雨の季節は花の季節。梅雨こそ登るべき山

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6月は登山の最適期!? 梅雨は見頃の花が多いという事実

雨降りの中で登山をするのは、やはりおすすめできない。安全面で考えればリスクが大きいし、そもそも気分が乗らない。

梅雨空で景色が見えなければ山の魅力は半減どころではないし、足元が濡れれば不快だ。予定を組むなら、雨の心配が少ない7月まで待っておきたいもの。

平標山の高山植物のお花畑(写真=ヘタレさん

しかし、梅雨こそ登るべき山は少なくない。雨により雪解けが進むので、高山植物は雪の下から顔を出し、一斉に花を咲かせる。また、希少種の花が花開くのは梅雨のころが多い。

そこで今週は、梅雨時期に適期を迎える山を9つ紹介する。梅雨時期限定の楽しみがあったり、花期が梅雨時期に重なったりとさまざまだが、できれば、いずれも梅雨の中休みの晴れ間が広がったときにこそ行きたいのは当然だ。

天気予報と気圧配置などとにらめっこしながら、よいタイミングを見計らってほしい。

入笠山のスズラン(写真=トマトとケチャップさん

ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ・・・天空の花畑・平標山

6月の中旬ごろ、谷川山系の平標山(たいらっぴょうやま、1984m)の稜線には、「天空のお花畑」と呼ばれるほど、高山植物が一斉に咲く。

ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、イワカガミ、ヨツバシオガマ、ハクサンシャクナゲ、チングルマなど、初夏を彩る高山植物が斜面に咲き誇る。

ハクサンイチゲの先には美しい稜線が広がる(写真=タライロンさん

平標山へは平標山登山口から往復で6時間程度、平標山乃家経由で周回するコースも組めるなど、コース選びも多様だ。時間と体力があれば平標山から、さらに東に稜線を進んで仙ノ倉山(せんのくらやま、2026m)まで足を延ばすこともおすすめしたい。初夏の花を思う存分堪能しながらの稜線歩きを楽しめる。

行程・コース

最適日数:日帰り 7時間20分
総歩行距離:14,151m /上り標高: 1391m 下り標高: 1391m
行程:平標登山口(08:00)・・・松手山(09:50)・・・平標山(11:10)・・・仙ノ倉山(12:10)・・・平標山(13:00)・・・平標山乃家(13:40)・・・登山口(14:25)・・・平標登山口(15:20)
高低図
コースの詳細を見る

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