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富士山~苦難を乗り越えた先に大絶景のご褒美!

富士山( 関東)

パーティ: 2人 (ラヴィ08 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

快晴(最高の登山日和)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 4:00過ぎに富士山パーキングに到着。朝食・準備後、バスチケット購入。かなりの人数が並んでいた。5:00始発バスから3本目に乗車。駐車場は思っていたP2に駐車。P1はガラガラでP2のバス乗り場に近いところはほぼ満車。P2なら少し離れたところは余裕だった。

この登山記録の行程

富士スバルライン五合目7:07・・・7:52六合目8:03・・・9:25七合目花小屋09:32・・・10:56鳥居荘・・・11:39東洋館11:50・・・12:28太子館12:57・・・13:07蓬莱館13:12・・・13:43白雲荘(泊)0:20・・・0:33元祖室・・・1:29八合目トモエ館本1:35・・・3:06九合目・・・4:12吉田口頂上・・・4:24下山路分岐でご来光(鳥居を入れて4:40日の出)・・・5:47富士宮口頂上・・・6:55富士山剣ヶ峰7:42・・・8:37吉田口頂上・・・下山路分岐9:17・・・10:22八合目(下山道分岐)10:58・・・七合目12:45・・・六合目13:51・・・富士スバルライン五合目14:38

コース

総距離
約15.5km
累積標高差
上り約1,771m
下り約1,767m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

富士山。誰もが一度は登ってみたいと思う頂き。富士山は登る山ではなく、見る山だとずっと思ってきた。登山を始めて10年目になって富士山登ってみようかなあ・・とふと思ったことでチャレンジとなった。実は昨年夏も計画していたがコロナの影響で行くことが出来ず断念。今年こそは!と計画もしっかりして挑みました。
なんて恵まれた登山なんだろうと本当に感謝です。富士山で自分の目で見て体験したいこといろいろあったんですが、フルコースで達成!嬉しかった。まさか自分が日本で一番高いところに立つことができるなんて思いもよらぬことです。登山やってよかったと登山に出会えたことに感謝です。

富士山。ほかの山にはない苦しさが数倍でのしかかってくるのですが、吉田口山頂に着いた瞬間の広がる日の出前の朝焼けと雲海の絶景に癒され、半端ないほどの達成感に包まれる山です。さすがは日本一の山。見るだけでなく登ってよかったとこの体験ができて思います。以下、私の感じた富士登山のポイントです!

●五合目
予定よりもかなり早い時間に五合目に着しました。ここで高地順応をする予定だったので早いことはよいことです。富士山がバーンと見えて気持ちが高まります。高山病が一番の難敵です。これにかかったら下りるしかないですから、高山病にならないようにできることは実践あるのみです。五合目でははやる気持ちを抑えてゆっくり体を慣らしましょう。

●五合目から六合目
六合目まではハイキング。のんびりトラバース道を歩きます。馬もここを通るので馬糞には注意しましょう!運をつけるという意味ではいいかもですが(笑)。途中、泉ヶ滝というところから六合目へ登山道になります。泉ヶ滝では小鳥がたくさん目の前にいて全然逃げないんです。とっても可愛かったです。六合目まではいつもよりペースは抑えて歩きました。それでさらに時間を使って体を高度に合わせられます。

●六合目から七合目
六合目からこれから登る登山道の全貌を見上げることができます。あれを登るのかとちょっとビビりますが、よし行くぞ!と気分はMAXです。登山道は平坦な道ですが、火山なのでスコリアで歩きづらいところもあります。富士山の登山道のイメージはこれかもしれません。この日は富士登山競走が行われたので、七合目の先までたくさんの選手を見ながら歩いてました。けっこう込み合いました。

