お正月に登りたい山コースガイド 東日本編

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新しい一年のはじめに登りたいコースを紹介! 初日の出や初詣など、お正月ならではの情報も掲載。都心からのアクセスのよい御岳山をはじめ、東日本の5コースを紹介します。

目次

霊峰白山の大展望 西山(にしやま)

石川県/857m
白峰クロスカントリー競技場~西山(往復)

西山山頂付近から白山を望む。左から大汝峰、剣ヶ峰、最高峰の御前峰だ
西山山頂付近から白山を望む。左から大汝峰、剣ヶ峰、最高峰の御前峰だ

西山は白山(はくさん)の眺望スポットとして知られ、西に白山主峰の御前峰、右に別山のパノラマが開け、初日の出は別山の右の三ノ峰付近から昇る。夏道が深雪に覆われる冬季は、登山口からおおむね北方向に登り、尾根に出てからは西に山頂をめざすのが基本的なルートになる。下山は往路を戻ってもよいが、読図ができるなら雪原に自由にトレースを刻んで楽しみたいところ。雪が深いのでワカンとストックが有効である。傾斜が緩やかなので、近年はスノーシューを利用する人が多くなってきた。雪山の体験コースとしてもおすすめしたい。(文・写真=木村芳文)

白山信仰に関係が深い林西寺
白山信仰に関係が深い林西寺

MAP&DATA

ヤマタイムで周辺の地図を見る
初日の出 7時29分ごろ
初詣 林西寺林西寺の白山本地堂(拝観料400円)にはかつては白山の頂上などに祭られていた、銅造十一面観世音菩薩立像(国重要文化財)をはじめ、5体の仏像が安置されている。

参考コースタイム

1時間30分

アクセス

登山口までの公共交通機関がないため、基本マイカー利用となる。北陸道小松ICもしくは福井北ICから約1時間、白峰クロスカントリー競技場の駐車場へ(無料)。

年末年始情報

白山本地堂は大晦日24時まで拝観可能。元旦は7時から参拝できる。

関連リンク

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この記事に登場する山

東京都 /

御岳山 標高 929m

ケーブルカー(御岳登山鉄道)の利用で、簡単に登れることから、首都圏のハイカーに人気の山。 山頂には、武蔵御嶽神社があり、元旦には、初日の出客と参拝客とで特に賑わう。また、4月にはヤマザクラやカタクリ、6月はアジサイ、8月はレンゲショウマの花が咲き、賑わいを見せる。 ケーブルカー御岳山駅から神社へ続く参道には天然記念物の「神代ケヤキ」がある。

福島県 宮城県 / 阿武隈山地

鹿狼山 標高 430m

福島県と宮城県との県境にある山で、太平洋とも近い位置にあるため、海の眺めが美しい山。 かつてこの山には、昔、手長首長という大男が住んでいたという伝説がある。伝説によると、大男は毎日、鹿狼山に腰を下ろしては海から貝をとって食べていた。その貝殻が積もり積もって出来たのが、新地付近の貝塚だという。 山頂から望む太平洋の大海原は大きな魅力で、登山口には温泉もあり小さな山ながら充実した山行が楽しめる。 東北にあって温暖な地であり冬でも積雪の心配は少なく、しかもよく道が整備されているので、四季を通じて訪れる人も多く、初心者や家族連れにも絶好の山である。県境に沿って縦走路や枝道が整備されたので、ミニ縦走も楽しめる。

茨城県 / 八溝山・筑波山

筑波山 標高 877m

 昔は富士山と並び称される東国の名山だった。万葉集に筑波山を詠んだ長歌・短歌が25首もあるのがそれを物語っている。  今は誰でも登れる行楽の山。南面の筑波山神社の脇から出るケーブルカーと、東面のつつじガ丘からのロープウェイが、山頂近くまで昇っている。登山道も四方から標高800mの御幸(みゆき)ガ原(はら)を目指しており、その中の3コースが首都圏自然歩道に認定されている。山麓の北条から筑波山神社に至るつくば道(神郡(かんごおり)街道)は「日本の道100選」に入っている。  山頂部は御幸ガ原を挟んで男体山(870m)と女体山(876m)の双耳峰になっており、イザナギノミコトとイザナミノミコトを祭る筑波山神社の奥宮を置いている。男体山を一周する自然研究路では、筑波山で発見された貴重な植物や、ツクバの名を冠した珍しい草花を見つけることができる。

年末年始に登りたい山

寺社仏閣の初詣もよし、初日の出を拝むもよし。年末年始にこそ登りたい山をご紹介します。

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