雷、夕立の季節が近づいてきました。早めの行動を心がけましょう
![(みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)(2023.07.16 SAKIさん)](new_images/info_img/1010/230725160600_b.jpg)
天気・気温
山と周辺の状況
7月2日に谷川岳山開きが開催され、たくさんの登山者で賑わいました。今年は雪が少なく、毎年この時期には山頂直下に残雪がありましたが、今年はなくなり、夏道になりました。
登山道の状況
日中の気温が徐々に高くなり、雷、夕立の季節が近づいてきました。雷が鳴るときは山頂付近、稜線付近などは危険です。避難小屋や樹林帯に避難しましょう。夕立で激しい雨が降った場合、沢が増水します。登山道にも水が流れやすくなります。
■天神尾根
・天気の良い週末は混雑が予想されます。早めの入山、下山を心がけてください。木道、鎖場での転倒事故も多く発生しています。
■西黒尾根
・急登が続き、コースタイムも長いため早めの入山がおすすめです。遅くても朝7〜8時には登山口を出発しましょう。
・下山に不向きのルートです。急斜面が多く、下山にも時間がかかります。
・急登の西黒尾根では岩場が風化してもろくなった箇所が増えたとの声も聞かれます。登山者が増える夏山では先行からの落石による事故を防ぐためにもヘルメットの着用を推奨します。
■旧道・国道291号線、新道
・登山指導センター先のゲートは冬季閉鎖が解除され通行可能です。引き続きマイカー規制にて一般車両は通行不可。自転車は通行可能。電気バスが運行しています。
・旧道、新道方面を利用される方は、沢が連続し、大雨が降った場合は渡れなくなる恐れがあります。増水時は無理に渡らず、雨が弱まり水量が減るのを待ちましょう。
・旧道芝倉沢手前にはまだ雪渓が残っており、谷底まで続くシュートとなっているため、アイゼンなど滑り止めがない場合の通行は大変危険です。装備がある場合でもスノーブリッジの崩壊には充分ご注意ください。ハイキングで芝倉沢を見に行くだけなら雪渓の手前から写真撮影が可能です。
・6月10日の巡視では、旧道武能沢では融雪が進み、雪渓の崩落が始まり大変危険な状態でした。清水峠や蓬峠方面に行く場合は新道がより安全です。縦走などで長く歩く場合は、エスケープなどを含め何かしらの滑り止めがあってもよい感じがします。
■田尻尾根
・沢が近くなるため、夕立などで激しい雨などが降った場合は利用を控えてください。沢が増水し渡渉できなくなったり箸が流される恐れがあります。
・登山者が少なく、クマに注意してください。
■白毛門
・標高1100m付近に枝に掛かって中に浮いた状態の倒木があるようです。通過の際は注意してください。
■山小屋、避難小屋等
・肩ノ小屋は営業していますが、荷上げや作業により小屋番が留守の時もあります。宿泊は要予約。
・茂倉岳避難小屋は残雪がなくなり利用可能です。水場も利用できます。
・大障子避難小屋は使用はできますが扉の下部が抜けてしまい風雨が入りやすくなっています。
登山装備
・夏山は脱水になりやすく、たくさんの水分が必要です。天神尾根の往復であっても2L以上の水は持ちましょう(途中で水を汲める場所はありません。肩ノ小屋も荷上げなどで留守の場合は購入もできません)。
・ヘッドランプ、雨具も必須です。思わぬ事故や同行者のケガなどで下山時間が遅れ、夜になると行動できなくなってしまいます。日没になると気温が下がり、夏でも低体温になる場合があります。
・トンボが飛びはじめ、先週まで多かったブヨ、メマトイなどの虫は少なくなってきました。気になる方は虫よけスプレー、防虫ネットなどで対策してください。
注意点
・土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面)に立ち入る場合は、登山届(または登山計画書)の提出が義務付けられています(バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)。条例に違反した場合は処罰されますので、必ず届出を行ってください。
※一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。
お知らせ
指導センター前の水の水量が少なくなっています。枯れてしまう恐れがありますので持参してください。枯れて水が止まってしまった場合は休憩舎内のトイレも使用できなくなります。
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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