お正月に登りたい山コースガイド 東日本編

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新しい一年のはじめに登りたいコースを紹介! 初日の出や初詣など、お正月ならではの情報も掲載。都心からのアクセスのよい御岳山をはじめ、東日本の5コースを紹介します。

目次

日の出の山と霊山を巡る 日の出山(ひのでやま)~御岳山(みたけさん)

東京都/929m(御岳山)
御岳山駅~日の出山~神代ケヤキ~御岳山~滝本駅

東側にさえぎるものがない日の出山は初日の出のベストスポットだ
東側にさえぎるものがない日の出山は初日の出のベストスポットだ

初日の出をめざして日の出山に行くなら、終夜運転の御岳登山鉄道を利用するのが安心。御岳山駅から舗装路を歩き、神代ケヤキ手前の分岐を過ぎたら登山道となる。明かりが一気に少なくなるので、ヘッドランプを点けよう。東雲山荘を過ぎたら山頂はもうすぐだ。山頂は混み合うので、よい場所を確保したいならお早めに。東京都心方面から美しい御来光が望め、丹沢や奥多摩の山並みを見渡せる。

武蔵御嶽神社へは往路を戻り、神代ケヤキから隋身門へ。長い階段を上ると武蔵御嶽神社だ。下山は表参道を下り、滝本駅へ。(文=山と溪谷編集部、写真=金子雄爾)

武蔵御嶽神社幣殿・拝殿。徳川綱吉の命によって建てられた
武蔵御嶽神社幣殿・拝殿。徳川綱吉の命によって建てられた
御岳登山鉄道のケーブルカーには正月飾り
御岳登山鉄道のケーブルカーには正月飾り

MAP&DATA

ヤマタイムで周辺の地図を見る
初日の出 6時45分ごろ
初詣 武蔵御嶽神社
ここに祭られる大口真神の由来はニホンオオカミだが、魔除け・盗難除けの神「おいぬ様」として親しまれている。
イベント 武蔵御嶽神社にて、その年の干支絵馬が無料配布される(2000枚限定・先着順)。

参考コースタイム

4時間

アクセス

【行き】JR青梅線御嶽駅(西東京バス10分、340円)ケーブル下/滝本駅(御岳登山鉄道〈ケーブルカー〉6分、片道600円)
【帰り】御岳山駅ケーブル下(西東京バス10分、340円)JR青梅線御嶽駅
※マイカー利用は、圏央道日の出ICから国道411号、都道経由で滝本駅へ、約30分。約130台分の有料駐車場(年末年始は特別料金の予定)あり。

年末年始情報

大晦日から元旦にかけて、中央線・青梅線は終夜運行の見込み。西東京バスも鉄道に合わせた臨時便を運行。御岳登山鉄道も19時から終夜運転あり。

関連リンク

NEXT 鹿狼山(福島)
1 2 3 4 5

目次

この記事に登場する山

東京都 /

御岳山 標高 929m

ケーブルカー(御岳登山鉄道)の利用で、簡単に登れることから、首都圏のハイカーに人気の山。 山頂には、武蔵御嶽神社があり、元旦には、初日の出客と参拝客とで特に賑わう。また、4月にはヤマザクラやカタクリ、6月はアジサイ、8月はレンゲショウマの花が咲き、賑わいを見せる。 ケーブルカー御岳山駅から神社へ続く参道には天然記念物の「神代ケヤキ」がある。

福島県 宮城県 / 阿武隈山地

鹿狼山 標高 430m

福島県と宮城県との県境にある山で、太平洋とも近い位置にあるため、海の眺めが美しい山。 かつてこの山には、昔、手長首長という大男が住んでいたという伝説がある。伝説によると、大男は毎日、鹿狼山に腰を下ろしては海から貝をとって食べていた。その貝殻が積もり積もって出来たのが、新地付近の貝塚だという。 山頂から望む太平洋の大海原は大きな魅力で、登山口には温泉もあり小さな山ながら充実した山行が楽しめる。 東北にあって温暖な地であり冬でも積雪の心配は少なく、しかもよく道が整備されているので、四季を通じて訪れる人も多く、初心者や家族連れにも絶好の山である。県境に沿って縦走路や枝道が整備されたので、ミニ縦走も楽しめる。

茨城県 / 八溝山・筑波山

筑波山 標高 877m

 昔は富士山と並び称される東国の名山だった。万葉集に筑波山を詠んだ長歌・短歌が25首もあるのがそれを物語っている。  今は誰でも登れる行楽の山。南面の筑波山神社の脇から出るケーブルカーと、東面のつつじガ丘からのロープウェイが、山頂近くまで昇っている。登山道も四方から標高800mの御幸(みゆき)ガ原(はら)を目指しており、その中の3コースが首都圏自然歩道に認定されている。山麓の北条から筑波山神社に至るつくば道(神郡(かんごおり)街道)は「日本の道100選」に入っている。  山頂部は御幸ガ原を挟んで男体山(870m)と女体山(876m)の双耳峰になっており、イザナギノミコトとイザナミノミコトを祭る筑波山神社の奥宮を置いている。男体山を一周する自然研究路では、筑波山で発見された貴重な植物や、ツクバの名を冠した珍しい草花を見つけることができる。

年末年始に登りたい山

寺社仏閣の初詣もよし、初日の出を拝むもよし。年末年始にこそ登りたい山をご紹介します。

編集部おすすめ記事