●七合目から宿泊宿の白雲荘(標高3200m)
山小屋がほんとに多い。少し登ればまた次の山小屋になる。なのでとっても楽!ずっと登りなので行く前は大変だろうなあと覚悟をしてましたが、けっこう楽しく次はどんな小屋かなとか思いながら登れます。なので宿泊する宿を目標に意外ととんとん拍子に登れます。注意点は富士山はもちろん火山なので登山道は平坦な道ではなく、どちらかというと岩場です。七合目の初めの花小屋からさきはほぼ岩場と思っていいです。よくスコリアと呼ばれる噴石の平らな道を想像してしまいますが、それよりも岩場を登ることの方が多いです。ただそれでも山小屋がとても多いことで小さな目標ができることで気分は楽になります。
花小屋・・・七合目最初の山小屋。まずここを目標に登ります。
鎌岩館・・・お土産グッズと軽食が充実。喫茶店?みたい。
鳥居荘・・・赤い鳥居が目印。
東洋館・・・建物がお洒落。トイレがとても奇麗。ここから先は山小屋の距離が長くなります。
太子館・・・「是より八合目」の看板。
蓬莱館

●宿泊宿
白雲荘・・・今回の宿泊宿。3200mに立地。
富士山に登ろうとするとどこに宿泊したらいいだろう?とこれが一番悩みました。
3100m太子館、3200m白雲荘、3400mトモエ館、この3択で考えていました。頂上で御来光をみることは決めていたので、そうすると一番標高の高いトモエ館と考えていました。ただ、初めて富士山に登るので3400mまで登れるのだろうか?という不安がよぎります。3200mの白雲荘にすると200m下になるので、出発の時刻が早まることになります。3100mの太子館は着くのは一番楽だが頂上へはかなり高度を残すことに・・・悩んだ結果、3200mまでは何としても行こう!という決意で白雲荘に決めました。
登ってみての結果論ですが、さきほども記載した通り登りは多数の山小屋のおかげで苦なく登れます。トモエ館までは充分行けたのだと思います。ただ3400mという高度に適応できているかはわからず、なので白雲荘がちょうどよい宿泊場所だったのだと思います。

●夜中の白雲荘~トモエ館
階段上の道と九十九折の道をヘッドライトの灯りをたよりに登ります。トモエ館までは山小屋も多いので問題なく登れます。東京の夜景がまぶしいほど輝いて見えます。またスタートと同時に登山者の渋滞の中を歩きます。ヘッドライトの道に登山道がなってとても奇麗です。

●トモエ館~九合目
今回は天気に恵まれた絶好の富士登山日和だったと思います。もってるなあってほんと威張りたくなるほどです(笑)。でもそんな絶好の天気でもこのトモエ館から先はそれまでとは別世界でした。トモエ館までは、ソフトシェルとレインウェアでよかったのですが、トモエ館に着くとこの2つでは寒くて立っていられません。それで、フリースを追加し、帽子をキャップからニット帽へ変更。手袋は普段は指の出るタイプですがそれでは指先が痛くなるため、指がすべて隠れる手袋に変更。それでトモエ館を後にしました。ところが、風と低温のためそれでも足りない!かなり極寒でした。これで強風で雨が降ってたりだとちょっと登るのは困難です。正直寒いは超えていました。ソフトシェル・フリース・軽めのダウン・レインウェアにしないと頂上にはいられないのでは?とちょっと不安がよぎりました。ダウンは持っていないので、やばいなあと思いました。今まで経験したことのない「寒さ」でした。富士山は他の山とはやはり違うなと実感させられました。

●九合目~吉田口山頂
鳥居が途中にあります。登山者の数も多く大渋滞で進みません。そしてこの頂上直下は岩場でとても険しくなります。高度も3500mを超えて空気が薄くなり、しんどくなります。なのでこの渋滞は救いかもしれません。渋滞のペースに合わせて登ると少し登っては止まっての繰り返しなのでなんとか登れます。ここからいま登ってきた道を振り返るとヘッドライトの道が奇麗で、さらに空は徐々に明け始めて幻想的な時間です。極寒で風が強く、身体はだるいし力がはいらない、息苦しいと困難極まりない状態でしたが、こんなみたことのない景色は大きな力になります。それと途中に登山者を誘導する方がいらして、「あと5分だよ」「ここまできたんだもう少し」など勇気をたくさん頂きました。とすると漆黒の闇が徐々に薄れて、気が付いたら頂上の鳥居と狛犬2体があって、吉田口の山頂3706mに着きました。

