幽霊?妖怪?それとも人だったのか・・・?|山の心霊体験・不思議な体験に関するアンケート結果①

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2024年6月に山と溪谷オンラインで実施した「山の心霊体験・不思議な体験に関するアンケート」では100件を超える回答をいただきました。この記事では、アンケート回答者の体験談から厳選してご紹介します。

文・写真=山と溪谷オンライン編集部

基本データ

募集期間:2024年6月10~23日(オンラインアンケート)
総回答数:113
性別:男性77、女性32、回答しない3

登山歴(n=112)

登山頻度(n=113)

山での心霊体験・不思議な体験はありますか?

山での心霊体験・不思議な体験はありますか?(n=113)

その体験をしたときはどのようなタイミングでしたか?(複数選択可)

それはどのような体験でしたか?(複数選択可)

心霊体験・不思議な体験をした人の半数以上が「歩いているとき」と回答。気配や不思議な現象だけでなく、「妖怪・霊らしきもの見た」と断言している人も多かった点も興味深い結果です。また、心霊系の話だけでなく、動物や植物に関する不思議な体験も見られました。

では、実際にどのような回答があったのか、回答の一部を見ていきましょう。

■山道でほかのハイカーとつかず離れず歩いていたら、分岐でも崖でもないところで急に姿が見えなくなった。(男性/50代)

■車中泊しているとき、車の外に複数の足音と話し声がして、それが車の中を通っていきました。(女性/50代)

■毎年、千本桜を見に4月中旬に茅ヶ岳に夫婦で登ります。桜は下山時に見るのですが、数年前に親子のカモシカに遭遇しました。下山しているとカモシカの子供が目の前に落ちてきました。動けなくなっていたので抱きかかえて母カモシカの近くまで運んであげました。そんなことがあった翌年、下山時にガスってしまい登山道から外れてしまいました。すると、霧の中からカモシカが2頭現れ、千本桜の近くまで前を歩き、道案内してくれたんです。多分、あのとき助けたカモシカなんだと思っています。カモシカの恩返しです。(男性/50代)

■友人と登山をしていたとき、下山中に、男女が登ってくるのが見えました。すれ違った瞬間、手がぶつかった気がしたのですが、なんの感触もなく、エッと思い振り返ると、ありえないくらい上の方にいました。よく見てみると、かなり昔の登山の格好。落ち葉が積もってるのに、足音もしない。登山口に戻ると、車は私達の車だけ。ここの登山口は、歩いては来れないような場所。あれは幽霊なのか?(男性/50代)

■突然、寒気がして私の周りを囲むようになにかの気配(明らかに人間が横にいる感じ)を感じて怖かったです。(男性/20代)

■1人でハイキング中、トレランのお兄さんが私の背後にいた。道が狭くて抜かせない状況で、私も足音に気づけなかった。「すいません!気づけませんでした!」と謝って慌てて道を譲った。お兄さんも「すいません」と頭を下げて走って抜かしていった。後続に他のランナーがいないか振り返ると、誰もいなかったので前を向いた。すると一本道なのにさっきのお兄さんが見えない。あれ、もう行っちゃったの?走るの速すぎない?と思って見たら猫か狸のような生き物が前を走っていて消えた。トレイルランナーに化けていた?(女性/30代)

■厳冬期の谷川岳(たにがわだけ)・一ノ倉(いちのくら)沢付近でテント泊をしていたときに複数人の足音が聞こえてきました。その足音で目が覚め「こんな夜中に……」と思っていると、急に金縛りに襲われました。翌朝、テント周辺を見るも人や動物の足跡は無く、怖くなって登山は中止しました。(男性/30代)

■もしかしたら科学的な原因のあることなのかもしれません。樹林帯の斜面を横切る長いトラバース道を歩いていたときのことです。下を向いて地面を見ながら歩いいたところ、蝶が鼻先をかすめたのに驚いて顔を上げたんですよね。そしたら、目の前に続く直線の道を横切る形で、数十匹の蝶がいっせいに同じ方向に向かって飛んでいくんです。ちょうど整列して行進するみたいに。地味かもしれませんが、なんだか夢の世界に入ったような体験でした。(男性/30代)

■とある山小屋で働いていたころ、ミーティング中に、1人多いような気がした。多少そういう勘の強いリーダーに話すと、私もそんな気がするとのこと。ある日トレイに載せた飲み物を、細く暗い廊下でスタッフ同士でリレーで渡そうとしたら、気配はあったのにスタッフがいなくてトレイごと落としてしまった。見えないスタッフの気配はしばらく続き、気がついたらなくなっていました。そこの山小屋に思い入れのある霊が働きに来ていたのかもしれません。(女性/40代)

■一本道なのに同じ人と3回すれ違った。きっとあの世の人なんだろうと思っていたら、水晶小屋に行方不明のポスターが貼ってあり、その人だった。(女性/50代)

■高清水山(たかしょうずやま)の原生林に囲まれた池ほとりのミズバショウ群生地を歩いていたとき、一部のミズバショウが不自然なほど巨大化していた。そこだけ異界のようになっていて、その部分の奥の方からなにかが動き回る大きな音がした。(男性/50代)

■避難小屋にて。小屋内にテントを張って就寝したが、小一時間すると小屋の扉が開き誰かが入ってきた。寝たふりをしてやり過ごそうと思ったが、やはり小屋内にテントを張っていることを謝ろうとテントから顔を出したが誰もいなかった。朝友人に話しても信じてはもらえず、退出しようと何気なく壁に色々書かれた落書きを見ていたら「先立つ不幸を許してください」の文字が……。(男性/50代)

■ヤビツ峠〜大山(おおやま)〜不動尻(ふどうじり)からの下山中、お化けトンネルと噂される山神(やまがみ)トンネルを通る。昼間なのに暗闇で声が聞こえた気がして、怖くてスマホを取り出し音楽をかけるとともに出口方向へカメラを向けようとしたところ、暗闇で顔認証した。その後ヤマレコGPSが全然効かなかった。あの周辺はゼロ磁場だとあとで知った。(女性/50代)

■筑波山(つくばさん)を1人で歩いていると、突然涙が溢れてきてきました。自分がなんで泣いているのかわからない。ふと横を見ると高い位置に小さなお宮が見えた。筑波山はたくさんお宮があるので不思議とも思わず、頭をさげて、また歩きだした。不思議と怖い感じや嫌な感じもなく、どちらかというとうれしいような浮遊感だった。毎月、筑波山にお礼参りに行くのが習慣だったので、あのとき見たお宮にもごあいさつしようと思ってるが、何度同じ場所を通ってもお宮は見つからない。あのときは呼ばれたのかな(女性/50代)

■日向山を歩いているとき、服を着た地蔵があったので写真を撮ろうとすると、猿のような生き物に変わり走って逃げた。(男性/60代)

■43年前、ワンダーフォーゲル部2年目の夏。まみす沼の湖畔でテント泊し、翌朝に空沼岳へ、という行程の山行にいきました。湖畔でのテン泊時、先輩から「昔、まみす沼で女性の入水自殺があった」と聞いて就寝。寝ていると、遠くから鈴の音(鈴を両手で鳴らしたような音)がだんだん近づき、両肩を押さえられ金縛りに!怖くて目を開けられず、必死にふり払おうとしたときに声が出たようで、翌朝、後輩に「先輩唸ってましたよ」と言われました。金縛りにあったのは、このときだけなので、いまだに怖い思い出です。(女性/60代)

次回は回答者のみなさんが「怖い思いをしないために実践していること」をご紹介します。

山の心霊体験・不思議な体験に関するアンケート

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