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2024年 白馬・後立山連峰 縦走 4泊5日(テント泊)

白馬岳・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳・蓮華岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (しんしん さん )

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行程・コース

天候

【2024/8/6/火 1日目:AM曇り・PM曇り時々晴れ】
【2024/8/7/水 2日目:AMガスのち晴れ・PM曇り時々晴れ・夜 雨】
【2024/8/8/木 3日目:AM晴れ・PM曇り時々晴れ】
【2024/8/9/金 4日目:AM晴れ・PM曇り時々晴れ】
【2024/8/10/土 5日目:AM晴れ】

利用した登山口

自然園駅   扇沢  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:毎日あるぺん号 竹橋22:15集合22:30出発/栂池5:50着
復路:扇沢線路線バス 扇沢駅前11:25発 大町温泉郷11:40着/毎日あるぺん号 大町温泉郷 16:30集合16:40発 東京駅前21:00頃着

この登山記録の行程

【1日目】
自然園駅(07:30)・・・天狗原(08:30)[休憩 10分]・・・白馬大池山荘(10:10)[休憩 20分]・・・小蓮華山(12:30)[休憩 20分]・・・三国境(13:35)・・・白馬岳(14:25)[休憩 15分]・・・白馬山荘(14:55)[休憩 10分]・・・村営頂上宿舎(15:20)

【2日目】
村営頂上宿舎(04:00)・・・杓子岳分岐(05:05)[休憩 15分]・・・鑓ヶ岳(06:10)[休憩 15分]・・・鑓温泉分岐(06:45)・・・天狗平(07:15)・・・不帰キレット(09:45)[休憩 15分]・・・唐松岳(13:08)[休憩 10分]・・・唐松岳頂上山荘(13:30)[休憩 15分]・・・最低鞍部(15:18)・・・五竜山荘(16:30)

【3日目】
五竜山荘(04:40)・・・五竜岳(05:50)[休憩 30分]・・・口ノ沢のコル(09:00)[休憩 20分]・・・八峰キレット(11:10)[休憩 15分]・・・北峰分岐(13:45)[休憩 10分]・・・南峰(14:20)[休憩 15分]・・・布引岳(布引山)(15:15)[休憩 10分]・・・冷池山荘(16:30)

【4日目】
冷池山荘(04:30)・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(04:57)・・・爺ヶ岳南峰(06:14)[休憩 15分]・・・種池山荘(07:07)[休憩 15分]・・・岩小屋沢岳(08:56)・・・新越山荘(09:25)[休憩 15分]・・・赤沢岳(12:26)[休憩 20分]・・・スバリ岳(14:48)[休憩 15分]・・・針ノ木岳(16:03)[休憩 10分]・・・針ノ木峠(16:50)

【5日目】
針ノ木峠(07:40)・・・大沢小屋(09:45)[休憩 15分]・・・扇沢(11:00)

コース

総距離
約49.4km
累積標高差
上り約6,040m
下り約6,445m
コースタイム
標準38時間45
自己42時間
倍率1.08

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今年のロングトレイルは、体力と技術力が必要となる、訪れたことが無い候補地の中から、不帰の嶮と八峰キレットを盛り込んだ後立山連峰4泊5日に決定。
当初計画では猿倉から白馬大雪渓経由で入山し七倉ダムまでのコースを考えていたが、白馬大雪渓通行止め&七倉ダムからの復路がネックとなり、栂池ロープウェイ経由、針ノ木から扇沢への下山へと変更した。

交通手段はアルピコ交通利用でコストを抑えようかと考えていたが、計画の再考などがあり、結果的に毎日あるぺん号利用に落ち着いた。
毎日あるぺん号は平日ということもあり往路は2席を1人で占有、復路は40人乗りバスに2名とガラガラな快適移動となった。

【1日目】
5:50到着。栂池ゴンドラ6:30始発に乗車し、ラクラクアプローチ。
蒸し暑い曇り空の中、ときおりガスが晴れるような状態。直射日光の中でのアプローチは堪えるので、景色は明日以降のお楽しみとし、予定通りテン場に到着。
今回はじめて利用したGEERTOP テント(1人用シングルウォール)を建てるのに一苦労したが、8時に就寝。

