけでなく、観光客がこちらに向かって歩いて来るのが見えました。ワッペンを確認すると、「〇〇リズム」「〇〇交通社」等々、ツアー客も大変多かったです。「足があるからオタマジャクシだね」と言っている声が聞こえたので、私は、「いいえ、カエルの子ではなくて、クロサンショウウオですよ」と教えました。
 12時12分山ノ鼻に到着すると、人の多さに仰天しました。ざっと数えても100名以上はいるようです。すぐにトイレへ向かい、腿と膝に消炎剤入りスプレーを吹き付けました。女子トイレは、短い列ができていました。コーヒータイムするつもりで、腰を下ろす場所を探しましたが、なかなか見つからず、水道施設付近のテント設営地にやっとシートを広げて座りました。水分だけでなく、塩分・糖分を補給しました。
 13時に山ノ鼻を出発し鳩待峠へ向かいました。標高差は約160mあり、距離は3,3㎞でここから2/3まではゆるやかな上りですが、残り1/3は急な木道や階段になります。
 13時を過ぎているにもかかわらず、鳩待峠から山ノ鼻方面へ来る人が大変多かったことに驚きました。軽装の観光客(日帰り)もたくさんいたので、復路は時間的に大丈夫なのかなと心配になりました。途中シラネアオイの花を1輪見つけ、カメラに収めることができてうれしかったです。コミヤマカタバミの花が、朝は閉じていましたが、薄日が出たので、開き始めていました。
 14時無事に鳩待峠に到着しました。駐車場へ向かうと、なんとバスが約30台乗合タクシーが約10台が待機していました。こんな光景は、初めて見ました。客を乗せては、次々と発車していきました。私が乗車したマイクロバスは、補助席も使い、25名定員一杯になりました。14時14分に発車し、戸倉スキー場・戸倉第二駐車場・路線尾瀬戸倉温泉バス停を経て、戸倉第一駐車場に14時44分に到着しました。
 本日は、歩いた総距離約19,3㎞、行動時間8時間20分。歩数は34,179歩を数えました。6月5日は梅雨入り前の日曜日になったため、尾瀬ヶ原が混雑することは覚悟していました(令和4年6月6日関東甲信越地方は梅雨入り)。また、関越道が、嵐山・小川IC~坂戸西SIが事故渋滞し、帰宅は18時になりました。今朝は、午前1時に起き、我が家を1時34分に出発し、赤城高原で朝食を摂りました。本コースは、本来であれば一泊二日がふさわしいと思いますが、諸般の事情に因り、日帰りになりました。
 たくさんの花々に出会うことができて、良い思い出になりました。また、尾瀬ヶ原へ行きたいと考えています。
(参考にしていただきたいこと)
尾瀬の最新情報を知るためには、「尾瀬保護財団」と入力し、ウェブ検索してホームページを開いてください。特に、山ノ鼻ビジターセンターと尾瀬沼ビジターセンターのブログは、毎日更新されていて、登山道の様子や開花している花、マイカー規制の情報等を得ることができ、大変役に立っています。
 
  

