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北沢峠定着で仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳往復

( 南アルプス)

パーティ: 1人 (しげ さん )

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行程・コース

天候

【アプローチ】晴
【初日】晴
【2日目】晴

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路)JRバス高遠線/伊奈バスターミナル1045発…高遠駅1108着、南アルプスジオタクシー/高遠駅1125発…戸台パーク1145着、林道バス/戸台パーク1210発…北沢峠1305着、
復路)林道バス/(臨時)北沢峠1409発…戸台パーク1505着、南アルプスジオライナー/戸台パーク1700発…JR茅野駅1809着、

この登山記録の行程

【アプローチ】
北沢峠(13:05)・・・長衛小屋(13:15)

【初日】
長衛小屋(04:43)・・・二合目(05:19)・・・五合目(大滝ノ頭)(06:19)・・・小仙丈ヶ岳(07:28)・・・仙丈ヶ岳(08:37)・・・地蔵尾根分岐(09:44)・・・仙丈小屋(09:52)・・・馬の背ヒュッテ(11:15)・・・藪沢小屋(11:35)・・・五合目(大滝ノ頭)(12:03)・・・二合目(12:49)・・・北沢峠(13:19)

【2日目】
長衛小屋(04:55)・・・仙水小屋(05:27)・・・仙水峠(06:05)・・・駒津峰(07:36)・・・甲斐駒ヶ岳(09:08)・・・駒津峰(10:42)・・・仙水峠(11:54)・・・仙水小屋(12:23)・・・長衛小屋(12:56)・・・北沢峠(13:54)

コース

総距離
約19.2km
累積標高差
上り約2,584m
下り約2,525m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

南アルプス長衛小屋のテン場にテント泊して、仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳をそれぞれ歩いてきました。
●南アルプス林道は2024年シーズンも野呂川出合から広河原間が通行止めです。2019年、台風で三好沢付近で発生した土砂崩れで林道がズタズタとなり、以来、北沢峠と広河原間のバスは運行を停止しています。リスクを負って歩いて通行するハイカーはいるらしいですが、普通に歩いて通れる状態ではないようです。
●交通。戸台パーク(仙流荘)から北沢峠へは林道バス(南アルプスクイーンライン)。戸台パークまでは南アルプスジオライナーがJR茅野駅から出ます。ジオライナーは毎日運行しているのは8/2-8/18間だけで、それ以外は金土日のみ。その他の平日はジオライナー運行が無いため、高遠駅から南アルプスジオタクシー(片道2500円)を使います。高遠駅へは伊那バスターミナルからJRバス高遠線(530円)。私は8/1(木)にアプローチしたので、JRバス高遠線とジオタクシー、林道バスを乗り継いで北沢峠へ入りました。
●林道バスの臨時運行。林道バスは8/3(土)下山時(14時台)に臨時便が出ていました。北沢峠の待合所にハイカーが溜まると臨時便を出すといった対応をしていました。私は14時発にギリギリ乗り切れず、次の臨時便を待って14時10分頃の臨時便に乗ることができました。北沢峠を早めに出て戸台パークに早く着けば、仙流荘で余裕をもって日帰り入浴できます。
●伊那バスターミナル、戸台パークにはそれぞれ売店がありますが、おにぎりや弁当のようなものはありません。更に高遠駅は周辺に売店も見当たりません。テント泊なので、初日・翌日の食事として、行きがけにおにぎりを買うつもりでしたがダメで、後で思えば、高速バスの休憩(双葉SA)迄に買っておけばよかったです。今回の食糧計画失敗の要因のひとつとなりました。
●長衛小屋テント場。広いテント場ですが、水場やトイレにほど近くて木陰となるエリアは多くはありません。仙丈・甲斐駒に登って13時から14時頃には下山しますが、テント場はちょうど日差しが強く暑い時間帯。日の当たる場所にテントを張ってしまうと、テント内にはまず居られません。そうなると居場所を求めて長衛小屋や北沢峠こもれび山荘周辺をウロウロして、時間を持て余すことになります。
●食事。北沢峠こもれび山荘はランチ営業がありますが、平日はお休み。ソフトクリーム(600円)か注文可能。他に長衛小屋では、おでんやもつ煮を中身だけ販売しています。自分のコッヘルを持参し自分で温めて食べるというものです。また、縦走せず長衛小屋テント場定着のハイカーも多く、そういう方は小型のクーラーバックに食材を入れて持参している方もおられました。私はテント縦走も考えていたので食材はアルファ米とパン中心できわめて簡素。疲労と暑さで食欲がほとんど出ず、結果的に十分な食事をとらずに登るという無謀な山行となってしまいました。なお下山時に戸台パーク・仙流荘で食事する計画でしたが、仙流荘のランチ営業は14:30迄でダメでした。