●御来光
4:12吉田口頂上着、4:24下山路分岐地点で御来光をみました。吉田口山頂についたときにはたくさんの人がすでにいて、思うような場所が見当たりません。少し下山路の方まで歩き、下山路分岐に、大きな石碑がたっていて、そこの最前列をキープ。そこからみるとなんと左手に鳥居があって、鳥居を見ながらの御来光が楽しめます。偶然でしたがここに決めました。
御来光を頂上で見ることが夢だったので、それも雲海も見事だし、頂上は風もそれほどでもなく、寒いですがあの極寒の状態でもなかったです。もう最高の状況です。ほんとに素晴らしいご褒美!です。
東の空が赤く染まり、見事なステージが繰り広げられました。太陽の頭が小さくひょこっとでて、徐々にその面積が増え、明るい日差しが入ります。見事な日の出、朝焼け。大感動です。この場所、実は後ろを振り返るとなんと富士山最高峰の剣ヶ峰が見える場所なんです。今度は剣ヶ峰方面をみると、なんと剣ヶ峰がモルゲンロートで赤く染まります。なんとも良い場所でした。
参考までに、もし次に御来光をみるなら・・・1)成就岳の山頂、2)久須志岳の山頂、3)吉田口山頂から右に向かい久須志岳にいく途中 がよいと思いました。もちろん今回の下山路分岐点は、鳥居のおまけつきと振り返れば剣ヶ峰のモルゲンロートという組み合わせはやっぱり最高だと思いました。

●お鉢巡りと富士山最高峰「剣ヶ峰」
実は体調はよいとはいえない感じでした。体力を奪われて結構きつい状態だったかもしれません。御来光をみて感動して、それなりの時間身体を動かさず休めたことがよかったのかもしれません。きつかったのですが、限界点ではまだないので、ここまできてやはり「お鉢巡り」はしたいというか最高峰の剣ヶ峰に立ちたいというのが最大の目標です。
富士火口の周りを歩くと外界を見下ろす(日本一高い山ですから見下ろすことになります)のと、火口の中を覗き込むこと、火口の8つの頂きを角度を変えてみるとまた違う景色になり、この1周は驚きと絶景の連続です。
富士山火口(大内院)、宝永火山、表富士側の雲海、剣ヶ峰、大沢崩れ、南アルプスの全景、八ヶ岳と奥秩父山地、富士北麓の御坂山塊・道志山塊など1周巡りながら360°絶景が見下ろせます。
富士山最高峰の剣ヶ峰3776m。登山者が多く、頂上標柱で記念撮影をする大渋滞になっていました。約40分ほど並びました。並ぶしかないです。ここで写真を撮らないとね!この待ち時間はロスではなく体力回復のよい時間になりました。頂上標柱と二等三角点「富士山」があります。
剣ヶ峰を後にして北西面を歩きます。ここでは2つポイント。1つは大沢崩れを真上から全部見ることができます。かなりの迫力に圧倒されます。もう1つは南アルプス。光岳~甲斐駒ヶ岳まですべて見ることができます。第二位の北岳、第三位の間ノ岳が富士山からだと小さく見えるのが不思議でした。
お鉢巡りはけっこうアップダウンがあります。それと3700mの稜線歩きにあるので空気が薄くて息苦しいです。体調不良だとなかなかハードです。

●久須志神社と浅間大社奥宮
久須志神社は吉田口山頂に、浅間大社奥宮は富士宮山頂にあります。どちらも御朱印を頂けるのでここはセットで2つそろえたいところ。申し込んでから番号をすぐ言われるので、待たずに頂けました。とってもよい登頂記念になりました。

