行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
「野坂いこいの森」の駐車場を利用。20台程度は停められる。あまり綺麗ではないが、トイレもある。今日は車で送ってもらい、帰りは市内まで歩いた。
この登山記録の行程
野坂いこいの森(14:07)・・・一ノ岳(14:44)・・・二ノ岳(14:57)・・・三ノ岳(15:04)・・・野坂山(15:07)(休憩~15:33)・・・山ルート分岐(15:56)・・・山村金網ゲート(16:39)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
時間ができたので午後からトレーニングを兼ねて野坂山へ行くことにした。
前日に免許を取得したばかりのムスメに、自分の車を貸して登山口まで送ってもらった。
ピッカピカの初心者マーク。
「死ぬなら山で!」と常々思っているが、山にたどり着く前に死んでしまうんじゃないかとひやひやした。冗談はさておき、「いつかムスメの運転で山に連れて行ってもらいたい」と願っていたが、ついにそんな日がやってきたと思うと感無量だった。
登山口の憩いの森で降ろしてもらい、下山するまで運転の練習をしているというムスメに手を振りながら去っていく車を見送った。ぎこちない運転に「大丈夫か?」と不安になったが、車が見えなくなるまで見送ってから、意識を山に向けて気を引き締めた。
時間はお昼過ぎ。登山には少し遅かったが、サクッと登ってくることにしようと、お茶のペットボトルを一本だけザックに忍ばせて、いざ、スタート。
今日の目的は、トレーニングを兼ねた梅雨入りした野坂山のパトロール(シーズンの花チェック)。トレーニングには、1時間で登るペースを維持すること。速くもなく遅くもなく一定のペースで失速せずに登るという課題をセットした。
登り始めてすぐに紫陽花を見つけた。
梅雨入りしただけあって、青紫の鮮やかな紫陽花があちこちに咲いていた。
前日の雨で濡れた登山道が滑りやすくスピードが思うように出せない。でも、半分は言い訳で、実際にはここ数日の暴食で身体が重く息が上がりそうだった。
あまりの辛さに足を止めてしまいたかったが、意地でスピードを落とさないよう踏ん張りながら登っていく。
一ノ岳を過ぎて二ノ岳へ。
登山道脇に、水滴で光るコアジサイを見つけた。登山口で見かけた紫陽花ほど派手ではないが、野山の花らしい素朴さが気に入っている。
三ノ岳の手前で先行者を見つけた。
このまま抜いてしまおうと思ったが、意外に早くて結局、山頂までに追いつくことはできなかった。
汗だくになりながら、山頂の石碑にタッチしてゴール。
先行者は思ったより若い方で、「早いですね!」と声をかけられたが、そのお兄さんも十分早いと笑って答えた。
蒸し暑さのせいか、汗が全く引かない。ペットボトルのお茶を半分くらい一気飲みして、ようやく落ち着いた。
山頂は風が吹いていて心地よかったが、眺望は霞が酷かったので遠くがぼやけて今一つだった。
先行者の方は地元の方で、最近登山を始めたとのこと。
「今まで登った山でどこがお気に入りですか?」と聞かれたので、「個人的には燕ですね」と答えると、「南アルプスですね!」と興奮気味に返事が返ってきた。なんでも友人からも熱烈に勧められたとか。思わず勢いでハイと答えてしまったが、燕岳は北アルプスです。会話の流れを切るのも不適切だと思い訂正はしなかったが、結果的に嘘ついてすみませんでしたと心の中で謝った。笑
「是非登ってみてください」と別れの挨拶をして下山を開始する。本当は、ピストンする予定だったが、ヤマボウシの花が見えたので、急きょ、山方面(山村)に降ることにした。
頂から山方面へ降るルートには、勝手に野坂ヤマボウシルートと呼んでいるくらいヤマボウシが群生している。時期もあっているので「さぞかし満開か!」と期待したが、残念ながら花はまばらだった。今年は裏年だったのかもしれない。その代わり、咲初めのヤマユリに一輪出会えたのはラッキーだった。
梅雨の野坂山。緑がどんどん濃さを増している。登山道を覆い隠すように茂った草を見ながら、「もうすぐ暑い夏がやってくる」と実感した。「梅雨が明けたら、また大汗をかきに来よう!」と野坂を後にした。