25年目の山頂生活に向けて、富士山に対して思うこと

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富士山写真家の小岩井大輔です。毎年、7月上旬から9月上旬まで富士山頂上にある山小屋「扇屋」にて山小屋の仕事をしながら、写真を撮影しております。

老若男女、誰もが登れる富士山ですが、日本最高峰の標高を持ち、独立峰のため、天候次第では人の命をも奪う地獄となります。安全な登山を行うためには、山小屋の予約、装備はもちろんですが、悪天候時には無理をしない、登山前から睡眠栄養を摂取し、体調管理を徹底することが大事です。

また、一番気をつけなければいけないのが、高所へ体を慣らすことです。3000m付近から頭痛や吐き気などの高山病の症状が現れた場合は、無理をして上を目指すのではなく、下山する勇気も大切です。無理をして登頂して、意識をなくし、亡くなられた方もたくさん見てきております。

大好きな富士山で、悲しい思いをしてもらいたくない、安全第一で富士山を楽しんでもらい、好きになってもらいたい。

この連載では、富士山頂上での絶景や生活、天候や登山情報などをお伝えしていきます。登山される際の、参考にして頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

先日、安全祈願に富士宮市にある富士山本宮浅間大社へ参拝致しました。富士山の8合目から上は浅間大社の境内地です。気持ちを清らかに25年目の山頂生活に挑み、たくさんの出会いを楽しみに頑張って参ります!

プロフィール

小岩井 大輔(こいわい だいすけ)

1973年生まれ。埼玉県在住。写真家。20歳のときに富士山の夜明けに魅せられて写真をはじめる。麓からの優美な山容、頂上からの神秘的な富士山の風景を撮影。
⇒Mt.Fuji3776m―神々の世界―

「今を撮り、今を生きる」小岩井大輔の、富士山頂日記

天空の森羅万象を撮り続ける写真家、小岩井大輔の「ほぼ日刊、山小屋日記」。富士山の神秘的な風景、および富士山頂の異次元の様子を、カメラマンの目を通して案内します。

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