●下山路
吉田ルートは下山路が別にあります。下山路は吉田ルートと須走ルートが一緒になっています。今回御来光をみた場所がちょうどこの下山路のところの高台でした。下山路はほぼすべてにわたりいわゆる「砂走り」という砂の上をすべって下りていく登山道です。けっこう滑ります。気を付けないと滑って尻もち(笑)です。
下山路は、正直なにもありません。山小屋は下江戸屋の1件のみ。いつも同じ景色をみてとにかく滑りながら下るだけです。膝痛にはならなかったです。スコリアがクッションになっていて膝には響きません。とにかく長いです。「もういい加減にして」ってほんといいたくなるくらい辛い下り。それと道を間違えて須走ルートへ行ってしまう方が多いそうです。確かに迷いますというか不安になる箇所が1つあります。ちょうど登りのトモエ館と上江戸屋の山小屋がすぐ横にある場所があります。何人かそちらに登っていく方もいました。あとから来た人はそれにつられて登っていってしまう人もいました。そこはまだ共通の下山路で分岐はまだ下です。下江戸屋が見えて、その手前に分岐が100m先、50m先の看板があって、最後にカーブになって左手に下江戸屋、右手の下りが須走ルートです。ただ、これガスってしまうときっとかなり迷いそうな気がします。
下山路は九十九折のいく度も繰り返します。はじめは一端が長い距離の九十九折です。下江戸屋を過ぎても同じような一端の長い九十九折が続きます。緊急避難場所が途中になりますが、その先からは一端の短い九十九折に変化します。
ずっと砂走りなので、粉塵がかなり舞って吸いすぎないよう注意が必要です。身体にはよくないです。マスクして下りた方がよいかと思います。そして足元はピンク色に色づきます。細かな砂が靴とパンツが白から薄っすらピンクに染まります。ゲーターを活用している人が多いです。それとトレッキングポールを使って、上手に滑り降りた方が楽ですね。ちなみに、靴なんですが、帰ってきて掃除をしたときに靴底がかなり傷んでいました。それはそうだろうなあと思うほどの靴底とスコリアの摩擦が発生しています。新品の登山靴は辞めたほうがいいです。帰ったらざぶざぶ水洗い必須です。
下山路は六合目よりもさらに奥に下りてきます。六合目まで戻るのもある程度時間がかかります。また六合目から五合目も意外と距離・アップダウンがあるので、追い打ちをかけるように疲れます。ゆっくり戻っていきましょう。帰りにもたくさんのこれから登る登山者とすれ違います。みんなイキイキとパワフルに歩いていきます。そういえば行きは自分もよーし!って思って歩いていたなあって思いました。帰りはほんと疲れました(笑)。

富士山。やっぱりすごい山ですね!苦労したり辛かったことはかなりあります。でも、御来光、青空、雲海、見下ろせる山々、夜景、お鉢巡り、日本最高峰など苦しさを乗り越えた先の大感動あふれた大きな山でした。こんな素晴らしい景色をこの目で見れてほんとうによかったです。天気・体調に大きく左右される富士登山。最初でいいところ全部のフルコースを堪能してしまったような登山でした。自然の恵みに感謝したいです。もちろん頑張った自分にも褒めてあげたいです。最高だー!





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富士山パーキングバスチケット売り場。4:50にチケット売り場に向かったときの状況です。

富士山パーキングバス乗り場。始発より3代目のバスに乗ることができました。5:00始発で順次バスがきました。

富士スバルライン五合目から見た富士山。これからこれを登ります!その前にゆっくりと高度順応です。

五合目に約1時間滞在し、7:07に登山道に入りました。入る前に入山税(1000円)を払って出発です。

はじめは広い道をゆっくりとハイキング気分で歩きます。

意外と長いです。少し下る感じで先にいきます。この道も高度順応だと思って通常よりもかなりローペースで歩きました。

左眼下に山中湖が見えました。杓子山、御正体山~丹沢山系の山々が連なっています。

ほどなくすると道は2つに分かれます。まっすぐいけば佐藤小屋方面。そして写真のように右斜めに進むと六合目になります。

ここは、泉ヶ滝というところです。水は枯れていましたが、たくさんの小鳥がここにいて、そばによっても全然逃げないでマイペースで遊んでいる感じでした。この写真にも2羽映ってます!

泉ヶ滝から六合目に向かう途中馬と会いました。そうそうこの道馬も歩くので、馬糞に要注意です。ときたま匂いもあるのでん~なんともです、気を付けて歩きましょう!

