夏にオススメ!涼を求めて名瀑をめぐる厳選5コース

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名瀑が見られるコースを中心に、ハイキングコースから登山コースまで幅広くピックアップ。夏は高原やアルプスが人気ですが、涼を求めて滝をめぐる山歩きはいかがでしょうか。

構成・文=山と溪谷オンライン、トップ写真=yzr400さん

目次

優美な滝、豪快な滝、日本一の落差の滝。ニッポンの名瀑を眺めに行こう!

わが国は急峻な山岳地帯が多く、滝の数も豊富。姿・形・落差など特徴もさまざまで、また古来より信仰の対象や修行の場となってきた滝も多くあります。登山者にとって日本百名山はよく知られていますが、実は滝にも百選があるのをご存じでしょうか。1990年、当時の環境庁(現環境省)と林野庁の協力のもと、全国の滝の中から「日本の滝百選」が選ばれました。

今回は、日本の滝百選の名瀑が見られるコースを中心にピックアップ。夏だけではなく新緑や紅葉の季節もおすすめです。計画の際は、最新の現地情報を確認してください。

尾瀬ヶ原から三条ノ滝へ

群馬県・福島県/尾瀬

豪快に流れ落ちる圧巻の三条ノ滝(写真=鋸太郎さん)

三条ノ滝は、尾瀬ヶ原から流れ出る只見川(ただみがわ)の上流域にあり、100mもの落差を流れ落ちるその姿は迫力満点。穏やかな尾瀬ヶ原と豪快な三条ノ滝をセットにしたコースを歩けば、尾瀬の多様な姿を満喫できます。

群馬県側の鳩待峠からスタートして、緩やかに下って山ノ鼻へ。尾瀬ヶ原の木道を歩き、山小屋が集まる見晴(みはらし)に到着し、ここで一泊。翌日は尾瀬ヶ原を北へ。赤田代から北は傾斜のある登山道となり、雰囲気も変わります。1時間ほどで三条ノ滝展望台(※注)に到着。 尾瀬ヶ原の水をすべて集めたかのような水量に圧倒されます。その後は一度兎田代(うさぎたしろ)に登り返し、小沢平(こぞうだいら)へ。帰路は三条ノ滝から尾瀬ヶ原、鳩待峠に戻るプランでもよいでしょう。

(※注)2024年8月4日より、三条の滝展望台は改修のため全面通行止め。10月15日以降は冬季閉鎖となり、2024年は立ち入りできない場合があります。

行程・コース

最適日数:1泊2日 7時間5分
総歩行距離:18,550m /上り標高: 469m 下り標高: 1116m
行程:【1日目】
鳩待峠(08:00)・・・山ノ鼻(08:50)・・・牛首(09:30)・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)(09:40)・・・竜宮十字路(10:20)・・・見晴(下田代十字路)(10:50)

【2日目】
見晴(下田代十字路)(07:00)・・・東電小屋分岐(07:15)・・・赤田代(07:30)・・・三条ノ滝分岐(08:20)・・・三条ノ滝展望台(08:25)・・・三条ノ滝分岐(08:35)・・・兎田代(09:05)・・・渋沢温泉小屋跡(10:05)・・・小沢平(11:15)
高低図
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