【2日目】
予定通り4:00出発。杓子岳分岐を過ぎたあたりで空が明るくなり鑓ヶ岳で朝を迎える。天狗ノ頭までは順調に進むが天狗の大下りで、本来左方向へ巻くようにルートを取らなければならないが、直線方向のガレ沢を下ってしまった。おかしいなと思った時には時すでに遅し!ズルズルの岩場を登り返せるような状況でもなく「やってしまった!」と大いに焦る(泣)地図アプリと地形を見渡し、左へトラバースすれば、ルートにたどり着けると判断し、必死にズルズルの斜面と脆い岩場に格闘すること1時間。あちこち擦り傷を作りながら、なんとかルートにたどり着き、ココヘリのご厄介にならずにホット一安心。
この大幅なロスが後の行程に影響を及ぼしたことはもちろんだが、精神的にも参ってしまい、自分の迂闊さを反省するばかり。楽しみにしていた不帰の嶮も十分に楽しめなかったのが残念。
唐松岳頂上山荘12:35着予定であったが実際に到着したのは13:30を過ぎ。五竜山荘到着が17時頃にてしまうのではないかと計画の変更を検討するも、3日目の宿泊地設定ができず、景色を堪能することもなく黙々と足元だけを見て進むことに・・・
なんとか五竜山荘テン場に16:30に到着。落ち込んだ気持ちは、夜半からの雨も加わり、どんよりと沈んだ中で更けていくのでした。ヤレヤレ

【3日目】
昨日の疲れ&寝坊から朝の準備に時間がかかってしまい予定よりも出発が遅れてしまう。五竜岳山頂に6時頃到着。ただしガスで視界ゼロ。段々と立山黒部方面のガスが晴れ、眼の前に雄大な劔岳が顔を出す!昨日の事をくよくよしても楽しめないので、心機一転今日は八峰キレットを楽しむ気持ちに切り替えて進むことに。
G4、G5、北尾根の頭としびれるアップダウンを繰り返しキレット小屋に到着。鹿島槍ヶ岳への登りはなかなかハードで、キレット小屋に泊まった人は翌日も大変だなと思うのであった。出発予定時間の遅れ1時間が、そのまま冷池山荘の到着遅れにも繋がり16:40着。冷池山荘テン場は小屋から往復20分の位置にあり、トイレに行くのも一苦労だが、眼の前に立山、剣岳が立ち並ぶ絶景のロケーション。人気のテン場ということもあり30張程度が立っていた。

【4日目】
今日も予定より遅い4:30出発。今回は早立ちの計画が上手くいかない。爺ヶ岳へ向かう途中で今回唯一のご来光!これだから山はやめられない。種池山荘から針ノ木までの針ノ木サーキットは「熊出没注意」とのこと。登山道に熊のうんちがそこら中で落ちており、心許ない熊鈴だけで勝負できるのか不安になる。
スタート時間が遅かったこともあり、この辺りまで来るとすれ違う人は激減し、いくつかのピークも貸切状態。途中すれ違った、山岳パトロールの方から針ノ木雪渓は一部しか歩けませんとのアドバイスを受ける。
赤沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳間の登山道は崩壊が進んでおり、場所によっては不帰の嶮よりもハードな印象。スタートの遅れもあり針ノ木峠テン場に着いたのは16:50。
先客が大勢いたが、小屋に近い場所にテントを張れてホット一安心。

【5日目】
蓮華岳へのピストンを計画に盛り込んでいたが「たくさん歩いたからもういいかな」という気持ちになり、ゆっくり出発にシフトチェンジ。今日も快晴で遠くに富士山が見えて感動!濡れたテントが乾くまでのんびり準備をし7:40出発。山の日3連休の土曜日ということもあり、すれ違う人がとても多い。雪渓は雪解けにより歩行禁止になっており、細い夏道を巻いて下ることに。登ってくる方に雪渓の状況を聞かれるので、残念なお知らせをすると落胆される方の多いこと。自分自身も5日間雪渓歩きを楽しみに使うことのない軽アイゼンを持ち歩いていたので残念。すれ違いに時間を要し扇沢には11:00に到着。その後、大町温泉郷 薬師の湯に移動し、16:40発のバスを待つ間、温泉でのんびり過ごしたのでした。

