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もう済んだ? 富士登山の通行予約。通行料や協力金も事前決済で
2024年の登山シーズンから富士山では、オーバーユース対策として通行予約の受付が始まった。従来からの協力金に加えて、山梨県側では通行料の徴収も行なわれる。
文=山と溪谷オンライン、トップ写真=えいちゃんさんの登山記録より(登山者でにぎわう富士スバルライン五合目)
富士山で始まった事前通行予約って?
富士山では、山梨・静岡の両側で2024年の登山シーズンから通行予約の受け付けが始まった。この通行予約について、登山の前に知っておきたい点を紹介しよう。
山梨県・吉田ルートでは1日4000人に制限。通行料2,000円を義務化
山梨県側の吉田ルートは富士山の4つのルートの中で、最も登山者が多い。オーバーユース問題が一番深刻なルートともいえる。山梨県は1日あたりの登山者数の上限を4000人に設定し、ウェブで通行予約を受け付けている。
また、2024年は通行予約に加えて通行料2,000円の徴収も始まる。通行予約時にはオンラインで事前決済が求められるほか、通行予約をしない場合は現地で支払う。これまでの任意の富士山保全協力金(1,000円)もあるので、吉田ルートから登る場合は計3,000円かかることを予定しておこう。
通行予約ページ(英語・中国語にも対応)では、まず山小屋宿泊者か日帰り登山者かを選択。利用日(入山日)を入力し、通行料+協力金の3,000円または通行料2,000円を支払う人数を入力し、メールアドレスを登録する。予約・決済完了後にメールで通知されるQRコードまたはeチケットIDを現地で提示すると登山を開始できる。
通行予約がない場合は当日現地で受け付けをすることになるが、予約なし枠は1000人分のみ。ハイシーズンや週末に登る場合は、通行予約は必須になりそうだ。
静岡県の3ルートも事前予約受け付け
静岡県側の須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートでは、ウェブ上で登山計画を登録するシステムの運用が開始した。専用ページで富士登山のルールなどを閲覧し、登山ルートや日時、山小屋予約の有無などを事前に登録するものだ。富士山保全協力金(1,000円)の決済へのリンクもある。システムは急増する外国人登山者にも利用してもらうため、日、英、中(簡・繁)、韓、ベトナム、タイの6言語に対応している。
登山の際は事前登録後に発行されるQRコードを現地でスタッフに見せ、リストバンドを受け取って登山を開始する。事前登録をしなかった場合は、現地でマナーやルールの説明を受けることが必要だ。
弾丸登山を規制。山小屋の予約がなければ16時以降の入山は不可
体調の悪化や転倒、落石といった登山時のトラブルを防ぐため、山小屋に宿泊せず、夜間に登る「弾丸登山」の規制が行われる。すべてのルートで、16時以降に五合目から上に登る場合は係員が山小屋の予約証明を確認する。
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