こんな荒涼とした道もまだまだ歩きます。六合目まで意外とあります。約70分コースタイムで歩きます。

六合目ちょっと手前の「富士安全指導センター」です。

六合目。これから登るルートを目で確認できます。たくさんの山小屋見えてます。天気も上々楽しみが広がります。

ちょうどここから御坂山地をみることができます。

左の太い道は下山のとき下りてくる道です。行きは右斜めにそれる感じで進みます。いよいよここからです。

いわゆる富士登山のイメージはこんな感じですよね。はじめは広いこういう道を歩きます。

一番下の道が下山路です。九十九折になったこの道を登ってきました。

今日7/28富士登山競争というイベントの開催日でした。

たくさんのランナーが走っていきます。はじめはよかったのですが・・・・

七合目最初の山小屋「花小屋」手前の岩場ではこんなにたくさんのランナーが走って=よじ登っていきました。

花小屋の先の岩場です。すごいランナーの数です。ランナーと混ざって一般登山客やツアーの方々も多く、大渋滞です。

山中湖もさっきよりもさらに低い位置になりました。

七合目トモエ館後の岩の階段

けっこう急な岩場を登っていきます。

富士山は火山だということをこういう道を登るたびに実感させられます。

七合目救護所

富士一館

上から見るとまるでサーキットのコース。登山道が九十九折になっています。

頂上部が見えます。そして次の目標地「鳥居荘」が見えました。

鳥居荘はその名の通り赤い鳥居があります。

もう1つこの岩場をクリアすれば次の東洋館です。

東洋館。お洒落な感じの山小屋。トイレがとても奇麗でした。

東洋館から次の太子館まではちょっと距離があります。今まではすぐ次の山小屋があったのですが、次が見えません。

やっと次の太子館が見えました。

太子館

太子館をでるとまっすぐ伸びた道が目に飛び込んで一瞬これは楽だと思いますが、ちょっと見あげると・・

実はこちらが正しい登山道です。

蓬莱館

蓬莱館から目指す白雲荘はまだまだ上です。

途中こんな石碑が立っていました。

またいかにも富士山の登山道という感じに戻りました。

富士山頂上部が見えます。かなりまだ上です。

人影が多くあるところがみえますが、ここが白雲荘です。

白雲荘

とっても早くについてしまったので、夕食も早かったです。シンプルなカレーですが、子供から大人までこれなら美味しく食べれるカレーだと思いました。美味しかったです。

夕食後時間もたっぷりあるので、外の景色を楽しみました。

2日目。さあ、いよいよ富士山山頂を目指します。下からたくさんの登山者が登って来ます。そして、夜景が綺麗です。

白雲荘を出るとこんな感じの登山道を登ります。登山者が多いので、ゆっくり進みます。

3400mのトモエ館に着きました。人がとにかく多いのでゆっくり休むことがなかなか出来ません。ただし、このトモエ館から先は山小屋は1つ、トイレはここが最終。また、この時点でかなりの激寒で、この先はさらに厳しい寒さになるので、ここで1枚着こむ必要があります。

天気は期待のもてる絶好の登山日和。登山者はきれることなく登って来ます。

ヘッドライトの灯りのラインがとても綺麗。映像で何度もこういう景色を、見たことがありましたが、自分がその灯りの1つと思うと不思議です。とうとうここまで来たんだなあ。

九合目の鳥居です。写真撮るのも暗いし激寒だし人が多いしで、なかなか思った写真が撮れません。

お気に入りの1枚。遠く東京の夜景が輝き、登山道はヘッドライトの灯り。こんな素敵な景色目にできるのは贅沢なことです。でも、寒い〜、辛いなあ〜。

この渋滞。ツアー登山の方が大半です。1ツアー40人くらいが多いので大世帯。でも、考えようなんですが、高度も高すぎて、自分の呼吸も不安定なので、休みながら登るのはむしろいい感じでした。みんないるので、頑張ってる姿に励まされて自分も頑張って、それを確実に繰り返すことで確実に前進してます。

これもお気に入り。富士山が朝を迎えようとしてます。寒さと疲れときっとちょっと高山病?で、体力はけっこう消耗。登山道には所々で案内をしてくださる人がいて、その方が「素晴らしい朝を迎えるよ。もう少しだ行こうぜー」なんて言ってくれて、振り返ったら涙出るくらいいい景色でした。元気戻りました。

山中湖方面の雲海です。素晴らしい朝焼けが広がろうとしてます。頂上もう少し!直下はかなり険しい岩場の連続です。疲れも激しいので落ち着いて渋滞のペースになって進みましょう。

吉田口山頂の鳥居と迎えてくれた狛犬です。来ましたよー!

