行程・コース
天候
霧~晴 真冬の冷凍庫にいる感じと初夏の山の天気を体験
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
平標登山口の駐車場にAM3:10着。第1駐車場には1台分の間隔を開けて数10台すでに駐車していました。駐車場は第1が舗装、第2・第3が土の駐車場で、トイレは第1の東の外れにあります。とても奇麗です。戻って来た時の感じでは第1・2・3と満車だったのではと思います。有料600円の駐車場で後払い。下山時に戻ったとき駐車場の係りのブースに立ち寄り支払ってしまうと駐車場出る際に楽です(先払い可能)。
この登山記録の行程
平標登山口(04:28)・・・松手山(06:18)[休憩 9分]・・・平標山(07:47)[休憩 13分]・・・仙ノ倉山(09:07)[休憩 18分]・・・平標山(10:27)[休憩 62分]・・・平標山乃家(12:24)[休憩 33分]・・・登山口(13:45)・・・平標登山口(14:47)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
お花畑に彩られた平標山、日本二百名山の仙ノ倉山の2座縦走。
どうしてもお花を見たい!ハクサンイチゲに会いたい!という思いで、梅雨間近のこの時期あこがれの平標山に行きました。天気がづっと安定せず予報が日々目まぐるしく変わり、行く行かないの決断を下したのが前日。天気は「A」の予報。これを逃すはずがないです(笑)。
平標山と仙ノ倉山は谷川連峰の西に位置し、谷川岳から万太郎山を越えての縦走路になっています。以前谷川岳の頂上からこの稜線を見たとき、すごく奇麗な稜線で歩いたら気持ちいいだろうなあと思いました。その稜線の行く着く先がこの平標山。平標山は6月雪解けになったころからいっきにお花が咲き始め、ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・ハクサンコザクラの白・黄・紫の花が咲き乱れるお花畑がみごとだと知りました。ずっと行きたいと思っていても、新潟と群馬の境でなかなか遠くて、これまで機会がありませんでした。この3年くらいですか、6月に天気が良さそうなら、青空でなくても、とにかくお花に会いたいという思いでいました。
正直、ちょっと早いかなと思いましたが、「A」という予報ならこれはもう行くしかないと思いました。雪は部分的に残っているようですが、雪が残っている方がアルペン的でむしろ景色もいいし、けっこう期待が膨らんでしまいました!
その期待の表れが、まず異常に早い駐車場着ですね(笑)。もう登りたくて、夜中3:00に着いてしまいました。でも驚きましたが、やっぱり人気の山なんだなと思いましたが、こんな時間に車1台のスペースを保ちながら、もうすでにたくさんの車が待機をしていました。自分もそのスペースを維持して駐車し、明るくなる少し前におにぎりを食べ、靴を登山靴に履き替え、準備し、4:30登山計画書を提出して、出発しました。
まずは松手山に登らなければならない。駐車場から見上げる山の上に大きな鉄塔が立っています。ここが松手山のひとつ前の稜線になります。その奥に松手山、そして目指す平標山になります。それにしてもいかにも急な登りになりそうだとという予感は、大当たりです。
駐車場のトイレ脇から登山道が伸び、一度舗装路へ。舗装路を左に行くと平標登山口です。ちょっと薄暗い登山道に入るや否や待ち受けているのが、「階段」です。よくここまで整備をしてくださってと感謝するのと同時に、階段はやっぱりきついですね(笑)。腿の筋肉にそのままきます。前半はみごとなまでの階段、そして次第に岩場あり、なんとアルミ梯子も登場します。楽しいですね。そしてバッと大きな鉄塔が見えたときは、なんかもう頂上に着いたような大きな喜びがこみ上げて、嬉しくなります。そして鉄塔です。この登山道には「〇合目」と表示があります。平標山=10合目で、この鉄塔は4合目。(笑)半分じゃないんです。でも登ったあとけっこう充実感あります。景色もいいのでちょっと鉄塔の下に腰を下ろして、腿の筋肉を休ましてあげます。このあたりでもチゴユリ・カキドオシ・マイズルソウなどいくつものお花に会えます。
さあ、出発です。登りはまだまだ続きます。岩場・階段ありで、5合目です。登山道途中にひっそりとたたずんで立っています。ということはまだ半分です。さらに急斜面を登り、少し稜線を歩くと松手山です。これで急登は終わりです。どうやら雲海の中にいるような感じで、辺りは真っ白です。でもここからが花の百名山!天気には関係ない、山の楽しみにふれて歩けるのです。
