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かえるのムスメ、父の日登山で泉ヶ岳へ行く

泉ヶ岳( 東北)

パーティ: 2人 (Yamakaeru さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビには「オーエンス泉岳自然ふれあい館」もしくは「泉ヶ岳スキー場」をセット。その手前にある市民キャンプ場のケ岳大駐車場(無料)を利用。名前のとおりとても大きな駐車場。でも、キャンプ場の利用者などで直ぐに一杯になるとのこと。綺麗なトイレあり。

この登山記録の行程

大駐車場(07:18)・・・滑降コース入口(07:24)・・・<滑降コース>・・・お別れ峠(08:11)・・・大石(08:17)・・・<カモシカコース>・・・泉ヶ岳(09:39)(昼食~10:45)・・・<水神コース>・・・さいの河原(11:02)・・・大岩(11:14)・・・水神の碑(11:41)(休憩~11:50)・・・水神平・・・関口・・・少年自然の家(12:54)・・・大駐車場(13:00)

コース

総距離
約9.0km
累積標高差
上り約872m
下り約871m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

珍しく「山に行こうか?」と言うかえるのムスメ。
予期せぬ言葉に「ドキッ」としたが、これを逃してはいけないと「行く!」と即答する。
目指すは、南蔵王・花の旅!
のはずが、、、
出発が遅れたことで、急きょ行き先を「泉ヶ岳」に変更した。
三百名山の一つで、仙台市泉区の北西部に位置する標高1,175mの山。仙台市民が愛してやまない山なので、ムスメにも是非一度は登っておけと進めた。
頭の中は蔵王一色だったので切り替えが大変だったが、泉ヶ岳も十分魅力的な山で、そもそもムスメのスキルや体力を考えるとむしろ蔵王より適していると言え、また、個人的にも泉ヶ岳は2回目になるので安心だった。
と言うことで、ムスメを車に乗せて、いざ、「泉ヶ岳スキー場」へ。
駐車場に車を停めて軽く準備体操をしてから、初心者のムスメにストックの使い方を教えてから歩き出す。
「カモシカコース」で登ろうかと登山口まで行ったが、コースマップを見て「滑降コース」を使うことにした。
滑降コースの「滑降」という文字が気になるが、登山口から暫くはほぼ水平移動のように、ゆっくりと高度を上げながら森の中を進んでいく。
ムスメとの登山は「月山」以来。
相当辛かったようで「もう2度と登らない」と言っていたのに、今週末の「父の日」に、ムスメなりに気を遣ってくれたようだった。
そんなムスメに、山の歩き方を丁寧に教え少しでも楽しんでもらえるように工夫してみたが、歩き出してすぐに後悔しているようだった。笑。
そんなムスメも途中で諦めたのか、身体が馴れて自然を楽しむ余裕が出てきたのか、木漏れ日で輝く樹々の緑を見て喜んでいた。
「お別れ峠」を過ぎたところで、どうやら道を間違えてしまったと気が付く。引き返すのも面倒だったので、そのまま真っすぐ進んで「カモシカコース」に合流した。
見覚えのある岩がゴロゴロとした尾根沿いの道を進んでいく。
記憶にはあまり残っていなかったが、意外にハードだったので、こまめに休憩を入れるように心がけた。
「もうすぐ山頂が近いぞー!」と急登のトップを雪刺した時に、手に持っていたはずの帽子がないことに気がついた。記憶を巻き戻すと何回か前の休憩時に、近くの樹の枝に帽子を引っ掛けたような映像が残っている。
「結構下だったなぁー」と思いつつ、ムスメに「先に登ってろ!」と言葉を残し、来た道を駆け降りる。
結局、帽子は記憶していたよりもさらに下にあった。
これならムスメに「待ってろ!」と言うべきだったと、今度は急いで駆け上がるが傾斜がきつく、たちまち汗がドバドバで息が上がりそうだった。
一旦呼吸を整えようと立ち止まった時に、目の前に赤茶色の花が目に入った。ランプシェードのような形をしていて、全体的に赤茶色をベースにした色だが、シェード部分だけ淡い黄色が入っている。大好きなオダマキの中でも「ヤマオダマキ」と呼ばれる種だ。地元の山では見かけない花なので、もう出会うだけでテンションが上がる。
更にこの山にはもう一つ珍しい花がある。この時期になると山頂手前にひっそり咲いているその花の名は「ベニイチヤクソウ」。行き先を泉ヶ岳に変更した理由の一つが、実はこの時期、ベニイチヤクソウが咲いているのを知っていたからだった。
山頂手前でようやくムスメに追いついた。
同時に、足元に小さく咲いているベニヤクイチヤクソウを見つけた。
名前の通り紅色をした小さな花で、鈴のような愛らしい形をしている。ちなみにイチヤクソウとは、どんな病気にも効くと言う万能の薬草という意味から来ているという。「やっぱり出会えた!」と写真に愛らしい姿を収めた。
登り切ったところで足を止め、「イチ、ニノ、サン」の掛け声でムスメと小さくジャンプして山頂を踏む。自分にとっては散歩みたいな登山だけれど、運動不足のムスメにとっては結構辛かったに違いない。「よく頑張った!」とハイタッチした。
山頂の標識をバックに記念写真を撮ったのち、そこから少し進んだところにある見晴らしの良いところに陣取り昼食をとることにした。
正面手前には成端な山容をした北泉ヶ岳が見えていた。その奥には幾つもの山が連なっていて、さらに奥の台形をした大きな山へ続いていた。船底のような山容していることから船形山と呼ばれている山で二百名山の一つだ。とてつもなく暑い日に、三百名山(泉ヶ岳)から二百名山(船形山)を結ぼうと、大きなザックを担いで往復したことを思い出した。
カップ麺を食べ終えて一段落しているムスメに、コーヒーを淹れてやり、食後のデザートにゼリーを手渡してやった。
綿アメのような大きな雲がふんわりと、自分たちと同じ高さで目の前を横切っていく。陽射しは強かったが風が吹いていてとっても心地良かった。
素敵な景色と尽きぬムスメとの会話に、お尻に根っこが生えてしまいそうだったので、「そろそろ行くか!」と下山を開始した。降りに使うは個人的にお気に入りの「水神コース」。ガレ場所が多いので滑らないように注意が必要だが、途中の絶景ポイントからの眺めは最高だ。
期待通り、「うゎー凄いっ」と喜ぶムスメに「だろー(ニヤリ)」とシタリ顔で言う。
後半の長い下には、「長い、危ない、疲れた」と小言の連続だったが、「水神の碑」の近くにある沢で休憩を入れると、両手で冷たい水を掬いながら「気持ちがいいね」と、顔を洗いながらご機嫌になっていた。
元気が出たところで、最後の一踏ん張り。
ダラダラと長い道のりが続くが、沢から先は緩やかで歩きやすく、散策気分でゴールすることができた。
下山後は、ムスメのお勧めで、「スパメッツァ仙台 竜泉寺の湯」へ立ち寄った。
登山後に行くには遠かったが、アミューズ系の温泉施設でいろんな種類の温泉とサウナがあって面白かった。とても良い施設だったので、できれば1日ここでゆっくりする機会があっても良いなと思った。
かくして、ムスメによる父の日登山は、大成功で実に思い出に残る良い登山となった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • オダマキとダシマキ
    どちらも遠い存在です

  • まずは、遠き地、尾瀬に来なさい。はるかなおぜーとおいそらー

登った山

泉ヶ岳

泉ヶ岳

1,172m

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