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曇り
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登山記録
行動記録・感想・メモ
ハードな山登りがしたいし、紅葉も見たいしということで、無茶ができる2人の仲間を誘って谷川岳へ行ってきました。谷川岳のいわゆる馬蹄形縦走コースは、通常1泊2日、17時間もかかる長いコースですが、これを日帰りでやってしまおうという企画です。
土曜日の夜中から出かけ、ふもとの登山指導センターの休憩スペースで宿泊。4時に起床し、5時過ぎに出発しました。まだ暗い明け方の空には星がまたたいていて、幸先のいいスタートのような気がしました。
コースタイムの6掛け、10時間で戻ってくるのが目標だったので、出だしから早めのペースで歩きました。登山口から間もなく胸を突くような急登の始まりで、体温も心拍も急上昇でした。ハードな登山でしたが、秋の山の想像以上の明るさを実感したように思います。夏山に比べるとずいぶん日の出は遅くなっていますが、暖色系に色づいた葉っぱが陽の光を増幅させるのか、登山道を照らしてくれます。茶色い濡れ落ち葉もきらきらと輝いていて、いっそう明るい気がしました。
豪雪地帯のこのあたりは森林限界が低く、標高1,500m付近を境に樹林帯がなくなります。2,000mに満たない山々ですが、何となく3,000m級の稜線を歩いているような錯覚におそわれます。最初のピークは白毛門(しらがもん)でした。変わった山名で、その由来については知りませんが、雲間に見える山頂には白髪の仙人でもいそうな神秘的な雰囲気がありました。
その後、笠ヶ岳、朝日岳と高度を上げていきます。本来なら、左手に紅葉に染まった谷川岳や一ノ倉岳のパノラマが見られるはずです。が、明け方の星空が嘘のように、濃いガスに覆われて何も見えません。ガスどころか雨まで降ってきて、テンションはだだ下がり。途中、黄金色に輝く草もみじや常緑のササ原が広がり、晴れれば絶対絶景という確信はもちました。
天候の回復が期待できず、テンションも下がってしまったので、馬蹄形縦走の中間、清水峠からエスケープすることにしました。しかし、このエスケープルートも曲者で、もともと細かったり沢もあったりという登山道のうえに、先日の台風で崩落した箇所がいくつもあって、かなりヒヤヒヤしながら、神経を使いながら下山してきました。
結局、前半ではだいぶタイムを縮められたものの、後半はほぼコースタイム通り。8掛けくらいのタイムでした。また日帰り馬蹄形縦走をリベンジしたいし、絶景を目にしたいと思います。