遭難が多発しています。少しでも体調が悪いと感じたら休憩を長くとり早めに引き返す判断を
![ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)(2023.08.25 gumigumigumiさん)](new_images/info_img/1010/230829152630_b.jpg)
天気・気温
梅雨が明け、気温が上がり、登山をしていてもかなり暑く感じます。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
・遭難の多い一週間となりました。熱中症、疲労による行動不能、転倒によるケガなどさまざまです。入山前にしっかりとした計画を立て自分の体力にあった登山を心がけましょう。
登山道の状況
登山者の多い天神尾根ルート、西黒尾根ルートの約半分は森林限界を越え、木陰がなくなります。風がなければ熱中症になるリスクがさらに高まります。水分は2L以上は持ち、こまめに水分補給しましょう。
■天神尾根
・天気の良い週末は混雑が予想されます。早めの入山、下山を心がけてください。鎖場では抜かすことも出来ません(下りに2時間以上かかることもあります)。混雑や夕立を避けるためにも13時には下山を開始し、15時には下山完了しているくらいの早めの行動をお勧めします。
・谷川岳ロープウェーは雷雲が近づいた場合、運転を見合わせる場合があります。状況によっては終日運休となる可能性もありますので、登山で利用される場合は早め早めの入山下山をお勧めします。
・遭難事故も多く発生しています。熊穴沢避難小屋を過ぎると鎖場が連続し、岩場が多くなります。転倒に注意してください。少しでも体調が悪いと感じたら長く休憩をとり早めに下山しましょう。無理に山頂をめざさず、早めに引き返す判断も重要です。
■西黒尾根・巌剛新道
・日本三大急登のひとつと言われており、急登が連続します。コースタイムも長いため早めの入山がお勧めです。遅くても朝8時までには入山しましょう。
・下山に不向きのルートです。天神尾根から西黒尾根を下山に利用される方がいますが、下山にも時間がかかり、転倒などによる事故が多く発生しています。
・巌剛新道の下部は登山道に水が流れてとても滑りやすいコースです。上部の沢地形トラバースは滑落注意!
■旧道・国道291号線、新道
・一ノ倉沢までのハイキングコースも、気温が上がりかなり暑く感じます。短い距離ですが熱中症になる方もいますので注意してください。
・登山指導センター先のゲートは通行可能ですがマイカー規制にて一般車両は通行不可。自転車は通行可能。電気バスが運行しています。
・旧道は崩壊箇所も多く雨の後は土砂が緩んで特に危険です。清水峠や蓬峠に行く場合は新道利用をお勧めします。
・各登山道は草刈り作業が進められていますが、作業前のルートでは草が生い茂り、道が不明瞭の場所があります。群馬県の管轄としては、国道291号、旧道、新道や蓬峠までの道は8月後半までかかる予定です。稜線も笹が茂っている場所があります。足元が見えにくい場所はコースタイムを詰めるのが難しい場合があります。踏み外しての転倒事故も起きているので慎重に歩いてください。
■田尻尾根
・下部は赤土が露出して非常に滑ります。転倒注意。
・下部は沢沿いを歩きます。雷雨や豪雨で沢の水量が増えると通行できなくなる場合があります。雷雨などでロープウェイが運転を見合わせた場合などは注意してください。
■白毛門
・登山口の橋の床板が腐って抜けそうな所があります。足元を確認して渡りましょう。
■山小屋、避難小屋等
・肩ノ小屋は営業していますが、荷上げや作業により小屋番が留守の時もあります。宿泊は要予約。
・大障子避難小屋は利用可能です。扉が閉まりにくくなっています。少し持ち上げながらやさしく開閉お願いします。
・茂倉岳避難小屋は利用可能です。水場の水も出ています。
登山装備
・夏山は脱水になりやすく、たくさんの水分が必要です。天神尾根の往復であっても2L以上の水は持ちましょう(途中で水を汲める場所はありません。肩ノ小屋も荷上げなどで留守の場合は購入もできません)。
・ヘッドランプ、雨具も必須です。思わぬ事故や同行者のケガなどで下山時間が遅れ、夜になると行動できなくなってしまいます。日没になると気温が下がり、夏でも低体温になる場合があります。
・天候急変に備えて防寒装備はお持ちください。晴れ予報でも雨具は必携です。
注意点
・土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面)に立ち入る場合は、登山届(または登山計画書)の提出が義務付けられています(バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)。条例に違反した場合は処罰されますので、必ず届出を行ってください。
※一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。
お知らせ
指導センター前の水の水量が少なくなっています。枯れてしまう恐れがありますので持参してください。枯れて水が止まってしまった場合は休憩舎内のトイレも使用できなくなります。
昨年の今頃の様子は?
稜線ではチングルマが咲きはじめました2023.06.20
7月2日は谷川岳山開き。ロープウェイの早朝運行も予定されています2023.06.27
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ゲリラ雷雨や夕立が増えました。早めの行動をおすすめします2023.07.11
週末の天神尾根は混雑し、下りに2時間以上かかることも。早めの入山、下山を心がけてください2023.07.18
真夏の谷川岳登山は熱中症対策が最重要です。水分は余分に持つようにしてください2023.07.25
遭難が多発しています。少しでも体調が悪いと感じたら休憩を長くとり早めに引き返す判断を2023.08.01
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