都市近郊の自然探索ハイキング。朝夷奈切通から鷹取山へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

都市近郊の里山を歩いていると、道や分岐が結構多く、また小さな尾根を隔てて風景がガラッと変わることもあっておもしろい。まだ見ぬトレイルや風景を求めて、都市近郊の自然探索へ。

写真・文=山と溪谷オンライン

鷹取山の磨崖仏

やがて鷹取山も近くなってきた頃、突如してそそり立つ岩壁が現われた。踏み跡をたどって東側に回りこんでいくと、木々の間に磨崖仏や彫刻のある岩壁や広い石切場のような空間が広がり、言葉を失う。

〉うっそうとした木々の奥をのぞいてみると・・
うっそうとした木々の奥をのぞいてみると・・・
〉石切場跡のような空間に磨崖仏が彫られていた
石切場跡のような空間に磨崖仏が彫られていた

周辺には、岩壁や磨崖仏がひっそりと点在しているのだが、説明板などは一切ない。いったいいつ彫られたのかなど、詳細がわからずなにかモヤモヤしたまま、その場所を離れた。やがて神武寺からの道と合流して、山頂直下の広場に飛び出す。広場周辺は、垂直に削り取られた岩場がそこかしこにあり、アスレチックのようだ。奥の階段から展望台に上がると、絶景が待っている。

〉展望台からの眺め
展望台からの眺め

山頂広場から岩場を縫って下っていくと、今度は巨大な磨崖仏が現われる。こちらは、ヤマタイムの地図でも表示している。説明板によると昭和40年ごろ、彫刻家の手により彫られたとのこと。意外と新しいわけだが、すでにかなりの年月を経てきたような雰囲気である。

〉高さ約8mあるという立体的な磨崖仏
高さ約8mあるという立体的な磨崖仏

ここからは追浜(おっぱま)駅に下ることができるのだが、鷹取山山頂部から東へ続いている細い尾根の方面へ、足を延ばしてみた。

NEXT 浦賀道の切通し
1 2 3

ぶらり休日 鎌倉・三浦・湘南エリアのハイキング案内

鎌倉・三浦・湘南エリアは、街のすぐそばに低山や丘陵が広がり、初心者やファミリーでも気軽に歩けるコースが多い。富士山の展望、豊かな自然、街並みや海の眺め--。海だけではない魅力を味わいに、次の休日、でかけてみよう。

編集部おすすめ記事