松手山からは醍醐味の稜線歩きです。景色はホワイトアウトしてしまったため、期待していた遠くの景色は見れなかったのですが、その分足元のお花に集中ができて、これが楽しい!たくさん会いました。まずぱっと見目につくのがイワカガミ。春に咲く代表的なお花。6月でも高度が上がれば咲いています。それから中でも、シラネアオイとナエバノキスミレは見られて幸運でした。お花を見ながらの登山をしていたら、次第に傾斜がでてきました。登山道が階段に変化してだんだん細くなります。そして左右をシャクナゲに囲まれた急斜面にびっくり(笑)。きついというより奇麗が先行して、お花に助けられた感じです。それを過ぎると8合目になります。ここからが階段との格闘です。「天空の階段」といっていいような空まで木道の階段が続きます。幾重にもジグザグにとにかく空に向かって伸びている。足が上がらない!これが9合目まで続くのです。ホワイトアウトしているので景色もなく、とにかく階段。お花も周りにはないので、背骨でも歩いているような錯覚です。9合目!!!この看板の先に、それはそれは見事なハクサンイチゲの大群落です。これです!見たかったお花です。初夏です!初夏が似合うお花です。思わず「奇麗!」って叫んでしまいました(笑)。確か花言葉は「幸せを招く花」だったかと・・。もうこれを見れただけで幸せです。白い花びらのように見えるのは萼片で、花弁のないお花ですよね。ホワイトアウトの中、風に吹かれ、寒そうに耐えながら咲き乱れている姿がとっても印象的です。
笹原の稜線を歩き、ときおり、バイカオウレンやヤマザクラ、そしてハクサンシャクナゲなどを見ながら、最後の登りです。空が近くなり、登りきると、平標山の山頂標柱が目に飛び込んで来ました。登頂です!ン~?!でも真っ白、何も見えません。これも覚悟はしてたことです。雨が降らないこと、そしてここは風が強いことでも有名なので、頂上は風もそこまで強くはないので、よしとしたいです。いつもなら頂上では長く滞在をついついしてしまうのですが、今回はお花が見たくて、この平標山から仙ノ倉山へ続く稜線の途中に、目指すお花畑があります。平標山の頂上から東側にある階段を降ります。いや~真っ白!ホワイトアウトです。本当ならここから仙ノ倉山への稜線が奇麗に広がっているはずなのに、ちょっと残念。でもお花をめがけて階段を降ります。ここである変化に気づきます。・・・平標山の頂上とは違うのです。それは気温です。風が冷たいというのはよく言われますが、そうですね、雰囲気的には「冷凍庫」の中。というイメージですか。風がというより空気が冷たすぎる。手袋はいつも指の出ているタイプを使用していますが、正直指先が痛いです。頂上で寒かったので、機転を利かせて、レインウェアを着ていたのですが、大正解。身体は低体温は免れ寒さ対策できていたので良かったですが、全然違う空気です。こんな極寒のところに、お花が咲いているの?って一瞬思いましたが、お花はそれを好んでやっと雪のなくなった平原に今だとばかりに花を咲かせるのですね。
ハクサンイチゲ・ミヤマキンバエ・ハクサンコザクラ、それからミネズオウ。ちょっとまだ先始めなので全面のお花畑ではないですが、みごたえ十分なお花たちが迎えてくれました。こうなると寒いのはどこかにいって、春から初夏にかけての季節のお花たちを楽しみました。仙ノ倉山方面はかなり強風で寒いくて、引き返してきたという人がいました。それで極寒という現実に引き戻されます。ここは真冬?「冷凍庫」だと気づかされます。
お花を楽しみ先を急ぎました。階段を下りまず鞍部の平原に。ここで一瞬ホワイトアウトではなく奇麗な稜線がみえます。登山道はまっすぐに奥に伸びています。徐々に高度をあげ、仙ノ倉山手前のピークに向かいます。風が強いです。登山道が直角にまがるところから先は階段になっています。木段をあがりピークに立つと、さらにホワイトアウトは強くなり、風が激しくなります。そこから一度鞍部へ降ります。そして仙ノ倉山の頂上へ向けて急な階段を登るのですが、ここが極寒・強風です。厳しかったです。立っていられないほどではないものの強い風であおられはしましたが、いけないほどではないので、注意しながら進みます。空に突き進む階段を登りきると、仙ノ倉山の頂上です。
さあ、ここからが晴れ男の所以かと自分も驚かされることが起こります。
着いた瞬間は強風と極寒でとてもいられる場所ではなかったのですが、なんと太陽が照らしはじめてくれます。ほのかな暖かい感じ。カメラをもってたまたま北面にいったら、なんと北面の霧がとれ、すぐ隣のピークと残雪が浮かび上がります。もちろんシャッターをきる。東面の稜線もクッキリ、奇麗な稜線が続いている!そして西面・・・平標山が初お目見えです。一瞬です!そのあとはまたホワイトアウト。でもこの3方面、全部シャッターを切ることができました。偶然!やっぱもってますかねw
仙ノ倉山の頂上に360°の山座同定が記載された板があります。富士山も見えるんですね。あ・・見たいって思いますが、これは次にとっておきましょう!また来いよってちょっと仙ノ倉山が一部分だけを見せてくれただけでも感謝。また是非トライしたいと思います。今度は空気の澄んだ秋ですね!
