今夏の富士登山、静岡県も事前登録とマナー講習のシステムを導入
オーバーユースや登山者の安全確保、マナーなどさまざまな課題が山積みとなっている富士登山。静岡県は登山者の事前登録とマナー講習を行なうシステムの運用を決めた。人数制限や通行料の設定はなく、6月10日から受け付けを開始する。
この「静岡県富士登山事前登録システム」は、静岡県側の須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートが対象。ウェブで富士登山のルールなどを閲覧し、登山計画などを事前に登録するものだ。富士山保全協力金(1,000円)の決済へのリンクもある。
事前登録後に発行されるQRコードを現地でスタッフに見せ、リストバンドを受け取って登山を開始するという流れになる。事前登録をしなかった場合は、現地でマナーやルールの説明を受けることが必要だ。システムは急増する外国人登山者にも利用してもらうため、日、英、中(簡・繁)、韓、ベトナム、タイの6言語対応となっている。また、静岡県側の3ルートでは、16時以降は山小屋の宿泊予約状況を確認し、夜間の弾丸登山を自粛するよう呼びかけるという。
山梨県側の吉田ルートは、5月20日に事前の通行予約システムの運用を開始。こちらは協力金のほか、事前決済または現地で2,000円の通行料の支払いが必要だ。
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関連リンク
富士登山オフィシャルサイト
https://www.fujisan-climb.jp/
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