[初日]仙丈ケ岳を往復。朝4時には明るくなり始め鳥も囀り始めます。明け方は涼しく、5時前にアームカバーを着けて歩き始めました。樹林帯を出ると日差しが強く大変な暑さとなります。女性ハイカーは日焼け防止対策でフェイスカバーを着けて歩く方も多く見かけました。五合目(大滝ノ頭)を過ぎると、小仙丈ヶ岳を通るルートはハイマツ帯となり一気に眺望が開けます。夏休み前半ともあって、学生登山グループが多かったです。
 前日のアプローチでまともな食事をとることができず、テント場に着いてアルファ米で晩ご飯の代わり。初日も朝にパンを食べた程度で出発。明らかにエネルギー不足の中を歩く羽目になりました。ときおり胃がむかむかして、とても大仙丈ヶ岳まで進める体調ではなく、仙丈ケ岳頂上で大休止の後、下山することとしました。

[二日目]甲斐駒ヶ岳を往復。この日も5時前にテント場を出発。テント場から仙水小屋を通って、仙水峠から駒津峰に登り、甲斐駒山頂を目指すルートです。この日、ザックにPlatypusの水タンクを入れたつもりがテントに忘れてしまい、500mlペットボトルの水のみで甲斐駒に登るといった大失態を演じてしまいました。
 仙水峠から駒津峰へは樹林帯の中を登りますが、駒津峰下でハイマツ帯となり眺望がさらに開けます。駒津峰からいったん下って六方石の辺り迄に標高50mほど高度を下げます。六方石を過ぎた辺りで、甲斐駒ヶ岳山頂まで、岩稜直登コースとザラ場のトラバースコースに分かれます。道標に摩利支天という文字が見えたので、その方向を避け、間違えて直登コースに進んでしまいました。急に前後に人がいなくなったなぁと思ってGPSを確認したら直登コースに進んでいました。岩稜直登コース。所どころ岩にマーキングもあり迷う場所はあまりないですが、大きな岩に取り付き、手がかり足掛かりを探しつつ、三点支持で攀じ登ります。図らずも、久々に高度感のある山登りとなってしまいました。山頂に到達すると、ほとんどの人はトラバースコースから登っていました。
 下りはトラバースコースを選択。花崗岩が風化して真砂土となり、堆積した道です。滑ると滑落には至らずも、5mくらいはずり落ちそうな箇所があり、危なっかしい印象です。ちなみに帰りに間違えた分岐の道標をよく確認したら、トラバースコースは「甲斐駒ヶ岳・摩利支天」みたいな書き方でした。
 駒津峰からの下り。計画では双児山から北沢峠へ進むコースを取る予定でしたが、ここで500mlのペットボトルの水が空となり予定変更。一番早く水場に届くコースということで、登ってきたコースを降りて仙水小屋で給水することにしました。駒津峰への登り返しで大汗かいて、その後、給水できずに歩かないとならない状況だったので、この予定変更は正解でした。この後、仙水小屋で給水しているときに出会ったハイカーに、北沢峠からの林道バスは臨時便が出るかもと情報を頂き、14時を目指して下山&テント撤収することとしました。

 当初計画では、3日目に栗沢山に登って早川尾根を地蔵岳方面へ縦走する計画でしたが、食糧計画失敗と二日目の脱水症状下での山行もあって、体力的に無理と判断。潔く下山することにしました。それでも今回は、日本列島が高気圧下にある状態が続き、午後の雷雨も無く、安定した晴天が続きました。夜は満点の星空と天の川も見れて、久々に夏山らしい山歩きとなりました。

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フォトギャラリー:12枚

長衛小屋(2024.8.1)

小仙丈岳の手前、標高2650m付近の登山道より甲斐駒ヶ岳方面を望む。(2024.8.2 6:45)

小仙丈ヶ岳の手前、標高2750m付近の登山道より北岳・富士山方面を望む。(2024.8.2 7:03)

小仙丈ヶ岳

小仙丈ヶ岳を過ぎ仙丈ケ岳に至る登山道の標高2850m付近より仙丈ケ岳を望む。(2024.8.2 7:49)

仙丈ケ岳山頂付近に咲くイワギキョウ(2024.8.2 8:36)

仙丈ケ岳山頂に到着(2024.8.2 8:36)

仙水峠から駒津峰に登る登山道、標高2540m付近より地蔵岳・オベリスク方面を望む。(2024.8.3 6:57)

駒津峰より鋸岳・北アルプス方面を望む。遠く穂高・槍ヶ岳も見えました。(2024.8.3 7:40)

駒津峰より甲斐駒ヶ岳を望む。(2024.8.3 7:56)

甲斐駒ヶ岳山頂にて。(2024.8.3 9:08)

甲斐駒ヶ岳山頂より富士山・早川尾根方面を望む。(2024.8.3 9:22)

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装備・携行品

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登った山

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

2,966m

駒津峰

駒津峰

2,752m

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

3,033m

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