頂上に健気に咲くハクサンイチゲを見つけて、「また来るね」といって仙ノ倉山を後にして、来た道を戻ります。まだまだ晴れ男は続きます。
戻る途中、景色がさっきと違います。まず空気が極寒ではない。明らかに違う。寒いです。でも寒さが少しだけ和らいでいる。そして稜線が見えます!うおお。歩く先や稜線が見えています。天気が明らかに快天しています。お花畑はそれでもやはり寒く、そこにとどまって花を楽しむという感じではなかったですが、平標山山頂にもどるや否やなんとまちにまった青空です。苗場山方面や南斜面の稜線が青空の元、緑の山肌がくっきりで色もあでやかに見えます。高度感あって素晴らしい景色。雲がいい感じです。なんと諦めていた青空の景色、見せてもらいました。
でも東側の極寒の稜線と仙ノ倉山はやはり白い霧でホワイトアウトです。平標山の山頂でゆっくりご飯を食べて景色を楽しむことができました。
さあ、今度は平標山の家へ向かって南稜線を下ります。こちらは完全に青空の下。素晴らしい稜線が伸びています。そして目指す平標山の家の赤い屋根が見えます。あそこまで下るんだと気分もなんか高ぶります。この稜線、景色が抜群!左から右180°の景色は、ものすごい山たちのオンパレード。東から皇海山、赤城山、子持山と十二ヶ岳、榛名山、浅間山、佐武流山、苗場山。これらをずっと見ながら稜線を下っていくとこができます。あんなに極寒体験までしたのに、下山に一番の景色を見せてくれるんだから、山の天気はわからないものです。
そうそう下る途中、雪田が残っていました。ほんとは木段の階段だと思いますが、その階段が雪の中に消えて、雪の上を歩きます。滑りましたが気持ちいいものです。ちょっとだけ雪遊びした感じです。もう1か所雪田がありますが、登山道はすでに雪が解けて通過可能でした。で、平標山の家に着きました。ラッキーにも一番景色の良い日当たりのいいベンチに座れました。なんとここから今日一番の大絶景をみることもできました。
それが、平標山と仙ノ倉山、そして尖がったエビス大黒ノ頭。
今日歩いた稜線をすべて青空の元、全景をこの目で見ることができました。
「一期一会」。この瞬間であったことは、その時その時が一番素晴らしいと感じます。
確かに稜線が極寒で辛い思いをしたり、ホワイトアウトで景色はなかったりと言ったらきりがないですが、こんな極寒の体験なんて滅多にできないし、寒い中みたお花に癒されていたのも良かった。また一瞬だけでも突然残雪が現れ、山肌が見れた驚きは、一瞬だからこそ心に刻まれた印象も深く残りました。そして圧巻は後半の青空とこの平標山と仙ノ倉山の全景を見れたこと。近く苗場山も全景見れました!
これは「一期一会」です。だから最高の山旅にやっぱりなってます。
春のイワカガミに会い、ヤマザクラが冷たい風に吹かれながらも満開。稜線では初夏の訪れのハクサンイチゲを楽しみ、さらに仙ノ倉山への稜線では空気の冷たい極寒体験、下山時には雪田での雪歩行。
冬・春・夏の3つの季節を1日で体験した感じです。
今日ここにきて本当に良かったと思います。
また今度ぜひここに訪れたいという思いも強くなりました。
いい山です。
フォトギャラリー:116枚
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平標登山口駐車場。奥の建物はトイレ。とても奇麗です。
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トイレの脇に登山届のポスト。ここから登山口に向かいます。ここは誘導口?ってことですかね。
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ここが平標登山口です。ちょっと薄暗い登山口です。
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登山口から中に入るとすぐ木段の階段です。これがずっと続きます。
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一合目。途中こういった標柱が頂上まで続きます。小さな目標ですね。まだ1合目です(笑)
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登山道はこんな岩を攀じ登ることもあります。けっこう楽しい!
