行程・コース
天候
☀→☁/☂ 3℃~15℃ やや強風~強風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
旭岳ロープウエイ℗→姿見駅登山口 片道1,600円
天人峡温泉→タクシー→ロープウエイ駅 6,500円
この登山記録の行程
Start(08:27)・・・旭岳石室(08:39)・・・旭岳(10:47)・・・間宮岳(12:12)・・・北海岳(13:32)・・・白雲分岐(14:57)・・・白雲岳(15:43)・・・白雲分岐(16:36)・・・白雲岳避難小屋(17:23)泊・・・高根ヶ原分岐(06:50)・・・忠別沼(09:40)・・・忠別岳(10:51)・・・忠別岳避難小屋分岐(12:11)・・・忠別岳避難小屋(12:31)泊・・・忠別岳避難小屋分岐(04:43)・・・五色岳(05:37)・・・化雲岳(07:24)・・・第一公園(11:52)・・・滝見台(14:31)・・・化雲岳登山口(天人峡温泉)(15:19)・・・Goal(15:35)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
↑2,609m↓3,644m 43.7Km 55:01分 70,331歩
梅雨のない北海道へ遠征に向かう。天気は、快晴ではないものの大きな崩れは無い予報。で、目指すは、北海道の屋根の百名山、大雪山の旭岳からトムラウシの2座縦走だ。
その顛末を綴ってみます…(^^)/ ちょうど出発の翌日が、中国地方の梅雨入りでした。
梅雨を避けるように、旭岳から3泊4日でトムラウシ縦走を計画したが、悪天候のため途中下山と云う結果になった。
さて、夜半に小樽港に下船し、小樽イオンで買い出し後そのまま高速で旭川を目指します。途中、滝川SAで車中泊
翌朝、始発ゴンドラで姿見駅から入山です。早速エゾノツガザクラがピンクの花で歓迎してくれました。チングルマやエゾコザクラも咲いています。姿見の池まで登ると、シュー々〃と噴く噴煙の向こうに山頂が見え興奮マックス・・ガンバロー
旭岳石室を過ぎ第5展望台で眺望を楽しみます。大雪の残雪の山波から、旭川市街までグルッと見渡せ、北海道はデッカイドウ・・実感。火山特有のザレ道を登り6合目へ、ハイカーが次から次へと登って行かれる。
風が強く、ガスも出て来て寒いので雨具を着て9合目2,196mへ着きました。しばらく登って金庫岩を過ぎると山頂はすぐ、10時52分北海道1座目旭岳2,290m1等三角点登頂です…\(^o^)/
ガスの中登頂でしたが、しばらくすると晴れてきた。これから向かう白雲岳方向も見えている。お昼には少し早いので、次へ転進すると、ハイカーも減り、静かな登山道へなってくる。そして、最初の核心部、旭岳裏雪渓下りだ。
ザックザックと雪渓下りを楽しみ、鞍部から少し登り返します。間宮岳分岐に12時半についた。先行の2人パーティーと入れ違いでお昼にします。お2人はこの後、北海岳から黒岳へ下られるそうです。
休憩後、我々も後を追って北海岳へ向かいました。お鉢平の火口壁を回って松田岳から北海岳へ一時間程で着きました。13:36分です。何も生えない砂礫地に見える道も、歩くとミネズオウやイワウメの花園があり、快適な道が続きます。
北海岳は黒岳方向と白雲岳方面の分岐。我々は南西に方向を変え、白雲岳へ向かいます。雪渓を越え白雲分岐へ、えぐれた登山道を進みます。登山道は保護のため植生回復土嚢が積まれている。白雲小屋では維持管理費と植生回復の土嚢袋購入募金箱があり、我々も2人分6,000円を募金させてもらいました。
白雲分岐で荷をデポすれば身軽に白雲ゼブラを見られるのですが、ここはヒグマ生息域、バックパックをかついで白雲岳へ向かいました。途中の雪渓は少し緊張を強いられましたが、30分で山頂へ、目的の白雲ゼブラへご対面です…\(^o^)/
やや強風の山頂からは、時折ガスが舞うゼブラ模様が望めます。ゴーロの山頂は長居もできず下山します。16:38分再び分岐へ帰り、今日のミッション終了。後は小屋へ下るだけです。キバナシャクナゲやエゾノリュウキンカの花を楽しみながら、今夜の宿へ17:20分に到着しました。
小屋は1階に我々を含め3パーティー6人と、2階へ多分お2人の8人の泊り、テンバは1張お一人の様です。
2日目朝
3:30起床、さっそく朝日を撮りに小屋を出た。北の大地2日目の朝もいい天気、南のトムラウシが焼けている…\(^o^)/
朝日は緑岳の稜線に阻まれ、5時前昇って来た。太陽に日暈が見え、ちょっと心配?
