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加賀白山:お花畑は別世界

白山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 8人 (チャーリー さん 、ほか7名)

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行程・コース

天候

初日は,快晴とはいえないまでもお花畑を十分に堪能できる天気に恵まれたが,二日目は朝から小雨、風ある天気。

利用した登山口

別当出合  

登山口へのアクセス

バス
その他: マイカーで行く人が多いのか、金沢駅からのバスは土曜日にもかかわらず貸し切り状態(7名)

この登山記録の行程

【1日目】
別当出合(09:00)・・・別当坂分岐[休憩 10分]・・・殿ヶ池避難小屋(12:30)[休憩 30分]・・・黒ボコ岩(14:20)[休憩 10分]・・・エコーライン分岐(砂防新道合流点)・・・白山室堂(15:00)

【2日目】
白山室堂(04:25)・・・御前峰(05:05)[休憩 20分]・・・白山室堂(05:55)[休憩 80分]・・・エコーライン分岐(砂防新道合流点)・・・黒ボコ岩(07:40)・・・南竜道分岐・・・甚之助避難小屋(09:30)[休憩 10分]・・・別当覗・・・中飯場(10:40)[休憩 10分]・・・別当出合(11:40)

コース

総距離
約12.8km
累積標高差
上り約1,700m
下り約1,700m
コースタイム
標準9時間10
自己10時間20
倍率1.13

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 「花の白山」と言われるように、行ったことのある人は口を揃えて「お花畑の見事な様子」を語ってくれる。果たしてどうなのかと、思いながら、足を踏み入れさせてもらった。これぞ別世界!今までにこれほどの花々が咲いている山域に入ったことがなかった。花の種類の多さ、咲いている花の数の多さに驚愕する。一日目の天気が雲や霧があったにもかかわらず概ね安定していたので、花を楽しみそして花に癒されながら、標高を上げていった。一か月ぶりの山行、しかも標高差が大きかったので少々きつくはあったが。
 金沢より6時15分発の白山登山バスで2時間、さらに中継点の市ノ瀬でシャトルバスに乗り換え20分、やっと登山口のある別当出合に着き、朝食が早かったので少し食べ、ストレッチをし、9時ごろ出発。往きは観光新道を。結果こちらのルートのほうが心持ち花が多かったように思える。帰路に使った砂防新道よりは急登らしく、砂防より登ってくる登山者が若干多いそうだ。
 一時間半ぐらい歩いてくると、所々に花が出始める。花に見とれて、どの辺を通過しているのか、メモを取らなかった。色とりどりの花々がまとまって咲いているのは圧巻だ。2時間半ほどで、殿ケ池避難小屋に着く。登ってきた登山道が見える。この避難小屋、今回はトイレが使えた。目に入る花はどれも目を見張るが猫じゃらしのようなトラノオは風にそよぐと、涼しげだ。ここではアザミがまだ活き活きしてきれい。
  馬の立髪、蛇塚、そして黒ボコ岩までは花々の饗宴である。名前の知らない花ばかり、聞いてもすぐ忘れるくらいに多すぎる。
 黒ボコ岩では本当にぼっこりした岩があり、そこに立って記念写真を撮ってもらう人が多い、私たちもご多分に漏れず、シャッターを切ってもらう。黒ボコ岩から宿舎の白山室堂までは、30分ぐらいで、最初の10分は弥陀ヶ原を楽な緩やかな(ほとんど平坦)木道歩き、後半の20分は五葉坂(2350m)の急登を上っていく。前半が楽だった分、結構足に堪える、もうその日の終着点(400m先)だと分かっているので余計につらい。登っていき後ろを振り返ると歩いてきた弥陀ヶ原の木道が二本見える。
  白山室堂に到着、各自部屋に入り(一年分ぐらいの汗をかいたであろう)衣服を着替え、外で乾杯。生ビール800円、でも寒くてダウンを着ているのである。デッキから見えるモクモク雲の間から近くの別山が顔を覗かせ、ほぼ全容が見えるまでになった。17時から夕食(混んでいるので入れ替え制で食事)をするためにいったん山小屋の食堂へ。ハンバーグとサバのチョイスがある。ハンバーグにする。おいしくいただく。完食して満腹になったので、19時過ぎに日没の夕日を観ることにし、夕食の腹ごなしのため散策に。もう時期的には見られないかもしれないと思われたクロユリを数個確認することができた。後ろにそびえる白山も全部見えるまでになった。この時刻が18時ちょっと前。
 雲海の上に見える太陽が日本海に美しく反射して幻想的。行き交う小舟も確認できる。ただもうかなり寒い。日没予定時刻19:02頃、固唾をのんで目を凝らすも、地平線の上に出てきた黒い雲で、夕日が地平線に沈んだという実感は持てなった。でもなんとも美しい光景を観れたのは幸せだった。
  食後消灯の20:30までは各自が用意したお菓子や飲み物で歓談して、翌日ご来光を仰ぎに3時起き4時出発という予定で、各自就寝。二段ベッドの各室二名のところを一名で使えたのでゆっくり眠ることができた。
  さて、二日目起きたら、風と小雨。4時15分頃、ヘッドランプ装着で450m先の霊峰白山へ向かう。白山比め神社奥宮で拝礼して、歩き出すが、45分ぐらいで山頂に着くらしいが、真っ暗で、風もあり急だ。
 05:10ぐらいに着いた山頂では、ガスガスで何も見えない状態、記念集合写真を撮り、祈祷殿でお祈りをして、下山する。もう明るくなってきたので登頂するときに気が付かなかった花々を観ながら、雨でぬれた道を慎重に下る。6時から一時間ほど部屋で荷物のパッキングと朝食のお寿司ご飯を食べる。おいしい。
 7時過ぎに、山頂郵便局で白山登山証明書を購入し日付のスタンプを押してもらう。

 黒ボコ岩まで降り、今度は砂防新道を歩いていく。時々雨脚が強くなると急いでレインウェアを着て、また脱いでの繰り返しだったが、このルートも花を楽しめた。登ってくる人とのすれ違いが多かった。 2230m付近の十二曲がり付近には滝もあり、岩に張り付いている黄色い花も美しく、上に目を向けるとニッコウキスゲの群生も豪華。途中甚之助避難小屋と中飯場で休憩・食事をとる。悪天候のため、白山の御池めぐりは中止したににも関わらず、登る人とのすれ違い待ちと、一緒に降りる人の速度によって渋滞が起こり、時間がだいぶかかったが、終着点のつり橋を渡り(結構揺れる)シャトルバス発着の別当出合に11:40ゴロに到着、市ノ瀬を予定の一時間早いバスに乗ることができた。
  圧巻の「花の白山」を200パーセント満喫した良い山行だった。
白山&山の神様ありがとう

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登った山

白山

白山

2,702m

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