いよいよ山の日! 夏休みに親子で登りたい東京の山

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8月11日の国民の祝日「山の日」が今年もやってくる。今年の「山の日」全国大会の開催地は首都・東京。1400万人が暮らす大都市だが、実は自然豊かで、多様な山登りが楽しめるのだ。数ある東京の山のなかから、この夏休みに親子で登りたい山を厳選して紹介しよう。

文=山と溪谷オンライン、トップ写真=えいちゃん(雲取山)

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親しみやすく、実は奥深い東京の山

大都市の東京にも山がある。市街地がどこまでも広がる東京都だが、実は森林の割合は総面積の4割にも達する。伊豆諸島など島嶼部にも個性的が山があり、山好きの都民にはおなじみの高尾山や奥多摩など、多摩西部エリアは特に山が多い。最高峰の雲取山(くもとりやま、2017m)から里山、街のそばの丘陵まで、多くの山に登山道が整備され、公共交通でもアクセスしやすいのが東京の山のよいところ。夏休みに親子で登るのにぴったりなのが、東京の山なのだ。意外なほど自然も豊かで、歴史に触れることもできるので、子どもの好奇心を刺激してくれるはず。山の日はもちろん、夏休みや週末に出掛けてみてはいかがだろうか。

三頭山(みとうさん)

1531m

東京でブナの森歩きを楽しもう

奥多摩の山の中でもひときわ存在感のある三頭山。三頭大滝の眺めやブナの森など、奥多摩の自然の豊かさを体感できる一方、短時間で登れることもあって四季を通じてハイキングの山として親しまれている。登山道も歩きやすいので、登山経験の少ない子どもと一緒に登ることができる。東西南北に登山道が延びているが、公共交通でアクセスでき、駐車場もある東側の都民の森から登る登山者が多い。

ここでは都民の森を起点に、時計回りで周回するコースを紹介しよう。森林館から三頭大滝方面へ進み、見晴台で景色を楽しんでから滝見橋へ。落差30m、秋川水系最大の滝という三頭大滝は水しぶきが涼しげだ。大滝休憩小屋の先の分岐を左に入り、「石山の路」に入る。大きなシオジの木を見てひと登りすると槇寄山(まきよせやま)からの稜線に出る。ここから大沢山、ムシカリ峠を越えて三頭山頂へは、ブナ林の登りだ。三頭山の西峰、東峰は富士山などの展望がすばらしい。森林が美しい「ブナの路」から起点に下山しよう。

三頭大滝(写真=えいちゃん
ブナの路(写真=えいちゃん

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム:3時間30分
行程:都民の森・・・森林館・・・大滝休憩小屋・・・分岐・・・ムシカリ峠・・・三頭山西峰・・・鞘口峠・・・森林館・・・都民の森
総歩行距離:約6,205m
累積標高差:上り 約776m 下り 約776m
コース定数:16
アドバイス:最高地点の中央峰は展望はあまりないが、テーブルやベンチがあり、休憩するにはよい。下山後は檜原温泉センター数馬の湯で汗を流そう。
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