谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

真夏の谷川岳登山は熱中症対策が最重要です。水分は余分に持つようにしてください

(みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)(2023.07.16 SAKIさん)
(みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)(2023.07.16 SAKIさん)
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天気・気温

07/25(火) センター前 11:00現在、晴れ。気温32℃。
みなかみ町の天気予報
明日
晴のち雨
35℃
20℃
明後日
曇時々雨
29℃
22℃
日本気象協会提供 2024年7月4日 10:00発表
前橋市の天気予報
明日
晴のち雨
36℃
24℃
明後日
曇時々雨
33℃
25℃
日本気象協会提供 2024年7月4日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

梅雨も明け、強い日差しとともに気温も上昇しています。谷川岳は標高が2000m以下で、山頂でも25℃を超えることがあります。さらに1500m以上は森林限界に達するため、稜線は木陰がありません。
真夏の谷川岳登山は熱中症対策が最重要となります。ロープウェイから山頂を目指す天神尾根コースでも、水便は1Lでは足りません。脱水により体力がなくなり、転倒や滑落などの事故も発生しています。水分は余分に持つようにしてください。
同時に、気温の上がる日は午後から夕立(雷雨)になることが多い山です。早めの行動、早めの下山を心がけてください。

登山道の状況

■天神尾根
・天気の良い週末は混雑が予想されます。早めの入山、下山を心がけてください。鎖場では抜かすことも出来ません(下りに2時間以上かかることもあります)。混雑や夕立を避けるためにも13時には下山を開始することをお勧めします。
・谷川岳ロープウェーは雷雲が近づいた場合、運転を見合わせる場合があります。状況によっては終日運休となる可能性もありますので、登山で利用される場合は早め早めの入山下山をお勧めします。

■西黒尾根・巌剛新道
・急登が続き、コースタイムも長いため早めの入山がお勧めです。遅くても朝7〜8時には登山口を出発しましょう。
・下山に不向きのルートです。急斜面が多く、下山時の滑落、転倒に注意が必要です。浮石の落石にも注意!
・急登の西黒尾根では岩場が風化してもろくなった箇所が増えたとの声も聞かれます。登山者が増える夏山では先行からの落石による事故を防ぐためにもヘルメットの着用を推奨します。
・巌剛新道の下部は登山道に水が流れてとても滑りやすいコースです。上部の沢地形トラバースは滑落注意!

■旧道・国道291号線、新道
・登山指導センター先のゲートは通行可能ですがマイカー規制にて一般車両は通行不可。自転車は通行可能。電気バスが運行しています。
・旧道は崩壊箇所も多く雨の後は土砂が緩んで特に危険です。清水峠や蓬峠に行く場合は新道利用をお勧めします。
・各登山道は草刈り作業が進められていますが、作業前のルートでは草が生い茂り、道が不明瞭の場所があります。群馬県の管轄としては、国道291号、旧道、新道や蓬峠までの道は8月後半までかかる予定です。稜線も笹が茂っている場所があります。足元が見えにくい場所はコースタイムを詰めるのが難しい場合があります。踏み外しての転倒事故も起きているので慎重に歩いてください。

■田尻尾根
・下部は赤土が露出して非常に滑ります。転倒注意。
・豪雨時はロープウェイ線下の重機道の橋が流されて通過不可になることがあります。

■白毛門
・標高1100m付近に枝に掛かって中に浮いた状態の倒木があるようです。通過の際は注意してください。

■山小屋、避難小屋等
・肩ノ小屋は営業していますが、荷上げや作業により小屋番が留守の時もあります。宿泊は要予約。
・茂倉岳避難小屋は残雪がなくなり利用可能です。水場も利用できます。
・大障子避難小屋は使用はできますが扉の下部が抜けてしまい風雨が入りやすくなっています。

登山装備

・夏山は脱水になりやすく、たくさんの水分が必要です。天神尾根の往復であっても2L以上の水は持ちましょう(途中で水を汲める場所はありません。肩ノ小屋も荷上げなどで留守の場合は購入もできません)。
・ヘッドランプ、雨具も必須です。思わぬ事故や同行者のケガなどで下山時間が遅れ、夜になると行動できなくなってしまいます。日没になると気温が下がり、夏でも低体温になる場合があります。
・天候急変に備えて防寒装備はお持ちください。晴れ予報でも雨具は必携です。

注意点

・土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面)に立ち入る場合は、登山届(または登山計画書)の提出が義務付けられています(バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)。条例に違反した場合は処罰されますので、必ず届出を行ってください。
※一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。

お知らせ

指導センター前の水の水量が少なくなっています。枯れてしまう恐れがありますので持参してください。枯れて水が止まってしまった場合は休憩舎内のトイレも使用できなくなります。

昨年の今頃の様子は?

稜線ではチングルマが咲きはじめました2023.06.20

7月2日は谷川岳山開き。ロープウェイの早朝運行も予定されています2023.06.27

雷、夕立の季節が近づいてきました。早めの行動を心がけましょう2023.07.04

ゲリラ雷雨や夕立が増えました。早めの行動をおすすめします2023.07.11

週末の天神尾根は混雑し、下りに2時間以上かかることも。早めの入山、下山を心がけてください2023.07.18

真夏の谷川岳登山は熱中症対策が最重要です。水分は余分に持つようにしてください2023.07.25

遭難が多発しています。少しでも体調が悪いと感じたら休憩を長くとり早めに引き返す判断を2023.08.01

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 ジュンパクさんの投稿から
  • みんなの登山記録 space036さんの投稿から
  • 肩ノ小屋前のハクサンイチゲ/みんなの登山記録 与一さんの投稿から
  • 左から茂倉岳-一ノ倉岳-谷川岳、後方に燧ケ岳-至仏山/みんなの登山記録 サンシマさんの投稿から
  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から