夏山登山を日帰りで! 山と溪谷おすすめの関東の名山
『山と溪谷』2024年7月号の特集は「夏の日帰り名山」。ショートタイムで楽しめる全国の名山を網羅したコースガイド特集の中から、涼しげな水辺を巡る関東周辺の名山を紹介しよう。
山梨県西沢渓谷(にしざわけいこく)
1400m(西沢渓谷終点)
![西沢渓谷(にしざわけいこく)](https://www.yamakei-online.com/new_images/yama-ya/article/2024_06/20240625_2407tokushu_meizan03.jpg)
連続する滝や淵を間近に臨む渓谷の道
渓谷美を堪能できるコースとして、古くから登山者に親しまれてきた西沢渓谷。水しぶきを浴びるほど流水の間近を歩く区間もあって、夏のハイキングには最適だ。崩落のために3年前から最奥部の通行止めが続いていたが、修復工事が完了し、今年の4月末から全区間が歩けるようになった。
渓谷内に入ってすぐの、三重の滝は展望デッキが整備されて、豪快な滝を間近に臨む。他にも貞泉の滝など迫力ある滝は数多いし、沢幅が狭まったウナギの床や、大穴が開いた母胎淵甌穴(ぼたいふちおうけつ)など、自然が造ったみごとな造形も点々と続く。圧巻は方杖橋を渡った先で現われる七ツ釜五段の滝で、滝と釜とが連なって水が流れ落ちる姿はとても美しい。
水流を離れて急斜面を登りつめ、森林軌道跡に出ると西沢渓谷終点だ。そこからは木陰の中の平坦な道を歩いて西沢渓谷入口へ戻る。(文・写真=木元康晴)
![西沢渓谷(にしざわけいこく)](https://www.yamakei-online.com/new_images/yama-ya/article/2024_06/20240625_2407tokushu_meizan04.jpg)
MAP&DATA
歩行時間
計3時間35分
アクセス
- 公共交通機関:【往復】JR中央本線山梨市駅(山梨市民バス58分)西沢渓谷入口またはJR中央本線塩山駅(山梨交通バス1時間、土日祝日と7月6日~8月18日の間の毎日)
- マイカー:中央道勝沼IC(約30km)西沢渓谷市営駐車場(無料、60台)または道の駅みとみ北側駐車場(無料、200台)
問合せ先
山梨市観光協会(TEL:0553-22-1111)、山梨市民バス(TEL:0553-22-1111)、山梨交通バス(TEL:055-223-0821)
プロフィール
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山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年6月号の特集は「アルプス名ルート100」。日本アルプスの名ルートを100本、編集部が厳選しました。アルプスビギナーがまずはめざしたい名ルートから、ベテランにおすすめしたい通好みのルートまでテーマ別に紹介します。北・南・中央アルプスの綴じ込みマップ付き。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。