鳥居から見下ろした風景。凛とした朝です。疲れも忘れさせてくれます。

雲海浮かぶ頂上の鳥居。

暗くてよくわからないですが、これが吉田口山頂です。
御来光をどこで観ようか?人が多くてどうしてもいいものか?悩むけど、とにかく東側がきれるところを見つけに南下。下山路の分岐まで歩きそこに大きな標柱があります。そこは少し高くなっていて、まだ誰もいません。ピンと来てそこにまっしぐら。そしたら…

雲海の広がる鳥居付きの絶景でした。最前列でそれも鳥居入りで御来光なんてなんてシチュエーションなんだともうここで良いと思いました。御来光までもう少し。4:40がショーの始まり。20分前にここに来れた。朝0:00に起きて、宿を出て、本当に日の出前にここに来れるなんて思いもしなかった。頑張って頑張ってよかった。そして天気、こんなご褒美を用意してくれてありがとう。

太陽の頭がちょっと頭を出した瞬間!いよいよショーの始まり。

御来光!嬉しい。最高。辛かったでもこれを見れたことに感謝です。涙出ますね。

富士山剣ヶ峰のモルゲンロート。御来光を見た場所は実は振り向くと剣ヶ峰だったんです。太陽が登ると赤く染まるよなあって思いました。太陽が登り温かい日差しに包まれて、振り向けばこの絶景です。二度の感動でした。

さあ、お鉢巡りです。時計周りで進みます。雲海がすごいです。

富士山火口の周りの稜線歩きです。高度が3700mなのでやはり普通とは違います。なんでもない道も辛く感じます。剣ヶ峰に立つこと、ここまで来たんです。もうひと踏ん張り!

剣ヶ峰のモルゲンロートはさらに赤みを帯び、オレンジに。綺麗です。

山中湖方面の雲海。手前にジグザグの登山道を降りるツアー登山者と思いますが、これが下山路ですね。

静岡県側表富士の方に来ました。直下に宝永火山です。こんな上から観れるんですね、驚き!

富士山火口です。それと左が最高峰の剣ヶ峰、右は第二位の白山岳です。

太陽だいぶ登りました。太陽のありがたさがわかります。九合目あたりは激寒で苦戦しましたが、頂上では太陽の温かさに包まれます。

御殿場口の登りです。

富士宮口頂上。郵便局があるのでここから自分宛にハガキを出しました。いつ着くかなあ?

さあ、目指すは剣ヶ峰です。日本一の頂きです。

富士山剣ヶ峰。そびえてます!この高度でまだ登らされる。もうちょっと頑張ります!

ここから吉田口頂上方面を撮影。半周して来ました。

南側の雲海です。

そのもう少し西側の雲海。南アルプスの南端が見えてます。

さあ、剣ヶ峰の直下まで来ました。この馬の背というここを登れば剣ヶ峰です。

剣ヶ峰への馬の背の登り。滑って登れません(笑)

登りきって上からみると皆さんやっと登ってます。

剣ヶ峰直下です。ただし、ここでも大渋滞。頂上標柱での記念撮影のため並びます。これは並ぶしかないです。でも良い休憩時間と思ってワクワクしながら時間を楽しむのがいいと思います。

頂上の岩場です。

気象観測所の看板です。

剣ヶ峰から見た火口です。

二等三角点「富士山」です。ハイタッチしました。

日本最高峰、富士山剣ヶ峰3776mの頂上に立ちました。夢のようです。まさか自分がここに立てるなんて思ってもいませんでした。

剣ヶ峰を後にして、時計回りに西から北方面へ向かいます。ここからアップダウンがまたあります。絶景も待ってました。

まずは剣ヶ峰から下ります。下はホッとします。高度があるので登りはきついです。

裏剣ヶ峰ですね。まるで戦艦の艦橋のようです。

先ず1つ目の絶景。
南アルプス全山です。雲海の上に南アルプス南部から中央部です。光岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳とばっちりです。

