夏山登山を日帰りで! 山と溪谷おすすめの関東の名山
『山と溪谷』2024年7月号の特集は「夏の日帰り名山」。ショートタイムで楽しめる全国の名山を網羅したコースガイド特集の中から、涼しげな水辺を巡る関東周辺の名山を紹介しよう。
群馬県尾瀬ヶ原(おぜがはら)
1591m(鳩待峠)
![尾瀬ヶ原(おぜがはら)](https://www.yamakei-online.com/new_images/yama-ya/article/2024_06/20240625_2407tokushu_meizan01.jpg)
本州最大の高層湿原を周回する花の山旅
尾瀬ヶ原は標高約1400m、東西約6km、南北2kmにわたって広がる高層湿原。花の名所でもあり、とくに7月下旬のニッコウキスゲはみごと。至仏山(しぶつさん)、燧ヶ岳(ひうちがたけ)と組み合わせて山小屋泊まりで歩かれることが多いが、尾瀬ヶ原だけで鳩待峠からの入山なら日帰りできる。
ビジターセンターや山小屋が集まる山ノ鼻(やまのはな)から、至仏山、燧ヶ岳を仰ぎ、花をめでる湿原漫歩が始まる。6月半ば~7月上旬にはレンゲツツジやイワカガミ、ニッコウキスゲが咲き、前後してヒオウギアヤメ、その後はキンコウカ、サワギキョウなどが次々に湿原を彩る。中田代(なかたしろ)の下ノ大堀川(しものおおほりがわ)付近までの往復でも充分に楽しめるが、余裕があれば竜宮(りゅうぐう)十字路、見晴(みはらし)まで足をのばしたい。帰りに戸倉温泉で入浴もできる。(文・写真=石丸哲也)
![尾瀬ヶ原(おぜがはら)](https://www.yamakei-online.com/new_images/yama-ya/article/2024_06/20240625_2407tokushu_meizan02.jpg)
MAP&DATA
歩行時間
計5時間20分
アクセス
- 公共交通機関:【往復】JR上越線沼田駅(関越交通バス1時間25分)戸倉(シャトルバス35分)鳩待峠
※戸倉へのバスはJR上越新幹線上毛高原駅発もある。 - マイカー:戸倉の有料駐車場に停めシャトルバスを利用
問合せ先
関越交通鎌田営業所(TEL:0278-58-3311)、片品村観光協会(TEL:0278-58-3222)
プロフィール
![](/new_images/yama-ya/writer/70.jpg)
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年6月号の特集は「アルプス名ルート100」。日本アルプスの名ルートを100本、編集部が厳選しました。アルプスビギナーがまずはめざしたい名ルートから、ベテランにおすすめしたい通好みのルートまでテーマ別に紹介します。北・南・中央アルプスの綴じ込みマップ付き。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。