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土下座で口説いた大室山 縁がないとは言わせない

大室山( 関東)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

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行程・コース

天候

快晴 酷暑

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 野原吊橋 溪谷遊歩道駐車場

この登山記録の行程

野原吊橋0645……0700登山口0702……0748久保分岐0800……0840茅ノ尾根標識0840……0950大室山1010……1056茅ノ尾根標識1056……1132久保分岐1132……1223登山口1223……1234野原吊橋

コース

総距離
約8.9km
累積標高差
上り約1,306m
下り約1,307m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

道志みち沿いの野原吊橋から大室山に登ってきました。
丹沢大好きな自分ですが、なぜか大室山は丹沢の中でも群を抜いて縁のなかったお山で、何度か企画するもことごとく不調に終わっていました。
今回ようやくその山頂を踏めましたので、やっとひとつ宿題が片付いた気分です。
 
とは言え最近はなかなか時間が取れず、降って湧いたフリーの日曜日に本山行を企画したのもほんの二日前でした。
バタバタしちゃったのは確かです。
幸い前回までの登山計画がそのまま残っていましたので、後は日付を変えるだけで登山届は完成しました。
早朝、意気揚々と道志の湯の先の登山口に向かいます。
 
この登山口からは過去2回挑んだのですが、1回目は途中で膝がバクハツしてリタイアしました。
2回目に至っては、登山口近辺で車を脱輪させてしまい、レッカーを呼んだり警察に説明したりと登山どころではありませんでした。
それだけに「急に思い立った」今回の企画ではありましたが、
「何とか、何とか忘れ物を取りに行きたい」
と言った気持ちでした。
 
なのですが。
 
この道志の湯の先の登山口、上段・下段と2面の駐車場がありながら、今日は車が一台も停まっていませんでした。
それどころか上段の駐車場にはコーンが置かれ、塞がれています。
朝6時とは言え夏至直後、とっくにお日様は昇っています。
そこそこ人気のある登山口だと思っていただけに、不穏なものを感じました。
そうしたら、案の定登山口がガッチリロープで塞がれているではないですか。
どうも登山道が崩落した模様です。
ここまで縁がないとは。
もう笑うしかなかったのですが、ロープに貼られていた道志村役場による案内図を読むに、
「大室山へは久保吊橋からお登り」
とありました。
まだ道はある!?
駐車場もありそうです。
まだ6時過ぎ、間に合うぞ!
いそいそと車に戻ると、そちらに向かうことにしました。
 
でもですね。
 
道志みちから丹沢へ登るルートは数あれど、駐車スペースがとにかくないのですよ。
先の案内図には「P」とも記されていたのですが、思い浮かぶようなものはありません。
向かってみると、久保吊橋近辺にはそれらしい駐車場がありません。
デカデカと「山梨百名山 大室山登山道」と看板も掲げられていますが、隣のお土産屋さんの駐車場は違うでしょうし、悩んだ末
「水源の郷 山梨県道志村 みなもと体験館」の駐車場がそれっぽいのでは?と思うに至り、他の車は一台もいませんでしたが取り合えず停めさせて頂き、久保吊橋を渡って大室山に向かうことにしました。
 
ところがですね。
 
吊橋を渡って少し歩いたところに、やはり道志の湯の先の登山口から加入道山への通行止の案内が立て看板に貼られてまして、改めて見るに、「P」はもう少し西の、野原吊橋の脇にあることが判明しました。
そうなると先の「水源の郷 山梨県道志村 みなもと体験館」は(薄々そうじゃないかなーとは思っていましたが)大室山登山者用の駐車場ではないことになります。
あわてて久保吊橋を戻り、再度車を西に走らせます。
なんなんでしょうね。
これで駐車スペースがいっぱいでしたら、もうあきらめるつもりでした。
 
が。
 
帰宅後に改めてネットで調べてみるも、どの登山地図にも道志の湯から加入道山への通行止情報はありませんでした。
ほぼ唯一、道志村役場のHPには掲載されていましたが、さすがに事前にそこまでは調べきれなかったです。
(通行止は2024/4/25からだった様です)
http://www.vill.doshi.lg.jp/ka/info.php?if_id=1163
 
それが幸いしたのか、既に時刻は7時だと言うのに野原吊橋登山口の駐車場にはまだ1台も車はいませんでした。
今度こそ、今度こそ山行開始です。
 
野原吊橋からのコースは、吊橋経由で対岸に渡り、久保吊橋からの登山口へ合流するという流れです。
ただその先、何が厳しいってこの茅ノ尾根コース、丹沢屈指の標高を誇る大室山に直登です。
標高で大体1100m、途中のピークもなく樹林帯をひたすら登ります。
おまけにコース上はおろか、何なら山頂でも眺望は期待できません。
もう、ハードな斜面を登って降りるためだけのコースでした。
 
でもね、そういうのも良いんですよ。
もう黙々と登りました。
往路は山頂まで誰とも会いませんでしたし、途中2つ3つ標識はありましたが踏み跡不明瞭な箇所もいくつかあり、久し振りに単独行を堪能できました。
 
