登山初心者・ファミリーでも安心。関東近郊で楽しむ高原ハイキング
文・編集=鈴木志野、カバー写真=夏空がまぶしい霧ヶ峰(ジョージ・トッポ さん)
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2000m級のピークを巡り、アルプスの展望を楽しむ美ヶ原高原(長野)
霧ヶ峰高原と同じく八ヶ岳中信高原国定公園に属する美ヶ原(うつくしがはら)高原。最高地点の標高2034mの王ヶ頭(おうがとう)をはじめ、2008mの王ヶ鼻(おうがはな)、1990mの牛伏山(うしぶせやま)、1977mの鹿伏山(しかぶせやま)、1973mの武石峰(たけしみね)などのピークに囲まれた約2000mの火山台地で、日本百名山に数えられる。高原の大部分は牧草地で、牛や馬が放牧されるのどかな景色の中、整備された道が続く。
最も人気のあるルートは、王ヶ鼻から王ヶ頭、山本小屋、美ヶ原美術館までのアルプス展望コースで、八ヶ岳や富士山、南アルプス、中央アルプス、乗鞍、北アルプスの山々といった大パノラマを望む。ちなみにここで紹介するのは、王ヶ鼻の北東にある武石峠方面からスタートするコース。さらに周辺にも足を延ばすなら、標高2006mの茶臼山からアルプス展望コースを進むコースや、霧ヶ峰まで縦走する約23kmのコース、美ヶ原ロングトレイルと呼ばれる総距離約45kmのコースなどもある。
美ヶ原のハイキングは、新緑の春、高山植物が咲く夏、紅葉の秋、雪原を歩く冬と、季節ごとに違った山の景色を楽しめる。気軽な散策が可能だが、標高は高いので日焼けや装備には注意したい。登山後は牧場や美術館、温泉も訪れてみたい。
行程・コース
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