Worn Wear（ウォーンウェア）ってなんだ？ パタゴニアが新たに始めた「買取」サービスを深掘り

登山ギア・アパレル事業を展開するパタゴニアが進めるWorn Wearという取り組みをご存じだろうか。

「Worn」とは、英語で「使い古された」や「擦り切れた」という意味をもつ。このWorn Wearでは現在、「リペア」「アップサイクル」「買取」の取り組みを軸に、服やギアを循環させていく社会をめざしている。

自分の登山アイテムを修理し、再び使える状態にする「リペア」、破れたり壊れたりしたものを組み合わせて新しい姿に生まれ変わらせる「アップサイクル」に関しては、昨年から取り組みの規模を拡大していたが、今年からは「買取」を新たに開始し、力を入れていく。これは、まだ使用可能な自社製品を買取り、次の必要とする人に届けることで、製品そのものの寿命を延ばすための施策だ。

6月の週末にパタゴニア東京・渋谷ストアで開催された「Worn Wearポップアップストア」に編集部員が行き、取り組みを深掘りしてきた。

パタゴニア日本支社のロジャース通子さんは「買うモノを減らし、修理を増やし、不要になったら必要とする人に引き継ぐこと。いまあるモノ(古着)を最大限に活用することも提案しています。衣類の循環方法ですね。製品に対する愛着をもち、大切に使う人がスタンダードなる。そんな社会をめざしたプロジェクトです。」と教えてくれた。

「モノを大切にするための第一歩は、それらと一緒に過ごした思い出をもつことだと思います。登山などのアクティビティをする人は、思い出と道具が深く結びついている人々が多いと思うので、そんなアウトドアパーソンが増えればいいなと思っています」とロジャースさんは話す。

パタゴニアではこの夏、Worn Wearポップアップストアで、「買取」「リペア」「アップサイクル」のイベントを開催する。
※Worn Wearポップアップストア、イベントの開催情報はこちらから

この日は「買取」イベントの開催日。店頭で買取してもらえる特設ブースがあったので、自宅に眠っていたウェアを2点持ってきて、実際に買取りしてもらった。

カウンターで持ってきたウェアを手渡す。査定には（この日は）約20分かかったが、店内の2階のポップアップコーナーには、リクラフテッド製品なども並んでいるので、待ち時間は店内を見ながら待つことができる。店内をブラブラ歩いているとおもしろい言葉を見つけた。

査定後、ウェア2点で4,000円の買取額となった。会社の先輩からもらったが、サイズが小さくなり着れなくなってしまったウェアなど、使い込んでいたものだっただけに、この額には満足することができた。

それ以上に、これまで大切に使ってきたウェアが、また新たなストーリーを紡いでいくのは感慨深い。売る側、買う側の双方がアイテムに対して愛着を持っているからこそ、ただ手放すというだけでない、気持ちのよさがあるのだろう。

今夏、渋谷ストアでは「Worn Wearポップアップストア」およびイベントを今後も開催していく。家で眠っているパタゴニア製品がある人は日程をチェックして、ぜひ足を運んでほしい。

また、買取サービスはウェブサイトで常時受け付けている。詳細はこちらから。

Worn Wearポップアップストア　概要

会場：パタゴニア東京・渋谷（東京都渋谷区神宮前6-16-8）
期間：2024年5月24日（金）～2024年8月4日（日）（第3水曜日定休）
※好評につき、8月19日（月）まで延長いたします。詳しくはイベントページを確認ください。
営業時間：11時～19時
買取イベント：6/1（土）、6/2（日）、6/22（土）、6/23（日）、7/20（土）、7/21（日）11時～18時（17時受付終了）
リペアイベント：6/8（土）、6/9（日）、6/29（土）、6/30（日）、7/13（土）7/14（日）、7/15（月）11時～18時（17時受付終了）
アップサイクルイベント：6/15（土）、6/16（日）、7/6（土）、7/7（日）、7/27（土）、7/28（日）11時～18時（17時受付終了）
詳細：https://www.patagonia.jp/wornwear/#asset-modal-jp-ww-buy-used-modal

問合せ先

パタゴニア日本支社 カスタマーサービス
TEL：0800-8887-447