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タニウツギ(谷空木)スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。
淡赤色の花が漏斗状で可愛いです。
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二合目。目の前に例の鉄塔です。まだ先ですね!
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アカモノ(赤物)ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。
小さくても木です。赤い果実を付けることからアカモノと言われるそうです。可愛いです。
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登山道はだんだん険しくなります。
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ロープの下がったところものありました。
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なんとアルミ梯子が登場です!2段あります。
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鉄塔までもう少しのところまで登ってきました。
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景色も最高!
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マイズルソウ(舞鶴草)キジカクシ科マイズルソウ属の多年草。
茎上部に小さな白い花がプチプチっと可愛いです。
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着きました!四合目。
ここは・・・
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鉄塔の下です。
でも半分ではなくその一歩手前なんですね。けっこう登ったけど頂上はまだまだ先なんです。
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カキドオシ(垣通し)シソ科カキドオシの多年草。
鉄塔の下にひっそり咲いてました。
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木がダケカンバになったようです。急登はまだまだ続きます。
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高度感がでてきました。こんなに登ったんですね。
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土と岩が露出した尾根を進みます。
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また、樹林の階段に突入。
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五合目。樹林を登る途中、ひっそりとした五合目の標柱があります。ちょっと寂し気。
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さあ、もう少しで松手山です。ここが最後の踏ん張りところ。
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松手山1614m。
三等三角点「河内山」があります。
残念ながら雲海の中に入ってしまっているようで、ホワイトアウトです。
この松手山で急登は終わりです。
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松手山から先はお楽しみの稜線歩きです。天気がホワイトアウトしてしまって、ちょっと残念ですがこの稜線上、お花がたくさん咲いています。景色よりもお花に集中できてむしろ良かったかも!
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コケモモ(苔桃)ツツジ科スノキ属の常緑小低木。
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ミツバオウレン(三葉黄蓮)キンポウゲ科オウレン属の多年草。
黄色の花弁がおしべに混じっているのが奇麗です。白いのは花ではなく萼です。
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稜線歩きも次第に傾斜を増してきます。
ここから3つ素敵な花に会えます。
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イワカガミ(岩鏡)イワウメ科イワカガミ属の多年草。
この花を見ると春って感じがします。まだ咲いていました。
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シラネアオイ(白根葵)キンポウゲ科シラネアオイ属の多年草。
お宝のお花。ちょっと奥まったところに身を潜めて咲いてました。
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ナエバノキスミレ(苗場黄菫)スミレ科スミレ属の多年草。
スミレを発見しました!
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登山道が突然細くなり、階段状に奥へ続いています。樹林になるみたい?
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とそこはシャクナゲのトンネルでした。
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ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)ツツジ科ツツジ属の常緑低木。
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八合目につくとそれより上部は木段の階段です。
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空まで続くような「天空の階段」?っていう感じです。この階段がとっても足に応えます。
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木段を登り切ってもまだ登ります。
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九合目に到着。木段は終わりました。そしてこの先にみごとなまでの・・・お花畑になります。
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ハクサンイチゲの大群落です。これを見たかったのです。
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ハクサンイチゲ(白山一華)キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
花言葉「幸せを招く花」。出会えたことでもう幸せいっぱいです。ホワイトアウトの中、風の吹きつける寒い中、みんなで身を寄せ合って咲いているようです。
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笹原の稜線がいいですね!
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ミツバオウレン(三葉黄蓮)キンポウゲ科オウレン属の多年草。
ここにも健気に咲いてました。
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そして、シャクナゲが見事です。
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ヤマザクラ(山桜)バラ科サクラ属の落葉高木。
なんと6月に桜!春ですね。さっきはハクサンイチゲで夏だったのですが、まさに春。春夏が混ざりあっています。
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おお、そろそろ頂上では?
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平標山1984m頂上。
三等三角点「松出」があります。
着いたときは残念ながらホワイトアウトで景色は真っ白。この時期雨が降らないだけでもラッキーと思いましょう!
