登山初心者・ファミリーでも安心。関東近郊で楽しむ高原ハイキング

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文・編集=鈴木志野、カバー写真=夏空がまぶしい霧ヶ峰(ジョージ・トッポ さん)

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小尾瀬と呼ばれる湿原とブナの原生林を歩く玉原高原・鹿俣山(群馬)

日本百名山の武尊山(ほたかやま)や鹿俣山(かのまたやま)の裾野、標高1200〜1500m付近に広がる玉原(たんばら)高原。スキー場やラベンダー畑などでも人気のリゾート地だ。高原内にある玉原湿原は、ミズバショウをはじめトキソウ、コバイケイソウ、ツルコケモモ、ヤマトリカブトなど数十種類の高山植物が自生することから「小尾瀬」とも呼ばれ、木道散策が楽しい。また、関東有数といわれるブナの原生林も美しく、特に巨木が立ち並ぶブナ平は、夏には緑、秋には紅葉に彩られる。

そんな玉原高原とともに訪れたいのが鹿俣山だ。山頂でも標高1637mと標高差が少なく、多くのルートが整備されているので初心者やファミリーにもぴったり。登山道からは谷川岳、山頂からは赤城山や榛名湖、そして眼下に玉原湖を望む。ここでは玉原センターハウスから玉原湿原、鹿俣山を行く周回コースを紹介する。

玉原湿原と尼ケ禿山(写真:栂ノ丸さん

たんばらラベンダーパーク(写真:すーさん

適期は花や紅葉を楽しむ季節だが、冬はスノーシューを楽しめる。また、玉原高原の麓ではサクランボやブルーベリー、ブドウ、リンゴなどのフルーツ狩りも盛んなので、ハイキングとあわせて訪れてみたい。

行程・コース

最適日数:日帰り 4時間33分
総歩行距離:9,981m /上り標高: 608m 下り標高: 608m
行程:センターハウス(08:00)・・・自然環境センター(08:10)・・・分岐(08:25)・・・三角点(09:03)・・・水源コース分岐(09:08)・・・ブナ平分岐(09:23)・・・鹿俣山(10:43)・・・分岐(11:43)・・・キャンプ場(11:53)・・・センターハウス(12:33)
高低図
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