7月に人気の山はどこ? みんなの登山記録からオススメの山をピックアップ!
構成・文=山と溪谷オンライン トップ写真=やまころさん
7月によく登られている山はどこ?
7月も後半になれば、梅雨明けの時期。いよいよ夏山シーズンがスタートする。7月にどんな山が登られているのか「みんなの登山記録」をひもといてみよう(2023年7月の記録調べ)。
夏休み期間に入ることもあり、北海道など普段行きづらい遠方の山や、アルプスなどの高山が人気だ。北海道では大雪山系が多く、旭岳・黒岳周辺、十勝岳、トムラウシ山が多く、ほか雌阿寒岳、ニセコ山系、利尻山などがよく登られている。東北では早池峰山(はやちねさん)が一番多く、西吾妻山、東吾妻山、一切経山(いっさいきょうざん)などの吾妻山系、岩手山、蔵王、鳥海山、八甲田山と続く。ほか秋田駒ヶ岳、月山(がっさん)、飯豊山(いいでさん)、岩木山など、よく知られている山が多い。
上信越では谷川岳が一番多く、次いで苗場山、四阿山(あずまやさん)、越後駒ヶ岳、ほか火打山や雨飾山など。関東北部では那須岳が一番多く、次いで尾瀬の至仏山。燧ヶ岳(ひうちがたけ)や尾瀬ヶ原散策を含めて、尾瀬周辺はかなり記録が多かった。
関東南部周辺は、単体の山としては富士山が一番多く、次いで高尾山。主要エリアごとに見ていくと、奥秩父・大菩薩周辺では金峰山(きんぷさん)が一番多く、次いで瑞牆山(みずがきやま)、大菩薩嶺、笠取山など。奥武蔵・秩父周辺では武甲山(ぶこうさん)、棒ノ折山。奥多摩では雲取山が一番多く、次いで大岳山(おおだけさん)、御岳山(みたけさん)のほか、日ノ出山、三頭山(みとうさん)など。中央線沿線では高尾山が一番多く、次いで陣馬山、小仏城山(こぼとけしろやま)、景信山(かげのぶやま)。そして丹沢では大山が一番多く、続いて塔ノ岳。
八ヶ岳周辺では霧ヶ峰が一番多く、ほか赤岳、硫黄岳、蓼科山、天狗岳、横岳などがよく登られていた。
アルプス周辺は、前月までに比べて登山記録が大幅に増加。北アルプスでは穂高岳周辺が一番多く、続いて白馬岳(しろうまだけ)、蝶ヶ岳、燕岳(つばくろだけ)、焼岳(やけだけ)、剱岳。ほか鷲羽岳、槍ヶ岳、焼岳、雲ノ平、黒部五郎岳、立山など名だたる山々が多かった。中央アルプスでは木曽駒ヶ岳が一番多く、次いで、恵那山、空木岳(うつぎだけ)。南アルプスでは北岳が一番多く登られ、白峰三山に含まれる間ノ岳(あいのだけ)、農鳥岳も多かった。次いで甲斐駒ヶ岳、入笠山、荒川岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、赤石岳、塩見岳など。
東海・北陸・近畿では白山が一番多く、御在所岳などの鈴鹿の山々もよく登られている。中四国では大山(だいせん)が一番多く、九州では阿蘇・くじゅう・雲仙などの山々が登られていた。
それでは、7月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。
大雪山・旭岳(たいせつざん・あさひだけ)
北海道/2291m
大雪山は、北海道最高峰である旭岳(2291m)を主峰とする一大山域。大雪山という単体の山があるわけではなく、複数のピークの総称であり、その雄大な山並みをもって「北海道の屋根」とも称される。
旭岳へは、大雪山旭岳ロープウェイの姿見(すがたみ)駅から往復約4時間。健脚であれば、間宮岳(まみやだけ)と裾合平(すそあいだいら)をめぐる周回コースや、層雲峡(そううんきょう)方面の黒岳まで縦走することもできる。
行程・コース
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