頂上はいいもんです。
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仙ノ倉山方面に進みましょう。
この先に今日お楽しみのお花畑です。
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けっこう下ります。ホワイトアウトで先が見えない?!
と思ったら、左右は・・・
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ハクサンイチゲ(白山一華)キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
また会いました。さっきよりもまだ咲いたばかりのようです。
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ハクサンコザクラ(白山小桜)サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
この紫の花がアクセントになっています。白のハクサンイチゲの間にあると目立ちます。
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ミヤマキンバイ(深山金梅)バラ科キジムシロ属の多年草。
たくさんの黄色の花が群生します。
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ミネズオウ(峰蘇芳)ツツジ科ミネズオウ属の常緑小低木。
すっごく小さいけど目立ちます。
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こんな風にみんな一緒に咲き始めていました。
![](/new_images/cl_record/246511/58_m.jpg?4440)
実はお花に集中していて、ここでふと気づいたのですが、なんか空気が違います。異常に冷たい!まるで冷凍庫の中にいるように極寒です。夏からいっきに冬に戻された感じです。
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仙ノ倉山へつながる稜線上ですが、ホワイトアウトし少し先が見えるようになったものの、強い風と冷たい空気で歩いていないと極寒できついです。
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少し登りになってきました。
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今度は木段を登るようになりました。
シャクナゲが目立ちます。
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次にヤマザクラです。ここにたくさんの木があります。
![](/new_images/cl_record/246511/65_m.jpg?4440)
まるで冬のめちゃ寒い日に春のサクラをみているような感じです。桜も寒そうです。
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稜線の先が見えてきました。あそこは仙ノ倉山へ行く手間のピークの部分です。
![](/new_images/cl_record/246511/67_m.jpg?4440)
ピークの手前にこんな板があって、ここで登山道は直角に曲がり、仙ノ倉山へ向かいます。
![](/new_images/cl_record/246511/68_m.jpg?4440)
ここから木段です。
強風と寒気が半端ないです。
![](/new_images/cl_record/246511/69_m.jpg?4440)
これが仙ノ倉山ではなく、その一歩前のピーク。
![](/new_images/cl_record/246511/70_m.jpg?4440)
そのピークからいったん下ります。
このとき、風がめちゃ強く、一瞬戻ろうかどうしようかと考えたりしました。
![](/new_images/cl_record/246511/71_m.jpg?4440)
鞍部につき、最後の仙ノ倉山への登りです。しかし、依然として強風と寒気が襲います。
![](/new_images/cl_record/246511/72_m.jpg?4440)
ここは完全にふきっさらしでちょっときつかったです。
![](/new_images/cl_record/246511/73_m.jpg?4440)
仙ノ倉山2026m山頂です。
二等三角点「千倉山」があります。
着きましたが、極寒の真冬になってしまったので早々に戻ろうと思いましたが、なんと私は晴れ男。もってました(笑)。これまで寒かった極寒にこのとき太陽の暖かさが降り注ぎます。太陽あったかいです。
![](/new_images/cl_record/246511/74_m.jpg?4440)
そしてさらに、ホワイトアウトが解消され、一瞬景色が広がります。
(1)北面
残雪に驚きました。どきっとするようなとなりのピークが目の前に。
![](/new_images/cl_record/246511/76_m.jpg?4440)
(2)東面
谷川岳まで伸びる稜線の始まりです。奇麗な稜線です。登山道が伸びています。
![](/new_images/cl_record/246511/75_m.jpg?4440)
(3)西面
平標山初登場!