そして南アルプス中央部から北部。
白根三山が小さく見えるなんて信じられない。

農鳥岳、間ノ岳、北岳をクローズアップ。

そして第二の絶景。
そうこの南アルプスを見ていたら、眼下にとんでもないものが。
大沢崩れの真上でした。すごい迫力です。

絶景はまだまだ続きます。
八ヶ岳、金峰山、手前は御坂山塊。もう景色が凄すぎて感動です。

富士山第二の高峰、白山岳。

吉田口頂上から富士宮口頂上の稜線

剣ヶ峰。この3枚で北から見た富士山火口です。

絶景はまだまだ続きます。
八ヶ岳。

足和田山、鬼ケ岳、黒岳

三ツ峠山。

杓子山。

山中湖方面。

吉田口頂上に一週して戻って来ました。登頂時は暗くて柱もよくわかりませんでしたが、これが吉田口頂上標柱です。

下山です。まだ終わりではない。これから無事に帰らないとね!

雲海が綺麗!って思えたのは初めだけ。ずっと同じ景色の連続になります。

これが砂走り。スコリアの小石が滑る滑る。そして、粉塵が舞います。

景色はとっても良いのですが、疲れがMAXです。

頂上から頑張って下ってきました、が、まだまだ先は長いです。

ここが吉田ルートと須走ルートの分岐です。間違えないように!

下り唯一の山小屋下江戸屋を過ぎるともう一度確認の標識があります。

あとはただただ下るのみ。

・・・・

考えてみるとこの道はハイウェイなんですよね。

・・・・

やっとジグザグの九十九折の登山道を終えて、六合目へ向かいます。途中落石防止のシェルターの中を通ります。ちょっと怖い感じ・・・

さあ、戻ってきました。五合目に向かいます。
最高の富士登山でした。いろいろ苦難はありました。きっと高山病にもかかっていたと思います。山小屋で頭痛がひどくて、呼吸を深くしたのが良かったかもです。でもその結果全然眠れなくて。そして極寒の頂上直下に挑みます。でも頂上は穏やかで素晴らしい御来光を頂上で見ることができ、お鉢巡りで、日本の最高峰「剣ヶ峰」にも自分の足で立てました。もうこれ以上の登山はないと思います。富士山、ありがとう!最高の景色だった。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ソフトシェル・ウインドシェル フリース ロングパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
予備電池 タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器

みんなのコメント

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  • ラヴィ08さん、お久しぶりです。

    富士山登頂、誠におめでとうございます。昨夏の事を思い出しながら、投稿読ませていただき、うんうんと頷いていました。富士山はやはりいろいろな意味で大変な山ですよね。

    私は忙しくて2月ぐらいから山から遠ざかっていましたが、うずうずし出したので練習登山をし直しています。
    又よろしくお願いいたします。

  • チャーリーさん、ご無沙汰しています。
    このところ体力のなさを痛感していてペースが異常に遅くなっています。競争ではないのでゆっくり登ろうをモットーにとにかく景色を楽しんで、その時しか体験できないことを「一期一会」と思って登山に向き合ってます。コロナによって酸素飽和度を図る機械なんぞを山に持ち込むようになって、実は富士山ではそれが異常数値でした。通常の病院なら酸素マスクではないかと・・・でもなんとか元気に登頂を果たし、剣ヶ峰にも立つことができました。富士山はやっぱり見る山です。きっと最初で最後の登山だと思います。いろんな意味で過酷さを伴う登山だと思いました。

    チャーリーさんはほんと多数の山を短期間に登られているので、すごいなあと思っていました。とても追いつけないです(笑)。これからもまた素晴らしい山景色を体験しにお互い頑張りましょう!
    こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

登った山

富士山

富士山

3,776m

よく似たコース

富士山 山梨県 静岡県

静岡県側・富士宮口から富士山へ登りお鉢回り後、宝永山を経て下山 日帰り

最適日数
1泊2日
コースタイプ
周回
歩行時間
11時間6分
難易度
★★★
コース定数
42
富士山 山梨県 静岡県

山梨県側の吉田口から富士山に登りお鉢めぐり 1泊2日

最適日数
1泊2日
コースタイプ
周回
歩行時間
11時間31分
難易度
★★★
コース定数
45
登山計画を立てる