【2024年版】登山+山麓観光の欲張りプラン! ゴールデンウィークに登りたい山 山と旅行編

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ゴールデンウィークは山に登りたい。せっかく遠出するなら、山麓の観光も楽しみたい。そんなあなたに、登山と旅行を両方楽しめるプランを6つ紹介します。

目次

火砕流の焦土から蘇ったヒカゲツツジ群生地を歩く雲仙・普賢岳(うんぜん・ふげんだけ)+雲仙温泉

長崎県/1359m
仁田(にた)峠駐車場〜雲仙ロープウェイ妙見(みょうけん)岳駅〜国見(くにみ)岳〜立岩の峰〜普賢岳〜紅葉茶屋〜雲仙ロープウェイ仁田峠駅   計4時間10分

普賢岳から見た平成新山

雲仙岳は、島原半島に位置する10座以上の火山群の総称だ。主峰普賢岳の東方には、33年前の火山活動により、日本で一番新しい平成新山が出現した。初夏、ミヤマキリシマが山肌を飾る前、火砕流の焦土に蘇ったヒカゲツツジの淡色のベールに包まれた山を歩こう。

雲仙ロープウェイ駅手前に妙見岳登山口がある。ロープウェイなら3分の空中散歩だ。妙見岳展望所で雲仙岳を一望の後は、展望の国見岳へ稜線歩きだ。そこから鬼人谷(きじんだに)口を過ぎると、有明海の絶景を望む鳩穴分れだ。立岩の峰は6千年前の溶岩ドームで、噴気上がる平成新山に地球の息吹を感じる。そこから霧氷(むひょう)沢までは、ヒカゲツツジの大群生地だ。普賢岳からの大パノラマを堪能したら、あざみ谷を経由して仁田峠へ戻る。(文=池田浩伸)

霧氷沢の岩肌に咲くヒカゲツツジ
蒸気が立ち上る観光名所・雲仙地獄

MAP&DATA

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山麓の観光プラン

雲仙はかつて「温泉(うんぜん)」と書かれた歴史がある。日本初の国立公園で、居留地跡のエキゾチックな建物が残る、自然に囲まれた静かな温泉地だ。泉質は硫黄泉で、施設によって透明・白濁と色の違いがおもしろい。温泉街のメインスポットの地獄巡りやサンセットヒルの別名をもつ衣笠(きぬがさ)山へ夕方サクッと登れば橘湾に沈む夕陽が絶景だ。

温泉街にある「雲仙お山の情報館」では、登山・自然に関する情報が手に入る。温泉神社近くの遠江見屋(とうとうみや)本舗の雲仙湯せんべいは、島原のお殿様への献上品で今も手作業で焼かれ地域に愛されているお菓子だ。開湯約300年の青雲荘・小地獄温泉は、吉田松陰やシーボルトが訪れた秘湯。湧き出たばかりの新鮮な温泉に入浴できる。

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ゴールデンウィークに登りたい山

2024年のGWは、4月27日(土)から4月29日(月)の3連休と、5月3日(金)から5月6日(月)の4連休の長期休みとなります。 この大型連休をどのように過ごしますか?  長距離縦走から登山と観光を混ぜた計画まで、GWだからこそできる登山のプランを紹介します。

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