いつ降雪があってもおかしくない時期。氷点下に耐えられる防寒装備と滑り止めが必要です

天気・気温

山と周辺の状況

・登山指導センター周辺も落葉が進み、今週には落ちきってしまいそうです。
・晴れが続いたことで山頂付近の雪は解けましたが、朝晩は冷えて登山道は凍結しています。いつ降雪があってもおかしくない時期です。「アイゼンなしでも登れますか？」という問い合わせが増えましたが、「必携です」。使うかどうかはその日の状況（時間、標高、天気）で異なります。軽アイゼンさえも装備しないで入山するのは非常にリスクがあります。滑り止めの装備なしで無理して登り、行き詰まったときには降りることもできなくなります。紅葉が終了した今の時期は登山者も少なく、携帯が圏外の場所も多く、行動不能になったときに助けが呼べない可能性もあります。夏山でも同様ですが、最悪な天候に耐えられる装備が基本です。

※肩ノ小屋および谷川連峰すべての山小屋は営業を終了しています。無人の冬期避難小屋としては利用可能です。トイレはありません。マナーを守ってきれいに使いましょう。

※谷川岳ロープウェイでは例年、機械の点検整備による運休を実施しています。今年度のロープウェイ運休期間は2022年11月14日（月）〜11月21日（月）です。ロープウェイ利用で登山・下山予定の方はご注意ください。天神峠観光リフトは2022年11月13日（日）をもって、今シーズンの観光リフトとしての営業は終了となるようです。

登山道の状況

樹林内は落葉して明るくなりました。山頂に登らないハイキングコースでも足元は落ち葉で埋もれて段差がわかりにくく、滑りやすくもなっているので注意が必要です。

■天神尾根
・山頂付近は雪が降りはじめています。日当たりの良い所は解けますが日陰部分には残る事もあります。登山道は凍結箇所があります。岩場や木道も凍結している場合がありチェーンスパイクや軽アイゼン等の滑り止めがないと危険な場合があります。
■西黒尾根
・凍結、積雪に注意！夏山と比較して難易度が一気に上がります。
・岩場は急で下山時の事故が多いコースです。上部はなだらかですが途中から急な鎖場で足場の岩も滑りやすいため要注意！岩場のルート確認のためにもまずは登りでの利用を推奨します。コースタイムも長いので下山遅れに注意してください。。
■新道・旧道
・旧道芝倉沢の直前に道が抜け落ちた箇所、崩壊した沢があり通行が危険な状態です。携帯電話も圏外で通行は慎重を要します。
■馬蹄形縦走路・主脈縦走路
・ルート上に異常はありませんが、積雪、凍結の可能性あり。
・清水峠付近は送電線巡視路に迷い込まないように地図で確認しましょう。

登山装備

・山頂付近は朝晩氷点下になり、日中でも低体温症（死亡のリスク）のある時期です。ダウン、防寒グローブ、帽子は必携です。
・天候の急変（降雪や凍結）にも対応できる軽アイゼン等の滑り止めの装備と氷点下に耐えられる防寒装備が必要です。
・山頂はとても冷えるので水筒に熱い飲み物を入れておくと良いです。
・日没も早まってきました。18時には樹林内は暗闇です。下山が遅れる場合も考慮し日帰りでもヘッドランプは必ず装備して下さい（スマホのライトでは周囲を充分に照らせず道に迷います）。

注意点

・土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書（登山届や登山カード）は必ず提出してください。
・一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効（無届）扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区（ロッククライミングルート）ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。

昨年の今頃の様子は？

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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

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