計画的に55分登って5分10分休憩、これを繰り返しながら10時前に登頂。
これまで縁が本当にありませんでしたし、今日だって三度目の正直でようやく登れたという塩対応のお山です。
なんか嫌われているのかなとすら勝手に思っていたほどですが、やっとのことで登れました。
こじんまりした山頂は静かで、やさし気な雰囲気がありました。
それでいて草木の向こうには同格の檜洞丸や蛭ヶ岳が同じ目線で見えており、丹沢屈指のお山であることも示していました。
大室山からの蛭ヶ岳、これも見たかったんです。
 
山頂には20分ほどいました。
ただとにかく羽虫が多く、ゆっくり灼熱の太陽の下で昼寝もできません。
それに今日は酷暑予報も出ていましたから、先の加入道山へは次回以降にして早々に下山を開始しました。
12時過ぎに下界へ戻りましたが、予報通りの暑さになっていました。
道志村でも37℃を記録したそうです。
早々と降りて正解でした。
 
大室山へは、おそらく一番スタンダードな用木沢出合からのルートも何度か企画しましたが、登山道の通行止が相次ぎ、本当にどうにも縁がありませんでした。
今回はもうなんか、土下座してまで登らせてもらった感でいっぱいです。
ですが登り応えはありましたし、楽しかったです。
残るは加入道山だ!

================================
で。

現地で登山口を変えるとなると登山届をどうするかですが、
さすがに今回は変更できませんでした。
ただ家族や知り合いが見るだろうX(旧Twitter)には
「久保吊橋登山口に変更」
の旨を書き込んではおきました。

今後どうするかは、反省方々検討の余地がありそうです。

続きを読む

フォトギャラリー:45枚

道志の湯の先の登山口の駐車場なのですが、
え?

な、なんだってー!?

ふむ、でも久保吊橋からだったら登れるのね。
向かってみました。

ただ案内図にあった駐車場はどこなのでしょう。
とりあえずここの駐車場を借りてみました。
半分企業の様な、半分行政のような……。

さて、ゆりちゃんによると現在地こちら。

まあこんな立派な案内もあるんです。

久保吊橋を渡って山行開始です。

ところが直後に現れた看板を見るに、
どうも先の駐車場はまったく関係ない駐車場の様でした。

慌てて吊橋を戻り、車を再度走らせます。

正しくはこちらでした。

りりちゃんによると、現在地こちら。

今度こそ間違いなさそうです。

野原吊橋を渡ります。

高いー!

高度感はかなりあります。

しばらくは渓谷沿いの遊歩道を歩き

そんなこんなで

久保吊橋からの登山口に合流しました。
これでようやく山行スタートです。
計画より1時間遅れてしまいました。

ただ、のっけから急斜面です。
ジグザグ連発です。

たまにテープ。

たまに標識。

久保分岐に着きました。

ただ大渡(おわた)方面はロープで塞がれていました。
こちらも崩落があったのかも知れません。
(追記)
大渡キャンプ場の橋が流されてしまったためらしいです。

ヤマアカガエルさんに会いました。
あと出会った生き物は……久保分岐でヤマビル3匹、山頂近くから群がられた、鬼の様な数の羽虫たちですね。

で、急斜面。

急斜面。
途中にピークなどはなく、基本登りっぱなしでした。

1131地点にある標識です。

いつもの丹沢の標識だー!
誰が作ってくれているんでしょう。
マイナーなピークにまで設置してくれているので大好きです。

コース自体は倒木を切断してくれていたり、整備はされていました。

山頂が近づくと灌木が増えてきました。

山頂だ。

山頂だー!
ついに大室山登ったー!
ホントこのルート、最後まで樹林帯の中でした。

二等三角点「大群山」です。
群?旧名ですね。

こちらは神奈川県側の山頂標識ですかね。

プルタブだー。
君もここに30年以上いるんだね。

箱根方面ですね。

蛭ちゃんだー!
ほんと、大室山から蛭ヶ岳を眺めてみたかったんですよ。

ちゃんと頭に山荘のっけてますね。

手前に檜洞丸、右奥のトンガリは同角ノ頭でしょうか。

お天気なのはありがたかったのですが、気温もどんどん上がってきています。
下山開始です。

1131地点の標識を過ぎ

久保分岐を過ぎ

もうフトモモや尻の筋肉がプルプルしているのをだましだまし下山です。

下界、暑いー!
でも無事に山行完了です。
楽しかったー!

「で、現地で登山口すら変えるという狼藉に対する申し開きは?」
ございません……。
「おみやげもないし!」
いやだって北丹や西丹におみやげ求めるのは無理ですよう!

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装備・携行品

アンダーウェア Tシャツ ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ チェーンスパイク 燃料 ライター
カップ カトラリー エイト環・ATC カラビナ 安全環付きカラビナ クイックドロー
スリング ハーネス
【その他】 アマチュア無線機、予備ヘッドライト、モバイルバッテリー、2バンドラジオ、風力計、スカイフック、細引き、プルージックコード、ウエビング
水分5リットル(消費2リットル)

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登った山

大室山

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1,587m

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