雪解けは順調に進むも危険箇所には雪が残っています。長い爪のアイゼンが安心です
天気・気温
山と周辺の状況
谷川岳山麓の桜の見頃も終わり、新緑の色が濃くなってきました。
登山道の状況
雪解けは順調に進んでいますが、各登山道はまだまだ雪が残っており、アイゼンを着けたり外したりの忙しい時期となっています、山頂付近は朝晩の気温がマイナスになることがほとんどで、早い時間帯や日中も陽の当たりづらい箇所などは雪が硬く注意が必要です。
・天神尾根はロープウェーから熊穴沢避難小屋までが一番多く雪の上を歩きます。登山道や木道が出てきているところもあり、雪上のトレースと併せて選択肢が多くなっています。雪解けによりトレースが途中で消えていることもあるので、滑落事故の多い危険箇所ということも踏まえ、ルート選びは慎重を要します。
・熊穴沢避難小屋から上部は毎年最後まで雪が残る肩ノ小屋直下を除き、ほぼほぼ登山道は出てきています。
登山装備
残雪が少なくなったとはいえ、危険箇所に残っている限りまだまだアイゼン、ピッケルは手放せません。特に肩ノ小屋直下の急登、尻出し岩付近から熊穴沢避難小屋までのトラバースなどは、やはり長い爪のアイゼンが安心です。
注意点
・白毛門登山口前の広場は、雪が解けて車が停められるようになりました。インフォメーションセンターの駐車場、ロープウェイの駐車場(有料)にも駐車可能です。土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・谷川岳遭難防止条例により3月1日から11月30日まで危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面)に立ち入る場合、登山届または登山計画書の提出が義務付けられています。バックカントリーの方も登山カードや計画書は提出してください。マチガ沢は群馬県条例で定められた危険区域になります。無届での滑降は条例違反となります。
・一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
お知らせ
登山指導センターの休憩舎は24時間利用可能ですが、水源の流入が少ないため指導センター前のパイプの湧水は止まることがあります。トイレの手洗いの水も水質は同じです(水槽からのオーバーフローが外のパイプから出る仕組みです)。
■小屋の情報
一ノ倉岳避難小屋、茂倉岳避難小屋は雪に埋まってまだ利用できないようです。肩ノ小屋は5月1日から営業を開始しました(宿泊は要予約)。外のトイレも使えるようになります。利用の際は100円の協力金が必要です。平日は荷揚げなどで管理人が不在の場合があります。
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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