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フォトギャラリー:99枚

鳩待峠から山ノ鼻まで標高差約160m、距離は約3,3㎞あり、下り坂になる。1/3までは急坂、残りはゆるやか。石段の階段は、足をくじきやすいので、ゆっくりと歩く。

木道は歩きやすいが濡れていると滑るので注意。

エンレイソウが開花。

オオカメノキの花。

至仏山ビューポイント。

山ノ鼻迄残り2,2㎞。この先、1か所は木道2本のうち山際だけ雪が残っている箇所あり(交互通行)。

コミヤマカタバミの花が陽射しがないため閉じている。

頭上を見上げるとアズマシャクナゲが咲いている。

ミズバショウの名所の一つであるテンマ沢。例年熊がミズバショウの実を食べに来るので、刈り取ってしまうことがある。

ミズバショウの白い花(これは正確には葉が変形した物。花茎の黄色い小さなつぶつぶが本当の花)。

ミズバショウ。

フキノトウの花。

山ノ鼻ビジターセンター前は9℃だ。

研究見本園の案内図。散策してみる。

ミズバショウが前回5月24日よりも成長している。白い花が見頃になっている。

尾瀬ヶ原に入る。しばらくして振り返ると、南西には至仏山。

進行方向(北東)には黒い山体の燧ヶ岳。

小さな沢沿いにはミズバショウ。

ズーム。

リュウキンカも咲いている。

川からあふれた水が尾瀬ヶ原に流れ込んでいる。5月27日大雨と融雪のため、水没し、一時通行止めに。

水中花になったミズバショウ。

木道の間にはリュウキンカの花が多い。

ミズバショウも多い。

木道脇にはワタスゲの花。

ショウジョウバカマも多い。

池塘には逆さ至仏も

逆さ燧も。

付近の山の緑も映っている。

燧ヶ岳。

左は牛首。中央は至仏山。

牛首分岐と竜宮の間にはビューポイントがある。

ミズバショウと至仏山。

竜宮現象入口(付近の水が吸い込まれて、地下を通り約50m先に噴出している。)

竜宮現象から竜宮まではリュウキンカが大変多い。

大きな株だ。

ズーム。

竜宮小屋の東側に公衆トイレ有100円。

トイレの北側にはニリンソウの花が咲き出している。

キクザキイチゲ。

ズーム。

ここにもミズバショウ。

振り返ると至仏山。

ミネザクラが見頃。

ズーム。

竜宮と見晴の間には六兵衛堀が流れていて、見晴寄りには、ミズバショウ

ショウジョウバカマ

やっと出会えたザゼンソウの花だ。

ズーム

タテヤマリンドウ

やや薄い色のタテヤマリンドウ

濃い桃色のショウジョウバカマ

至仏山

景鶴山

見晴に約50m手前で、係員から早く前へ進むように注意を受ける。なぜ?急病人を搬送するためにヘリコプターが飛来するそうだ。

見晴を散策。弥四郎小屋前にはミネザクラ。

檜枝岐小屋前にはシラネアオイ。

ニリンソウ

原ノ小屋前にはサンカヨウの花

透き通っていてきれいだ。

紫色の花は?

弥四郎小屋前のベンチを借用して昼食。ヘリコプターが飛来。

乗員が、患者と同行者をリフトアップし、飛び去る。無事を祈る。

至仏山。後半は、三条ノ滝分岐を左折し東電小屋・ヨッピ吊り橋を経て山ノ鼻へ戻る。

見晴から三条ノ滝分岐までは、花が大変多い。特にタテヤマリンドウ。

リュウキンカも多い。

ミズバショウとリュウキンカ。

このタテヤマリンドウは濃い青紫色。

ここもミズバショウの群生地。

ショウジョウバカマ

眼の前は東電尾瀬橋。

渡るとミズバショウの群生地。

ザゼンソウ。

東電小屋の手前にはミネザクラが見頃。

東電小屋前からの至仏山。

ミネザクラが見頃。ヨッピ吊り橋へ向かう。

タテヤマリンドウ

ショウジョウバカマ

景鶴山がまじかに見える。

タテヤマリンドウ

尾瀬ヶ原は拠水林が多い。

ヨッピ吊り橋を渡る。

小さなミズバショウ群生地

燧ヶ岳

至仏山。

山ノ鼻でのコーヒータイム。腿と膝に消炎剤スプレーを掛けて冷やす。鳩待峠へ向かう。テンマ沢のミズバショウ

新鮮さがある。

コミヤマカタバミが陽射しが出て開き出す。

シラネアオイも1輪咲き出す。急な階段の川側の法面。

新緑がきれいだ。

鳩待峠は人、人また人で混雑している。梅雨入り前の日曜日だから多いはずだ。

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