会えました。ここまで苦労してきた甲斐がありました。
でもこのあとまたすぐにホワイトアウトで真っ白な世界と極寒に変化。頂上を後にするしかないです。
![](/new_images/cl_record/246511/78_m.jpg?4440)
360度の山座同定版。こんなにいろんな山がほんとはみれるんですね。
![](/new_images/cl_record/246511/77_m.jpg?4440)
極寒の真冬に咲くハクサンイチゲ。
「また来るね」といって山頂をあとにしました。
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まだまだ風が強いです。注意しております。
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1つ手前のピークを登り返します。
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手前のピークから見下ろした直角に曲がる登山道。
でも来る前よりも景色が広がっている感じです。
![](/new_images/cl_record/246511/82_m.jpg?4440)
稜線の先が見えます。素敵な稜線です。
![](/new_images/cl_record/246511/83_m.jpg?4440)
目の前に大きな残雪があります。
ああ、霧が~隠さないで。
![](/new_images/cl_record/246511/84_m.jpg?4440)
振り返って仙ノ倉山方面を。ちょっとだけ見えます。
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シャクナゲが奇麗です。
歩いていても帰りの方が気温が高くなってきた。
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このベンチはお花畑のど真ん中。ここでゆっくりしたいのですが、やっぱりそれでも寒いです。
![](/new_images/cl_record/246511/88_m.jpg?4440)
平標山へ向かって登り返します。
![](/new_images/cl_record/246511/86_m.jpg?4440)
ハクサンコザクラ奇麗でインパクトありますね。
![](/new_images/cl_record/246511/59_m.jpg?4440)
ハクサンイチゲ。やっぱりこの花。咲いていてよかったです。
![](/new_images/cl_record/246511/89_m.jpg?4440)
まだ、咲き始めでこれからですね。来週から再来週までがみごろかと・・・
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平標山への最後の登り。
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平標山まで戻ってきました。朝とは違い登山者でにぎわってます。
頂上に着くや否や晴れ男パワー全開しますわらい
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なんと、ホワイトアウトや極寒はどこえやら、青空になり、遠くの景色が一望です。しばらく平標山頂上でご飯を食べたり、景色をみたり楽しみました。やっぱりなにか持ってるのでしょうか(笑)
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すっかり晴れ渡り下山は南側稜線を下り、平標山の家まで行きます。
とにかく景色がいいです。赤城山・榛名山、浅間山など南側180度すばらしい眺望をみながら歩きます。
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とっても歩きやすいです。
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すると階段の先が雪に飲み込まれています。雪田です。
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雪田の上を滑らないように下ります。
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振り返るとこんな感じです。けっこう距離あります。
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雪田はかなり大きいです。
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まっすっぐに稜線を下りてきます。左にも大きな残雪です。
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その残雪を超えたあたりで見事な景色です。もう完全に晴れです。
赤城山・子持山・十二ヶ岳・榛名山と上州の山々がみてとれます。
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そしてなんと出てきましたよ!仙ノ倉山。山腹に残雪があってアルペン的な風景。あの状態からよくここまでの景色に。山はわかりませんね。
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平標山の家を目指して下降します。ほんと景色いい。
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途中もう1つ雪田がありましたが、こちらは登山道が見えます。
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振り返るともうこんなに下りてきました。
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もうすぐ平標山の家です。
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エビス大黒の頭が仙ノ倉山の右の稜線に現れました。その横は武尊山と尖がった皇海山も見えています。初夏の風景です。
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平標山の家では稜線を歩いているときには想像もつかないアルペン的な風景をみることができました。
(1)平標山
左から2つめの小さな頂が平標山です。
左は途中の雪田からの下り斜面です。
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(2)平標山と仙ノ倉山のコラボ
全景です。まさかこれが見られるとは、やっぱり晴れ男健在です(笑)
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(3)仙ノ倉山からエビス大黒の頭の稜線部
谷川連峰の西側平標山~仙ノ倉山エリアが一望です。でもあの極寒はすごかったなあ。そしてハクサンイチゲ見れてよかった。
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平標山の家をあとにして下山です。
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ここを下っていきます。
結構下ります。まだまだ終わりではないです。
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そして下り始めたらすぐ、苗場山です。
もう近いです。平標山では雲に隠れていたので最後にプレゼントですね。
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苗場山を見ながら下ります。
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佐武流山方面です。いい景色です。
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下山路はとってもよく整備されています。それもかなり歩幅にあっていて、疲れることなく降りていくことができます。これを整備するのは大変だったと思います。感謝です。
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樹林に入っても整備された登山道は続きます。かなり下ります。
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そして登山口に到着!
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ここからは林道をゆっくり1時間かけて駐車場に戻ります。疲れました。が気持ちいいです。
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途中、今日最初に登った鉄塔の稜線が見えました。あそこをずっと登ったんだ・・・大変でした。
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駐車場に戻りました。こんなに青空になって、今日もよい登山になりました。
ヤマザクラ・イワカガミで春を感じて、ハクサンイチゲと平標山~仙ノ倉山のアルペン的風景に初夏を感じ、仙ノ倉山稜線で極寒の冬を体験した、1日に3シーズンなんてなかなかいい経験でした。
装備・携行品
アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 | グローブ |
サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン | トレッキングポール |