2024年のお正月は竜ヶ岳に注目⁉ 初日の出にダイヤモンド富士が見られる干支の山

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冬は空気が澄んで、富士山がよく見える時期。そんな富士展望の山である山梨県・竜ヶ岳は、さらに元旦にダイヤモンド富士が見られ、2024年の干支・辰(竜)の山という要素もあり、まさにお正月におすすめの山だ。

構成=山と溪谷オンライン、カバー写真=PIXTA

ダイヤモンド富士とは?

ダイヤモンド富士とは、富士山頂に太陽が昇る瞬間または沈む瞬間に重なって、ダイヤモンドのように輝いて見える現象のことだ。

太陽が東か西に見えている場所であればどこでも見られる。ただし、ピンポイントに特定の場所から見るならチャンスは年に2回。

山梨県の山中湖は観測がしやすく人気のポイントなので、富士山周辺の登山に行くなら、合わせて狙ってみてもいいだろう。

2024年は竜ヶ岳に大注目?

目の前に見上げる富士山山頂から昇る初日の出は感動的
目の前に見上げる富士山山頂から昇る初日の出は感動的

山中湖近くにある竜ヶ岳は、元日前後にダイヤモンド富士が見られるので人気が高い。2024年は「辰年」ということも加わって、注目の山だ。

竜ヶ岳(りゅうがたけ)

山梨県/1485m
竜ヶ岳登山口~あずまや~北コース分岐~竜ヶ岳(往復)

元旦は多くの登山者が訪ねる竜ヶ岳山頂
元旦は多くの登山者が訪ねる竜ヶ岳山頂

初日の出を拝める元旦、山頂は混み合い、よく見える場所の確保は難しい。登山道中ほどのあずまや(休憩舎)上から山頂間ならどこでも見えるので、途中で迎えることも考えよう。太陽は目の前にそびえる富士山の上に昇るので時刻は遅め。雪は少なく、例年、軽アイゼンとストックで充分だが、夜明け前の冷え込み対策として防寒ウェアは万全に。(写真・文=石丸哲也)

竜ヶ岳山腹の登山道(頂上方面)
竜ヶ岳山腹の登山道(頂上方面)
樹林から見下ろす本栖湖
樹林から見下ろす本栖湖

MAP&DATA

ヤマタイムで周辺の地図を見る
初日の出 7時40分ごろ
初詣 山神社
鬱蒼とスギの大木が茂り、本殿は江戸中期の建築。毎年5月17日の公家行列は有名。

参考コースタイム

3時間45分

関連リンク

この記事に登場する山

山梨県 /

竜ヶ岳 標高 1,485m

本栖湖の南に位置する山で、山梨百名山にも選定されている。竜ヶ岳の命名は湖に棲む竜の伝説からで、「村人に富士山の噴火を告げ山へと登った」という伝説や「富士山の噴火で熔岩が湖に流れこみ、熱さでこの山に逃げた」などの伝説がある。その山容は美しく、かつては小富士とも呼ばれていた。 近年、竜ヶ岳を有名にするのは、ダイヤモンド富士の初日の出で、毎年1月1日~1月2日はたくさんの登山客で賑わう。 山頂へは本栖湖キャンプ場から約2時間程度。

年末年始に登りたい山

寺社仏閣の初詣もよし、初日の出を拝むもよし。年末年始にこそ登りたい山をご紹介します。

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