すると、同宿の方がドローン撮影を始められた。パートナーも出てこられ暫し、懐かしい北海道時代の話をした。
出発前に話した、2階の人は、白雲小屋初代の管理人さん、なんと(@_@)、生まれは津山市の方、小屋の看板はこの方の揮毫。小屋内に初代小屋の看板があって、この字を書かれた方でした。秋までここで登山道の整備や山の保全をされると話されていた。小屋周りのロープの設置をして、明日には今年の小屋番さんが登って来ると仰ってました。1日前準備して、予定通り22日土曜日から管理小屋になる様です。
ヒサゴ沼までと今日の予定を話すと、この先高根ヶ原で花が変わって、忠別岳はハイマツ漕ぎ、五色岳前後も藪があって、化雲岳へはほぼ水平移動だが2kmに及ぶ木道がある。老朽化しているので気を付けてと、この先の説明をしてくださった。この後歩いてみて、この説明は真に当を得て有難かった。その節はありがとうございました・・・m(_ _)m
花も小屋周辺はミヤマキンバイ、そして下はメアカンキンバイ、エゾオヤマノエンドウは亜種、ホソバウルップソウやコマクサも見られると教えていただいき先が楽しみだ・・(^o^)
5時20分スタートし、高根ヶ原へ下る。ミヤマキンバイはメアカンキンバイへ変わり、ウルップソウとコマクサの花芽が見えだした。三笠新道分岐を過ぎたころから曇りだし、忠別沼の辺りから風が出て雨が降り出した。
カメラが電池切れしたが、雨降りに交換はしたくない。忠別沼から忠別岳のロケーションはスマホで撮るより仕方ありませんでした。ハイマツの滴でグショ々〃になりながら忠別だけに11時前に登頂。下りに向かうと天気はさらに下り坂、ガスが出て風が強くなり、歩きながら停滞も視野にいれ先を思案。
無理せず今日は忠別避難小屋で停滞し、明日の天気次第でトムラウシまで行くか、あるいは、化雲岳から直接下山するか様子見することにした。ヒサゴ沼避難小屋まで後約5㎞、明日天気が回復すればその先トムラウシまで往復で16㎞ほどだ、ひさご沼へ荷をデポすれば登頂は十分可能になる。
忠別避難小屋分岐から避難小屋へ向かった。雪渓を降りて12時過ぎに避難小屋へ着き、濡れた雨具や手袋を干し、ゆっくりするが、気化熱で体温を奪われ寒い。小屋は13℃あるが体感はもっと寒く感じた。昼は買い出しの結びで済ませ、夜は飲料水も少なく、カレーと白米を温め夕飯にした、残り湯を明朝の味噌汁にして、水を節約する。小屋前には雪渓があり愈々になれば雪渓の水が汲める。もちろん浄水が必要だが。
夕方は小屋温度11度、外は強風が吹き、停滞は仕様が無いと思えてきた。ラジオの天気予報を聞きながら・・・(-_-)zzz
明日、明後日と全線が日本海へ北上し、天気回復は期待薄。明日の下山を覚悟して眠ることにした。
3日目朝
3時過ぎに起床して、味噌汁とパンで朝食、外へ出ると曇りで風は弱まっていた。トムラウシは諦めて、直行下山することにして4時半スタート、雪渓を登り返してまず避難小屋分岐へ戻る。次に五色岳を目指しハイマツ帯を登って行きます。5:40分に五色岳登頂、倒れた標高点標柱がむかえてくれた。
なるい道を時折薮漕ぎしながら進むと、聞いていた通り劣化した木道が現れた。ガスの掛かった雪渓も有りルートファインディングも必要です。木道脇は花畑、ホソバウルップソウ・エゾコザクラ・エゾノハクサンイチゲなどの花が見られたが、ガスに巻かれてくすんでいる。2㎞ほど進むとトラバースしてヒサゴ沼へ向かう分岐があった。下山道は化雲岳を越えて行く。
稜線を20分程緩やかに登るとトムラウシ5㎞、天人峡温泉11.5㎞の分岐指導票が立っていた。背後のガスの中に巨大な岩影が見え化雲岳到着です。3等三角点「化雲岩」(1954.4m)も立っていた。旭岳1等・白雲岳3等と化雲岳で今回3つの三角点を踏んだが、本州では4km離れれば1点くらい選点されているが。さすがに北海道は間隔が広く、10kmくらい離れたところもあるようだ。それだけ見透しが利くと云う事らしい。
時折小雨の長―い下りが始まった。ガスで見通しが利かずルートファインディングしながらで、道は快適なのだがスピードはノロい。雪渓を越え、一段下ると沢筋の水溜りが続く。あっちに飛び、こっちに飛びして泥炭の道を下る。下から単独登山者が登って来られ、お互い今日初めての人間遭遇になった。
第2、第1公園は木道だ。昨年アクシデントがあったので注意して下るが、2人ともスリップ転倒した。管理人は臀部を打ち、今も尻が痛い。連れは転倒して滑り落ちたが、笹薮に助けられ怪我は無かった・・ヤレヤレ(*'▽')
第Ⅰ公園ではとスズランらしい群生が見られたが花は無い。この先咲くのかな⁇
湿原はワタスゲ、チングルマの花畑でした。木道に腰掛けて行動食でお昼を摂って再び歩き始める。山行記録で長~いことは知っていたが、実際に歩き、そのタフさを体感した。実に長い下りだ。
滝が見えた時は、やっと降りてきたと思えたが、さらにその先が長かった。滝見台へ降り、さらに500m下ると、やっと涙壁の九十九折れへ着いた。記録では33曲がりとか⁇書かれているが、ここまでくれば下山も同然だ。
登山口に降り、解体工事中の塀に沿って側溝のふたを歩いて15時過ぎ、しきしま荘へ無事下山した。タクシー¥6,500で旭岳ロープ―ウエイ駅へ帰り、湧駒荘で温泉に浸かり、やっと人心地付いた。
今回当初予定の2座縦走は出来なかったが、再びトムラウシへ挑戦する機会が出来たし、最初に北海道最高峰へ登頂出来たので十分満足した。この後2日観光にして、旭川からゆったり苫小牧を目指した。
詳しいログはブログいずみやまでどうぞ
https://izumiyama-ogawa.blogspot.com/2024/06/202461921.html
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