今回は、ほぼ天気に恵まれ、一度もレインウェアを着ることはなかった。しかし、天狗の大下りのミスが雨よりも辛い結果となったのは確かではあるが・・・
毎年のことだが、欲張りな行程で1日の行動時間は概ね12時間になっている。テン場をつなぐルートで行動時間10時間程度が理想だが、なかなか難しいなあと感じる日々。
いつまで続けられるかわからないが、来年も懲りずに4泊5日のロングトレイルを計画しようと密かに思いつつ・・・北アルプス黒部の源流あたりが最優先だろうか。未踏の場所を軸に1年間のんびり計画しようと思うのだった。

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フォトギャラリー:41枚

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【1日目】白馬岳 ガズで視界ゼロ(泣)

【2日目】村営頂上宿舎キャンプ場 夜空は天の川が見える天然プラネタリウム

【2日目】朝焼け

【2日目】振り返ると白馬岳

【2日目】白馬鑓ヶ岳

【2日目】鑓ヶ岳から唐松岳方面を望む

【2日目】天狗の頭から唐松岳へ この後に惨劇・・・

【2日目】不帰の嶮 核心部へ

【2日目】不帰の嶮名所、アングルブリッジ

【2日目】ヘロヘロ状態で、やっとこ不帰2峰北峰

【2日目】唐松岳はガスの中

【2日目】雷鳥!!

【3日目】五竜岳から望む剣岳

【3日目】五竜岳山頂からの眺望が一気に開ける

【3日目】G4付近

【3日目】G5付近 上の方のはしごを登るのか・・・

【3日目】キレット小屋

【3日目】鹿島槍ヶ岳頂上 今回のお供は556っくん

【3日目】快晴の鹿島槍ヶ岳

【3日目】素通りの布引岳

【3日目】冷池山荘 キャンプ指定地
眼の前に剣岳、立山!!

【4日目】夜明け前

【4日目】だんだんと明るくなる冷乗越

【4日目】今回まともに見られたご来光!!

【4日目】360度視界良好 爺ヶ岳南峰山頂

【4日目】爺ヶ岳ってどこ?と家族に指摘され

【4日目】猛烈にガズが上昇してくる岩小屋沢岳

【4日目】スバリ岳から望む黒部湖

【4日目】ハードなスバリ岳から針ノ木岳

【5日目】針ノ木峠 キャンプ指定地での夜明け

【5日目】富士山、八ヶ岳、槍ヶ岳、穂高連峰がばっちり

【5日目】ガスに隠れる一歩前の針ノ木雪渓

【5日目】針ノ木雪渓「寒!」と声が出るほど、ひんやり地帯

【5日目】針ノ木雪渓下部 すごい水量にびっくり

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ロングパンツ ショートパンツ サポートタイツ
靴下 レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス
ヘッドランプ 予備電池 タオル 帽子 グローブ
サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計
登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 健康保険証 医療品 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン チェーンスパイク トレッキングポール
GPS機器 ストーブ 燃料 ライター カップ カトラリー
ロープ ヘルメット
【その他】 スマホ・スマホチャージャー・充電ケーブル・予備電池単4×8・ハイドレーション・サブバック

登った山

小蓮華山

小蓮華山

2,766m

白馬岳

白馬岳

2,932m

鑓ヶ岳

鑓ヶ岳

2,903m

唐松岳

唐松岳

2,696m

五竜岳

五竜岳

2,814m

鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳

2,889m

爺ヶ岳

爺ヶ岳

2,670m

岩小屋沢岳

岩小屋沢岳

2,630m

鳴沢岳

鳴沢岳

2,641m

赤沢岳

赤沢岳

2,678m

スバリ岳

スバリ岳

2,752m

針ノ木岳

針ノ木岳

2,821m

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